女騎士「んほぉぉぉぉ!!!!」 オーク「もう女騎士をアヘらす仕事は疲れたお……」
出オチには……させない!!
森の中に巧妙に隠されたオークの巣。一度中へ入れば中は迷路の様に複雑で至る所に罠が仕掛けられており、迷い込んだ女騎士は全てが全て捕らえられてしまう。
「さて、今日も仕事するか……」
身形を整えたイケメンオークが今日も仕事に精を出す。彼の、彼等の仕事は当然女騎士を堕とす事だ。女騎士からあらゆる情報を引き出し金品を巻き上げ、挙げ句女騎士は売られていく……。
オーク一人の持ち前は女騎士2~3人程で、その扱いは担当オークに全て一任される。つまり何をしても良い……ただ、一つだけ条件がある。【女騎士を殺してはいけない】これだけは鉄の掟として徹底されている。何故なら女騎士を管理する王宮の怒りを買うからである。
イケメンオーク……名を【ジョン】と言うが、ジョンは他のオークと違い、あまり女騎士と交わる事はしなかった。何故ならその方が都合が良く、更に彼には愛する妻と子どもがいた。他の女に手を出す気にはならなかったのだ。
「ジョン、すまないが女騎士を一人頼まれてはくれないか?」
仕事場へ向かうジョンに、一つ上の先輩オークが困り果てた顔で頼み事をしてきた。
(珍しいな。女騎士好きの先輩が自ら女騎士を手放すなんて……)
ジョンは訳あり顔の先輩オークを一目見ると、笑顔でそれを承諾した。ここで借りを作るのも悪くは無いと思ったからだ。
「良いですよ」
「そうか! へへ、すまんな。後は頼んだぞ」
手渡された女騎士の資料には【ンホォォル・アヘル・ズッコンバッコン】と名前が記されており、他に詳しい情報は何も書かれていなかった。つまり初めて捕まる女騎士と言う事だ。
ジョンはンホォォルが居る部屋の前までやってきた。そしてその異形の一端を知る。
「んほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!」
一際大きい喘ぎ声。防音仕様の部屋を突き抜け通路までその声は響いていた。
(……?)
ジョンが不思議に思い部屋へと入ると、そこには拘束されたアヘ顔女騎士が一人居た。酷いアヘ顔にジョンは思わず顔をしかめる。
「んほぉぉぉぉ!!!! んほぉぉぉぉ!!!! んほぉぉぉぉ!!!!」
激しくアヘり続ける女騎士。ジョンはたまらず部屋を出た。
「先輩。アレ何ですか?」
「分からん。ココに来たときからずっとアレだ。気が狂いそうだよ」
大抵の女騎士はオークに捕まると、泣くか喚くか気丈を振る舞うかで最終的には快楽堕ちするのだが、ンホォォルに限っては初めから異質だった。
(とりあえず黙るまで放置するか)
ジョンは目の前でアヘり続ける女騎士を暫し眺め続けた。
―――三時間後
「んほぉぉぉぉ!! んほぉぉぉぉ!!」
(……………………)
ジョンは未だアヘり続ける女騎士に困惑していた。
「―――おい」
「んほぉぉぉぉ!! んほぉぉぉぉ!!」
話にもならず、女騎士はただアヘり続ける。
(こりゃ今日は残業だな)
『少し遅くなります』
愛する妻にメールを送ると、ジョンは目の前の珍事に集中した。
―――ブブブブブ
ジョンの携帯が振動した。相手は妻だった。
「あ、もしもし?」
「ちょっと! 話は聞いてるわよ!? 貴方が新しい女騎士と酷くお楽しみだってね!!」
何処でどう話がすり替わったのかは知らないが一際喘ぐ女騎士は直ぐにオーク内で話題になり、ジョンの妻の耳に入る頃にはとんでもない方向に話が向かっていた。
「何のこと? 新しい女騎士が酷くてね……」
「今もお楽しみでしょうよ! 女騎士の大きな喘ぎ声が聞こえてるわよ!?」
その間にもンホォォルは喘ぎ続けていた。ジョンは「しまった」と思い部屋を抜け、喘ぎ声が聞こえない場所まで歩いた。
「何もしてないよ。仕事だよ仕事……」
「とにかく! 女騎士と浮気したら殺すからね!?」
―――ガチャ
一方的に通話が切られると、ジョンはため息を漏らした。やきもち焼きの妻は仕事と言えどジョンが女騎士と交わるのを酷く嫌っていた。故にジョンは女騎士に手を出すことをしなかった。
その日は疲れ果て寝るまでずっとアヘり続けたンホォォル。ジョンは困り果てとりあえず妻の元へと帰った。
「ただいま……」
「おかえり……」
ジョンの妻は冷ややかな目で彼を見た。
「そんなに疲れるほど女騎士に夢中だったのね……」
「何を勘違いしてるのか知らないけど、明日見に来てみてよ。そうすれば分かるさ」
ジョンはそう言い残し布団へと入った。そして愛する子どもの寝顔を見つめ、深い眠りへとついた…………。
「んほぉぉぉぉ!!!!」
翌日も朝から酷いアヘ顔のンホォォルにジョンは溜息しか出なかった。部屋の前で妻と待ち合わせると、やってきた妻と二人でンホォォルの部屋に入った。
「………………」
「あ、あれ?」
二人が部屋に入った時、ンホォォルは無言で眼を閉じていた。
「なによ! 普通の女騎士じゃないのよ!!」
妻は激怒した。
「え、いや、違うんだ……! え、何でぇ……?」
「この浮気者!!」
―――バチン!!
ジョンは手痛い平手打ちを頬に受けた。そして女騎士の前へとやってきた妻は、女騎士を酷く殴り始めた!
「この! この!!」
「や、止めないか!!」
慌てて止めに入るジョン。しかし妻は女騎士の服を掴み離れようとしない。
―――ビリビリ!!
終いには女騎士の服が破け、放漫な肢体が露わになった。それはジョンの妻より優れており、それが更に妻の怒りを買った。
「この……クソボケ!!」
―――バタン!!!!
荒々しく閉まる扉。ジョンの妻は怒り狂い部屋を出て行ったのだ。
「んほぉぉぉぉ!!!!」
「…………!?」
それと同時に始まるンホォォルの酷いアヘ顔。ジョンの頭は軽くパニックに陥った。
―――バタン!
出て行った妻が再び入ってくる。その顔は悪鬼羅刹の如く歪み、どう見ても怒りの限界を超えていた……。
「私が出て行った傍から……女騎士とお楽しみとはね……!!!!」
「違う……違うんだ……!! もう出て行ってくれーー!!」
女騎士はオークの巣からポーンと放り出された。ジョンは今頃は妻を宥めるのに必死だろう。放り出されたンホォォルは静かに立ち上がり破けた服で何とか身体を隠す。
「あのオークもまだまだだな……」
ンホォォルはポツリと呟き王宮へと帰っていった。
呼んで頂きましてありがとうございました!!