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世界史講義録 ロシア史への誘い  作者: 鸛
ロシア史基礎編
20/75

閑話-世界が見た日露戦争

日露戦争が世界の人々にどう映ったのか?語ります。

極東の小国日本と、ヨーロッパの大国ロシアとの戦いに世界が注目しました。当時の代表的なイギリスの新聞はこう伝えています。


「日本人は西洋の学問の成果をすべて集めた。そして、西洋の成果を応用し、組み合わせて使いこなしている。この民族は我々の育んだ複雑な文明を、わずか一世代あまりのうちに習得したのだ。ロシア軍は、ロシア人最高の武威を発揮している。しかし、それを攻撃する日本人はもっと偉大と言わざるを得ない。粘り強さ、気転、すばらしい勇気、厳しい状況への知的な対応。今、世界中が興奮している。日本人は誇り高い西洋人と並び立つ、列強であることを、世界に示したのだ。」

 









また、当時イギリスに留学していた、後のインド初代首相ネルーは、日露戦争をこう回想しています。


「日本の勝利は私を熱狂させた。私は、新しいニュースを見るため、毎日新聞を待ちこがれた。どんなに感激したことか。どんなにたくさんのアジアの少年少女、そして大人が同じ感激を体験したことか。ヨーロッパの強国ロシアは、アジアの国、日本に破れた。だとすれば、アジアはヨーロッパを打ち破ることができるはずだ。『アジア人のアジア』という声が沸き起こったのである。」


※ちなみに、後にネルーは、日本の朝鮮侵略については痛烈に批判します。その事も覚えておくといいでしょう。









最後に、日本の勝利のニュースに、時のドイツ皇帝、ウィルヘルム二世は不安を抱き、こう語っています。


「世界に、人類の運命を決する、大きな危機が近づいている。その第一回の戦争は、我ら白色人種のロシア人と、有色人種、日本人との間で戦われた。白色人種は不幸にして破れ、日本人は白人を憎んでいる。白人が、悪魔を憎むように憎んでいる。しかし、我らにとって、日本軍そのものが危険なわけではない。統一された、アジアのリーダーに日本がなることが危険なのである。日本による中国の統一。それが、世界に脅威を与える、もっとも不吉なことである。」






以上が日露戦争をみた世界の反応です。

参考までに紹介しました。



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