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世界史講義録 ロシア史への誘い  作者: 鸛
ロシア史基礎編
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ロシアの起源





それでは、ロシアの歴史について勉強しましょう。


まず、押さえるべきポイントとして、ロシアという国がどのように成立したか?その起源を理解しましょう。


これを語るにあたって知っていてほしいのは、スラブ人です。


もともと、ロシアの地域には、スラブ人と呼ばれる人々が先住していたのです。


現在もロシアの人口の多数派はスラブ人です。


しかし、9世紀になるとルーシ人達が、ロシア方面に進出するようになります。


ルーシ人はどのような人種かというと、はっきりわかっていません。当時、海賊活動などを行っていたノルマン人達が、ロシア方面に移動してきたのであろうとする考えが有力です。しかし、そこは現在研究中であり、諸説わかれています。


ただ、実際の入試問題では、ルーシ人はノルマン人という前提で議論されていますので、入試に対応すべく、以降はノルマン人という前提で議論します。


※渋々ですよ(笑)


いずれにせよ、このルーシ人達がロシア方面に進出するようになるのです。


862年になると、ルーシ人の首長であるリューリクという人がスラブ人を支配するようになり、ノブゴロドという国を建国します。


このノブゴロドは、東ローマ帝国との交易で栄えた国であり、今のロシアの起源となる国です。


※ちなみに、ルーシ人の国だからルーシ→ルシア→ロシアということも知っておくといいでしょう。


また、ノブゴロドの南には、キエフ公国という国が成立します。


話はそれましたが、キエフ公国はオレーグが南下して建国した国であり、建国後、次第にスラブ化していきました。


※キエフ公国については、ウラディミル一世の頃に最盛期を迎えたことも入試でよくでるポイントなので押さえておきましょう。


こうして成立したノブゴロドやキエフ公国ですが、13世紀になると、破竹の勢いで領土を拡大し、侵略を行ってきたモンゴル人によって支配されてしまいます。


ロシアに進出したモンゴル人はバトゥであり、バトゥは、ノブゴロドやキエフ公国のあった地域に、「キプチャク=ハン国」という国を建国するのです。


さて、みなさんは日本史では「元」という国を習いませんでしたか?ちょうどこの頃が元の時代です。


モンゴル人は、ロシアにとどまらず、ユーラシア大陸の大部分を支配する巨大な支配地域を築きました。


だからこそ、13世紀からロシア方面はモンゴルの領土となる時代が続くのです。


ここまでの歴史の流れをまとめると、下記の通りです。


スラブ人先住→ノルマン人進出→ノブゴロド建国→キエフ公国建国→モンゴル人に支配される「キプチャク=ハン国」


次回は、このキプチャク=ハン国から、ロシアがいかに自立するのか勉強しましょう。


本日は以上。



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