雨と君と、私と
肩を撫でたくとも
傘の領域には入れない
ぽつり ぼつりと滲ませる
横顔
弾かれてしまうような想いはきっといらない
なんて言い訳で
馬鹿騒ぎする自分が恨めしい
そばにいるのに
手を伸ばせば触れられる
勇気のない口
引き攣る頬
むなしく彷徨い
無駄に冷える指先
こんなに痛いのに
君はただ笑っている
慰める雨が羨ましい
邪魔をする傘が憎い
けれど、味方だと早く気付いて欲しい
君のために在ることを
雨が止むこと
私は待っている
… …… … …… …………