詩(短編) 雨と君と、私と 作者: 少々 肩を撫でたくとも 傘の領域には入れない ぽつり ぼつりと滲ませる 横顔 弾かれてしまうような想いはきっといらない なんて言い訳で 馬鹿騒ぎする自分が恨めしい そばにいるのに 手を伸ばせば触れられる 勇気のない口 引き攣る頬 むなしく彷徨い 無駄に冷える指先 こんなに痛いのに 君はただ笑っている 慰める雨が羨ましい 邪魔をする傘が憎い けれど、味方だと早く気付いて欲しい 君のために在ることを 雨が止むこと 私は待っている … …… … …… …………