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序章
「お前は化け物なの。私と同じ。この力は一生つきまとうもの。決して逃れられないわ」
美しい凛とした女の声が、歌うように言葉を紡ぐ。
その力を持つ者を当時の人々は、"龍を統べる者"と呼んだ。なぜなら、伝説の五龍を操ることができたからだ。また、一般人より身体能力が高く、五感も優れ、血を飲めば傷を浄化させることができる。
だが、最も特徴な所は、満月の夜に姿が変化するところだ。
銀色の髪、血のような赤い瞳。
その姿は闇中でも、一目見れば忘れられない程美しく、畏怖するという…。
そして、この世には、古から伝わる伝説の五龍が生まれる。
"水" "火" "地" "風" "雷"の五つの能力を持って、"龍を統べる者"に従うために生まれるのだ。しかし、この力を持つ者達は、崇められ恐れられていた。ある者は、龍の力を利用しようとして近付き、またある者は、迫害した。
人間の欲深い魂胆に、龍たちは辟易し、正体を偽り、人間として暮らしていくことを決めた。なぜなら、龍として生きていくことより、人間として生きた方が自分達を脅かすものがないからだ。しかし、"龍を統べる者"に会うと、五龍は従い、慕うべく存在になる。
これからの物語は、古から伝わる伝説の五龍と、"龍を統べる者"が出会い、冒険をしていく物語。




