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大学生、恋愛ってむずかしいって知った。秋。

作者: 白石 もち

私、19歳のピュアな女子大生!(笑)

みんな恋バナしよ!じゃあまずは私からね!



ことの発端は、

流されて生きる私の性格。

誘われたら断れない、

多くの人から誘ってもらえるように、必要としてもらえるように、

好きでもない人に、まるで好意があるかのようにふるまった。

結局は、誰かに自分が必要だと言ってほしかっただけだった。


その、だれか、の一人に告白されてしまった、


生まれて初めての、ちゃんとした告白だった。


ここで、私は、断らなければいけなかったのだ。

これからも流されながら、

いろいろな人の認めてもらいながら生きるには、


でも、いいよ。と言ってしまった。

流されながら。



これが悪夢の始まりだった。。



恋愛はそもそも、自分の時間やお金をを相手のために使ったり、

めんどくさいこともしなかればならない。

異論は認める、

でも、これまでのように自由奔放に生きることは、

決まった相手がいる以上、

一般的には許されることではない。


でも、彼はそのままの自分でいいといってくれた。


当時は、それがいいことだと思っていたし、ありがたいと思った。

気を遣わず、言いたいことは言っていたし、

彼の見ていないところでは、自由に遊び続けていた。

はじめはそれでうまくいっていた。



好きだと言われたから好きだった。

いつからか、そう気づいてしまい、

相手からの好きの表現を求め、

持ってもいない好きの感情のような行動をし続けた。


でも、彼は、抱きしめてもくれないし、

手もつながないような人だった、


好きと言われたことはあるだろうか、

告白のときにも言われなかったな。

合いたいと言ってくれたことはなかったっけ。



愛情を表現することを恐れ、

自分をさらけ出さず、

相手に依存してほしい、自己肯定感の低い臆病な人だった。

(けなしているわけではない)


まわりにはいい人だね、いいカップルだねって言われるけど、

私の一方的に与え続ける愛を、

みんなはそれをうらやましがっているだけだった。


私の愛が尽きないと思っているから。


愛してない人に愛を注ぎ続けるには、

どこかで補給しないといけないことを知らないから。




半年しても、

私には彼との正しい付き合い方が分からなかった。

徐々に「付き合っている」こと

は精神的に私を苦しめていった。



彼氏がやりたいこと、言いたいことを言わない。

察して、定期的に声をかけたり、

課題の提出前には差し入れをもって、手伝いに行っていた。


でも、彼はそれに感謝するどころか、

彼に会いに行ったときに、

私が彼の同級生の男と話すことに嫉妬し、

わたしに冷たく当たった。(笑)


もう、耐えられなかった。

愛情は表現しないのに、そっけなくすることはできるんだね。


ごめんね、わたしがあなたにメロメロだったら

泣きついて謝って捨てないでって、

あなたの気持ちを満たすことができたのかもしれないね。



それから、

彼とどんどん距離を置くようになった。


まるで付き合っていないかのように

ほかの男も女も関係なく遊び、

彼とうまくいってないんだよね。と言っては

ほかの男に慰めてもらった。


その時はたのしかった。

でも、現実から目を背けているだけだった。


それが、自分の首を絞めていた。

ほかの人と遊ぶうちに、彼のことは

(言い方は悪いけど)

わたしに似合わない、

別れたほうが私にも、相手にもいいことなんだ

と思えて仕方なかった。


どんどん、別れるという選択肢が、現実的なものになっていった。



彼氏とうまくやっていけなかった

ということと、

ほかの人から注いでもらった愛情を彼氏に使うような

愛情の循環の仕方に、

自分がクズに思えて嫌で仕方なかった。



しかも、彼氏は嫉妬深く、

嫌がっていることをしているという罪悪感と、

そうでもしないと愛情を遅ぎ続けられないこんな関係が、

嫌で、いやで、もっと気に病んで体調を壊した。


その結果。

つらい時に優しくしてくれた人に、

好きだって、伝えてしまった。


そしたら、すきだって、返ってきてしまった。

もう、とんでもなく両思いだった。

引き返せないくらいに、

体は熱く、しばらく言葉が出なかった。

こんなにうれしいことってあるんだと思った、



他にも、好きって言ったら付き合ってくれる「だれか」

は、いたと思う。

でも、特別な人を見つけてしまった、

変わりたいと思った。

これまでの自分に決別するんだという気持ちだった。


ま、できなかったんですけど。



それで、さらっと乗り換えられたら、

私の勝ちだった。


大切にしてくれない彼氏とサヨナラして、

わたしを大切にしてくれる人のところへ行く。


なんて健康的なことだろうか。


でも、ここでも私の流されやすい性格が悪夢を連れてきてしまった。


「わかれたい」と、

理由も告げず、サヨナラしてくれればよかった。


でも、別れた後もよい関係でいたいと望んでしまった。

人間的に合わない人と、

これからも一緒に居続けるメリットなんてないだろ

って、今でも思うけど。


「付き合う前のような関係に戻りたい

 付き合うという言葉に縛られているんじゃない?

 もっと前みたいに仲良くしようよ

 だから、別れよう?」


だれかのうちの一人の戻ってよ、と、暗に言っていた

彼氏は特別な存在なのに、

そうじゃない関係に戻ろうなんて、なんて酷なことだろう、

彼はこういった


「別れるなら、一切の連絡を絶つ。

 合わないようにするし、

 今後、関わることはない。」


人間関係を終わらせる

そういうことだった。

私にとって一番いやなことだった。

これを聞いた瞬間、気が動転して、

保身に走ってしまった、


「もっと話してって言い続けても変わらなかったじゃん

 私からばっかり行動するのはもうつらいよ、

 あなたとの関係性を良くしたかったからこう言ったのに、

 もうどうにもならないのね

 あなたはどうしたいの」


あーくそ野郎だ

結局自分のことしか考えてないのだ。


その結果、


「変われるかわからないけど、

 まだ好きだから、

 君がいいって言うなら、まだ付き合っていたい」

 

……

登場人物くそヤローしかいないじゃん

ここで、人生最大のミス、


「その言い方、結局これまでのままの関係でいたいってことでしょ

 変わるから、付き合おうならわかるけど、その言葉では信じられないわ」


反吐が出るほど甘いセリフだった、

かつ確実に相手を傷つけている。

来世は、ここで無理よサヨナラと言える強い女になろうな


「その通りだ、

 変わるから、やり直したい」


子どもかよ、思わず口走ってしまった。

無理だよ、さようならと言って、


「分かった」


は?

自分何言ってんだ。



変わりたいと思って行動したのに、

自ら、変われるチャンスを

無駄にしてしまった。



悪夢とは続くもので、

好きと言ってくれた彼(仮にK君としよう)

は、とてもまじめな人だった。


別れられなかったと、伝えると、

これまで見たく連絡してくれなくなった。

こちらから電話した時も、

ことのいきさつを全部聞いたうえで、


「別れたら学校で生きずらくなるよ、

 今回のことは、なかったことにしよう、

 これからも、これまでと変わらないように接するから

 家にも遊びに来ていいから」


て、私じゃなくても、彼女ができればいいの、とか

メンヘラみたいなこと言ってしまった、


でも、全面的に私が悪いのだ。

K君は痛いほどに優しくて、

それが好きで仕方ないのに、

私が別れられなかったから、悩ませてしまっている

申し訳ないし、情けない


でも、もう私と付き合わなくてもいいみたいだ

つらかった。私も、K君もつらいだろう


でもまだ今なら引き返せると言ってくれた、

わたしのわがままでいろんな人を傷つけてしまった。


ああ、優しさは時に人を傷つける。




その後、彼氏は変わらず、しばらくして別れたが、

K君に付き合ってほしいというメンタルは無く、

だれも傷つけたくない気持ちで、

だれかと付き合うことをやめてしまった。



この話はここでおしまい。

これから楽しい恋愛ができますように。


感想くれ~~~!!!

共感とか、反発とか、なんでも待ってます~!!

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