表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

作者: haL.

 私は言った。        


「春の桜は煌びやかで、華やかで。皆んなが美しいと称える。

 夏の桜は葉を携え、持て囃されはしないが雄大である。

 秋の桜は葉が落ちて。物悲しさが情緒に訴えてくる。

 冬は……冬の桜を誰も見ない。葉も花もない着飾ることを捨てた桜を誰も見ない。美しくもない、雄大でもない細い細い枝こそが、葉や花を支えているのに」



 それでも皆んなが


「桜は春のものだ」


 と、言って聞かないものだから、私は渋々桜を春に譲ることにした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ