第63話 神々の古代遊戯 ―後編―
すみません後日、加筆改稿します。
読みとばしても大丈夫です。わいわいメイン。
本編にまったく影響ありません。
よろしくおねがいします。
「んじゃ、俺から行くぜー」
騎士テオドールさんが笑ってかけ声をあげる。
商人ヴォルフガングがさしだすカードを引き抜いた。
ぱぁぁぁあああっ
「うおっまぶし……!」
わぁぁぁっ
手にしたカードがきらきらと水色の光を放ってる?
「あっ見てくださいカードに絵面が浮かびあがってます」
「これって……もしかして水? なんだか泉みたいだけど……?」
それぞれがカードをのぞき込む。
たしかにゆっくりと波打つ水だ?
「す、すごいカードに瞬時に描かれるなんて」
ぴちょんっと肩に冷たいなにかが落ちた。
「えっ? な、なに天井から水が?」
「「「……っ!?」」」
ざああああ゛ ギュルギュルギュルッ
ふりそそぐ雨に床から若葉が芽吹いた。
ものすごいはやさでのびる。
なっ、なにこれぇぇー!
いつのまにわたしたち森の中に!?
ざわざわっ ざわざわっ
「ひぃぃっ」
「……これはっいったい……?」
ざわめく様な音がきこえた。
持っていた手札から黒い手がとびだした。
「なにっ……!?」
「テオドールさんっ!!」
ガタンッ
まきついた影はそのまま消えカードに土が浮かぶ。
別のカードが森が浮かびあがり葉が生い茂げった。
まっしろなカードに水、土、森。
3枚の絵が描かれた。
ひぇぇっ なにこれー?
なにが……なんだかわけがわからないよー。
「……っ」
「はぁぁぁ!? なんじゃこりゃぁぁー!」
テオドールさんが叫んですぐさまあたりをみまわす。
ふ、ふつうの部屋にもどってる……!?
「今、俺たち森の中にいませんでしたか?
……それに手札から、叫び声……みたいな音が」
「ええ、たしかに僕もそんな気がしました」
ユリウスが警戒するよう身構えて声をかける。
リヒトくんもすこしおびえている感じだ。
ガタンッ 突然ヴォルフ立ち上がった。
「すばらしい」
「え?」
「ハハハッ……そうかお前たち、これが見えるんだな?」
商人ヴォルフガングが顔をおさえて呻くように叫んだ。
とても楽しそうにして腹を抱えて大笑いしてる。
うわぁっびっくりしたー。
いきなりどうしたんだろ。なにがそんなにおもしろいの?
「いったいなんなんだヴォルフさんよー?」
「……これはこのカード……古代遊戯がみせる幻影のようなものだ」
「げ、幻影かよ……これがっ!?」
「そうだ。ただのまやかしの類だ」
テオドールさんの叫びにヴォルフがさらりとこたえた。
うううっ
これが幻影……まぼろしってこと?
まぼろしってわかってもちょっとこわいなー。
「さて、諸君。これが見えるということは……」
「……なんだよ?」
「どうやら全員このゲームを遊べるらしい」
「!」
ものすごーくわるそうな顔をしてニヤリ。
……とても楽しそう?
ああ〜、もしかして……。
ゲームをできそうな友だちを3人もみつけてよろこんで……。
な、なるほど〜。
ぴっ ピッ ばさりっ
ヴォルフがもち札をとじたりひろげたりしながら笑った。
「どうした? 怖気づいたか?」
「「「……っ!?」」」
絶句している皆さま方に商人が投げた言葉。
「―――警告したはずだぞ? 《神々の古代箱庭遊戯》古代の叡智……ただの遊戯だと思うなよ?」
フンっと笑う商人ヴォルフ。
あいかわらず挑むように腕を組んで上からみてる。
バンバンバンッ ポップコーンがゆれた。
「はーはははははっこいつはまいったぜっ」
騎士テオドールさんが机をたたいて、大声で笑いだした。
「はははっまぁたしかに。……古代人とやらが作ったゲームとやら? どうやら多少は? 見くびってたみてぇーだな」
「………ほほう?」
「本気で遊ばせてもらうぜっ」
騎士テオドールが商人ヴォルフを笑いながらにらんだ。
あああっ〜。さきほどの『おじけづいたか?』の言葉。
かなり反応しちゃってる?
騎士にその言葉はまずいですよ、それはっ。
ごくごくごくっ ぷはっ タンッ
レモネードが飲みほされた。
「うんうん。俺もちょっと驚きました」
冒険者のユリウスがなっとくの顔でうなずいた。
「……古代人のゲームってすごいですね。……はじめてのゲームだったので、つい取り乱してしまいました。すみません」
「ふんっ初見ならば、そんなもんだ」
「でも、よくわかりました。――これからは俺、迷宮に挑む心がまえで遊ばせてもらいますね?」
冒険者ユリウスがにっこりほほ笑んだ。
――現状を把握した探求者がゲーム攻略に挑むつもりだ。
ううん?
いや、ただのトランプなんだけど……。
迷宮探索にいく心がまえって。
好奇心でわくわくしてそうな目をしてるけど、
《ゲームは遊びじゃない》本気な感じがするよっ
スッ ぱぁぁぁぁあああっ
天から光がさしこんであたりをてらす。
「……多少は驚きましたが、こわがってなど……おそれてなどいません」
聖職者のリヒトくんが手を組み目をとじた。
「……それに皆さんと遊べるのはとても楽しいですし……僕は今、この時間がとても慈しい」
「ふむ。同感だな」
「―――これもすべて神による導きなのですね」
聖職者リヒトが光をまといながら祈りを捧げる。
キラキラキラキラキラ〜♪
えっ!?
なにか壮大な展開になってない!?
この天上からの光はいったい?
ゲームの幻影もすごいけど、この神々の祝福みたいな光。
かなり気になるんだけどーっ
でも、祈りを捧げるくらいうれしかったんだ。
楽しいんなら……まぁいいのかなー?
「――――ならば、このゲームつづけるのか?」
ヴォルフがまたわるそうな顔して笑ってる。
「もちろんです!」
「はーい♪」「おねがいします」「とーぜんっ!」
「……ふふふっ、まぁよい。どうせ、いまさら引き返すことなど無理な話、なのだからな」
うわぁっ
やりはじめたゲーム絶対クリアする宣言きたよー。
さすがはゲーム大好きやり込み派だ。
楽しそうな皆さま方をお菓子を食べながらながめた。
◇
「ほう、とりあえず騎士は3枚の手札を手に入れたか」
ヴォルフがテオドールさんのカードをみながら確認する。
―――水、土、森。
先ほどまでまっ白だったカード。
モチーフのような絵が浮かんで描かれている。
「これはどうしたらいいんだ?」
「とりあえずはひと通りまわってからだな。すすめながら説明しよう」
「へーい」
商人ヴォルフと騎士テオドールがやり取りしてる。
「またこわいのだとびっくりしちゃいそうだね〜」
「そうですね」
「うんうん〜たしかに」
「つぎはさすがに驚かねーぞっ」
「あははっ」
くすくす笑う中、突然リヒトくんがハッとする。
「ああ……僕の番でしたね」
「おっ、そうだな」
リヒトくんがテオドールさんのカードを引き抜いた。
ぽんぽぽんっ♪
手にしたカードに白い花が咲いて浮かびあがる。
かわいいちいさな花たちが部屋にふわふわとふりそそいだ。
わぁぁ♪ きれーなにこれー♪
部屋の中が白い花畑にまみれて幻想的だ。
「……。」
「……。」
「……。」
全員花にまみれながらあっ気取られた。
部屋の中がしあわせ空間だ。
こわいだけじゃないんだー?
さっきのはだいぶびっくりしたけどー。
花をみてぽかんとするわたしをヴォルフがみて笑った。
「ふん、ルーシア思いだしたか?」
「うん? うんうん」
幼い頃遊んだ時はこんな感じでただ楽しかったような……?
ほとんどおぼえてないけど。
―――白い花のカードが描かれた。
「すごーいリヒトくんこれきれいだねー?」
「えっはい。どうも」
ちょっとてれくさそうにしてる。
きれいだし可愛いし、こわいカードじゃなくてよかった〜。
「さっきとまるでちがいすぎぃっ」
「あははっテオさん、どんまいです」
◇
「あっ俺の番ですねー」
すすっとさしだした手札をユリウスが引き抜いた。
びゅおおおおぉぉぉっ
「えっ」
風のなる音がして部屋の中が嵐がふきあれた。
「これはっヤバいタイプのやつかっ」
「……っ!?」
うわぁっカードから黒い影が……!?
なになにーっ
またこわいやつなの〜
とびだした影がユリウスになにかをふりおろす。
ガタンッ ダンッ
椅子から飛びあがって回避した。
「ユリウスっ!!」
ずざっと着地して風がやみ影がきえる。
――風と影の2枚のカードが手札に描かれた。
「……。」
「……。」
「……。」
えええっ? いまのなに?
かなーりこわかったんだけどぉ……。
「ふう〜、あぶなかったー」
冒険者のユリウスがホッと胸をなでおろす。
「おいおいおい〜っ幻影とはいえシャレになってねーぞ」
「うむ、これはおそろしいな」
騎士テオドールが叫んで、商人ヴォルフが眉をしかめた。
「うわぁっこわいよ〜」
「そ、そうですね」
村娘ルーシアがどんびいて、聖職者リヒトが手を組んだ。
「あははっ幻影とわかっていてもつい回避してしまいますね」
「んまぁそうだよなー」
たがいにうなずきあう。
「とりあえずユリウスもどんまい」
「はい、ありがとうございます」
パァン 手をうちあって席についた。
「じゃあ次はわたし番だね〜」
さっそくカードをひいてっと……?
「ひぇっ」
なぜにみなさんみてるんですかね?
なにをそんなに心配そうに……。
「まぁ、あれだムリすんなよ?」
「大丈夫、フォローするよ」
「ルーシアさんに加護と祝福を〜」
「さっさと引くべきだが……一応用心しろ」
あっもしかしてさっきの黒い手とかこわい影とかあったせい?
いやいやいや〜、でもこれ幻影だよ?
あっでも……わかっていても心配にはなるのですね……。
……うううっお気づかいありがとうございます。
とりあえずささっと引いちゃおーっと。
しゅぱっ
冒険者のユリウスからまっ白なカードを引き抜いた。
どんっ
キラキラキラキラキラ〜♪
「わぁぁっ」
天からきらきらと星くずがふりそそぐ。
うわぁっきれい〜♪
まるで色とりどりの星くず?
宝石みたいかわいいし、とても……おいしそう……?
んん?
手でうけとめた星くずをよくみる。
これって……なんだか……。
「おいしそうなお菓子みたいだね」
「……っ!?」
ずばりっとユリウスが言った。
「ああ、たしかにそうですね」
「何がくるかと思えば……ふん、お前らしい」
「はははっ菓子なんてカテゴリーあんのか?」
「……っ」
…………なんだろう。
星くずがおいしそうでもよくないですか?
「あーん、むぐむぐ」
「ひぇっ」
「ふむぅ? やっぱり幻影だから味とかはしないなー?」
うけとめた星くずをユリウスがくちにしてる。
いや、いやいやいや。
なに幻影食べてるんですかね?
食べモノに興味あるからってっいくらなんでも……!
わけがわからないモノをくちにして冒険しすぎでしょっ
味の探求者目指してどうするのーっユリウスぅぅぅ!
「ほほう〜? どれどれ」
「ん、たしかに味はしませんね」
「とりあえずポップコーンにまぶすか」
「うわあああああっ」
ガタッ おもわずたちあがった。
ちょっとなにをやってるんですかぁぁ。
この人たちーっ
カードゲームの幻影を食べはじめた?
い、意味がわからない。
というか、幻影って食べれるの?
「うわあああああっ」
「おちつけ。今、幻影を味わっているところだ」
「はじめてたべました」
「ポップコーン光ってんぞっおい〜」
「むぐむぐ〜ん〜?」
それぞれが幻影を味わいはじめてる。
わけがわからない状況にわたしは声をあげた。
読んでいただきありがとうございました。




