第二章
「ふ〜ぅやっと運べた…」
やっとのことでシンをマリーの部屋に運んだマリー
シンを運んだせいか、マリーは部屋の中にあるソファーに座る
「それにしても大きな剣…」
そう言ってマリーはシンの剣を持った
「…!?何この剣!?凄く重たい!!」
剣を持ち上げようとするが、重たくて持ち上げられなかった
「…何してる?」
シンはマリーの大声で起きた
「アンタの剣…何キロあるのょ…?」
「70はあるな…」
「70!?いくらなんでもこれは重たいわょ!?」
「…それだけ思いが篭ってるんだょ…」
そう言って剣を片手で持ち、直す
「…腹が減った…」
時刻はお昼頃、シンはお腹を空かし、ヘナヘナとソファーに座る
「じゃあご飯作るわ、待ってて、」
「なるべく早く作ってくれ…」
マリーはキッチンに向かい、冷蔵庫を開けた
「う〜ん…今日はオムライスでも作ろうかな?」
マリーは卵と、人参、玉葱、鶏肉を出し、調理を始める
「…寝るか…」
シンはまだ眠気があったため、ソファーに寝転び眠りに着いた
それから20分、
「…きて…シン…」
「う…ん?」
「起きた?」
「あぁ…」
「そう、出来たわ。食べて」
そう言ってシンの目の前にあったのは…グロテスクかつ、暗黒物質的なものが皿の上に乗ってあった
「おい…マリー…」
「何?」
「これは…何だ?」
「オムライスだけど?」
「…新手のイジメか?」
「?もうイジメじゃないわょ〜」
シンはこれはイジメだと心の中で悟った
「…いただく、」
パク
「ドキドキ…」
ドキドキさせるマリー
「…美味い」
「ホントに!?」
身を乗り出し、シンに近付くマリー
「見た目はグロテスクだが中々の味だ…いい嫁さんになるな…」
そう言ってシンはオムライスをパクパク食べる
「やだぁ…シンのお嫁さんだなんて…」
マリーは妄想癖があり、見た目はクールかつ、何でもこなせるパーフェクトウーマンだが中身は少し痛い
「…オレの嫁さんとは言ってない…」
直ぐ様現実に引き返されたマリー
「まぁ…おいしいには代わりはないわね、」
マリーもオムライスを食べる
「…ご馳走様…うまかったぞ」
「お粗末様でした、ホントにおいしいかった?」
「あぁ…うまかったぞ?」
「うふふ…ありがとう」
嬉しそうなマリー
「?」
状況が掴めないシン
「お風呂入る?」
「あぁ…」
「それじゃあお風呂はあそこの扉を開いたらあるからね?」
「わかったょ」
そう言ってシンはお風呂に向かった
チャプーン
「…気持いいな、やっぱり」
シンは大の風呂好きでよく温泉とか銭湯に行くほどだ
「…出たぞ?」
「気持いい良かった?」
「…あぁ…」
「じゃあ入ってくるね?」
そう言ってマリーは脱衣所に入っていった
「…剣でも磨くか」
シンは剣を磨き始める
コンコン、
「…誰だ?」
シンはドアを開けて確認した
すると一人の女の子が立っていた
見た目は明るいオレンジの髪で腰まである
身長は160センチ辺りある
「あれ?部屋間違えちゃったかな?」
「…誰だ?アンタ」
「僕?僕はイース・クラリオンだよ?よろしくね?」
「…男か?」
「何で?」
「…僕って言っただろ?」
「失礼な!僕はちゃんとしたレディーだょ!」
「…それは悪かった」
「分かればいいんだよ〜ってかマリーちゃんの部屋ここだよね?」
「…そうだが?」
「てか君は誰?」
「…シン・カミムラだ」
「じゃあシン君って呼ぶよ!」
「…わかった」
「所でマリーちゃんは?」
「…マリーは今風呂に入ってる…立ち話も何だから入ってくれ…」
「そうだね!お邪魔しま〜す!」
シンは元気なイースに対し、コイツとは仲良くなりたくないな…
と心の中で悟った
「あれ?イースどうしたの?」
マリーは風呂に出てきた
「あっ!マリーちゃん!遊ぼうよ!」
「何して遊ぶの?」
「う〜ん…隠れんぼ?」
シンは小学生か…
と口には出さずに心の中で突っ込んだ
「…マリー」
「何?」
「…眠たいから寝る、晩飯になったら起こしてくれ」
「わかったわ」
そう言ってシンはソファーに寝転び、眠りに着いた
続く