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第6話 散歩へいこう

説明回的なお話です。

読みとばしても本編に影響はありません。

よろしくおねがいします。



「では、ルーシアさん行ってきますね」


「これありがとな。んじゃ、行ってくるわ」


「はーい、いってらっしゃーい。気をつけてねー♪」


 お昼のお弁当バスケットをかかえてる。

 聖職者リヒトくんと騎士テオドールさんを笑顔でみおくった。



 ◇



 朝食の食器をささっと片づけて。

 おそうじに取り掛かるモップで各フロアを取り替えながら拭いていく。


「ふぅ〜、こんなもんかな?」


 洗濯、宿屋2階部分の清掃、裏庭の果実と薬草の手入れをした。

 ちょっとおそめの昼食をとる。



「いっただきまーす♪」


 1人きりの食堂で手をあわせ祈りを捧げる。

 

 うん、おいしい♪ 

 スープパスタに舌鼓しつつ、もぐもぐと食べる。


 ここは城下街のすぐちかくの村。

 食堂は基本宿泊客のみ開放している。


 『竜のあくび亭』2階の宿泊部屋。

 全6室はありがた〜いことに、全て長期宿泊客で埋まっている。


「うーん。リヒトくんとテオドールさんはだいたい宿にいるけれど。それ以外のお客様って、めったに宿泊しないんだよね」


 ――宿代だけ支払って。

 数週間に1回。数ヶ月に1回。

 しまいには開店初日から

 1度も泊まっていないお客様もいる……。


「ふむむ。おかしな気がするけれど、にぎわっている城下街のホテルの宿泊客もそんな感じなのかな?」


 こっちはゆるーい民宿みたいなモノだから

 比べるのもあれだけど。


「んー、スープパスタおいしいー♪」


 パスタをもぐもぐといただく。


 先日のドラゴン肉、

 数日の間は軽めの食事で調整中。

 いやーっじつに満腹感がすごいんだよねー。

 サラダと野菜スープもおいしい♪


「ごちそうさまでしたー♪」


 手をあわせて

 誰もいない食堂で茶を飲み一息つく。

 宿屋を開店して3ヶ月。


 色々な事があったなぁ。


「まだまだ未熟だけれど。まわりの方々に助けてもらいつつも、何とか経営? 出来ているし」


 知り合いの方たちにも手助けしてもらっている。

 ホントにありがたいことだしとても感謝だ。



「さて、っと」


 食器を片付けて、

 気分転換に買い物にいこうかなー?


 雑貨屋さんが集まる商店街へ行こう。

 

 散歩に最適♪ 

 ドラゴン肉も食べたし、運動がてらに丁度良い。


 カラン♪ 


 バタンッと扉を閉め鍵をかけた。


 リヒトくんとテオドールさんは

 宿屋の合い鍵を持っているので大丈夫。

 

 戸締まり、良しと。


「らんらんるーらららーん♪」


 歌いながらスキップしながら歩く。


「ここって街外れの村だけど、

 さいわい詰め所も近い。

 見廻りもあるし防犯的も助かっていいよね〜」


 すぐ近くに行けば問屋を中心とした商店街。

 かなり遠くではあるけど城下街。

 

 ほどほどの距離に、城下街並みに発展を見せている

 ただいま絶賛大賑わいの『冒険者ギルド』を中心とした新スポット。

 

 斜めに行けば広がるのどかな農地や牧場……。


 「あれ?

  ここって意外に良い立地になっているのでは?」


 わたしは首をかしげた。



 ◇



 近くにできた待合馬車に飛び乗り。

 ガラガラと馬車は動きだす。

 窓から青空をながめつつぼんやりとここ数日間をふりかえる。


「……。」


 リヒトくんとテオドールさん、

 2人の行動……。


 わたしは宿屋の主人。

「とはいえ、一応お年頃なんですが……」


 うーん、いろいろと恥ずかしい。


 ガラガラガラ、ゴトンッ


 っと、考えていたら

 いつの間にか馬車は村から街についている。



「わぁい街だ街だぁー♪」


 馬車から飛びだしてさっそく商店街を歩き回る。


 気分転換! やっぱり散歩は楽しいな♪


 いろいろなお店を見て回った後、

 早めの昼食だったので、さっそくお腹が空いてきた。


「歩き回ったし軽めになにか食べようかな?」


 せっかく街に来たんだしー?


 ふわふわしたかわいいスイーツ系が食べたいな。

 苺のクレープとか、キャラメルワッフルとか?

 ううん生クリームたっぷりの珈琲とか飲み物系でもいいな。


 あれ? 

 路上販売の露店からおいしそうなにおいがする〜。


「!?」


 パチパチパチッ ンジュゥー♪


 うちわでケムリをはたいて焼きあがる肉。


 最近巷で人気のまるまるした焼きとりだ〜。

 わぁっーおいしいそう。


「お兄さん、コレください〜♪」

「あいよっお嬢ちゃん」


 迷うことなく注文して近くの噴水にすわる。


「あははっ想定外だけどしょうがないよね」


 タレがかっていてとてもおいしそう。


 かわいいスイーツへの恋しい未練。

 そして馬車の中でもやもやしていた気持ち。


 がぶりっ


 いろいろと切りかえるため、

 まるまる大きな焼きとりにかぶりついた。


「うん、うまーっ♪」


 青空を見上げながら、大満足でもぐもぐ食べた。


 


 読んでいただきありがとうございました。



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