プロジェクト IV 香港2
マタ・・・ニゲタ。
・・・オナカ・・・・ヘッタ・・・・・・
「キャー!!!狼よ!?!?」
「ばか、狼じゃないだろ。・・・だけどでかいな。」
「いやー!誰か早く捕まえてよ!!飼い主どこよ!」
「首輪ないし・・・野良だろ?」
(・・・ワタシ、ミナニミラレテル・・・)
「どこですか!」
「遅いわよ!あっちにいったわ。」
「すいません、以後このようなことが無い様気をつけます。情報ありがとうございました。」
「何かを追うようにすごい勢いで走って行ったから、たぶん車で探したほうがいいと思います。」
「ありがとうございます。至急捜索します。では。」
(イマ・・・タシカニイタ!)
・・・・!?
ワタシモ・・・・ナニカニオワレテイル・・
「ちっちっちっち、ほら、おいでわんちゃん、ご飯あげるからさ。」
ナンダ!?アノオオキナモノハ・・・
「おとなしく捕まってくれよ・・・・でなきゃ・・・」
・・・トマッタ。ア、サッキワタシヲミテイタヤツラ、デテキタ。
「それにしても・・見とれるほどきれいな毛並みだな。捨てられたのか?・・珍しい毛色だ。」
(・・・イヤナカンジハシナイ・・・ツウジルカ?)
「まぁいい、頼むからこっちへ来てくれ。」
(・・・ダイジョウブ・・カナ・・・)
犬は保健所員との間合いを5メートルほどにつめていった。
「よしよし・・・」
(間合いが3メートルぐらいで麻酔針を打ち込むか・・・あんな大型犬に暴れられたらこっちだって危ないぜ・・)
(・・・シャベッテモダイジョウブナノ・・・カナ?)
・・・・ナニ、スルキダ?
「わっ!?」
ヒャン!!
(・・・・ナニカ・・ササレタ・・ヤハリシンヨウナドシテハイケナ・・・・・)
「・・・しゃべった・・・たしかにしゃべった・・・・・」
(今夜は俺の家に持って帰ろう・・・)
(・・・・ウッ・・アタマ・・イタイ・・・ココハ・・・ドコ・・)
・・・!?オマエ・・・ワタシニナニヲシタ!?
「すまない!・・いきなり話すから・・・つい・・・・」
オマエ、ワタシガコワイノカ?
「だって、犬は普通話さないだろ・・今だって実はこわい・・・」
イヌ?イヌ・・・ソレハ・・・ナンダ?
「お前、犬じゃないならなんなんだ?」
シラナイ・・・ワタシ、オマエガコワイ・・・ニンゲン、イツナニスルカワカラナクナッタ・・・
「さっきのことは本当にすまない・・・あと、お前がここまで言語能力のある生き物だとも思っていなかった。すまない。」
ゲンゴノウリョク?
「どのくらい話せるか、ということだ。・・・お前はどこから来たんだ?」
トブモノヲオッテキタ・・・ワタシノエモノダ・・・・
「飛ぶもの?・・・・鳥か?」
そういうと、保健所員は図鑑を見せた。
・・・コレニ・・・ニテイル・・・
「ハチドリ?ははっ香港にハチドリなんていないよ。」
イル!!
「!?」
ア、オオキナコエ、ダシテシマッタ・・・
「俺今まじでぞくっとした・・・」
スマナイ・・・マネ。
「俺の真似か、なかなか面白いやつだな。名前、ないのか?」
ナ・・マエ?
「俺は、李 秀峰」
?・・・ナマエ?
「お前、名前がないのか?名前ってのは・・・説明が難しいなぁ・・・まあ呼ばれ方、見たいな?」
ワタシハオマエヲ リ トヨベバイイノカ?
「そうだ。お前の名前かあ・・・赤毛だから・・・レッドだ!」
レッド?
「お前は洋風の犬だし英語でレッドだ。」
レッド!リ、ヨロシクナ。
「ほう、よろしく、の意味は知っているのか。どこで覚えた?」
・・・・・ワカラナイ・・・カンガエタコトナドナカッタ・・・
「そうか、まあいい。あ、お前は一人で外を歩いたり、ほかの人とは話さないほうがいい。」
ワタシ、ソトニイケナカッタラ、ゴハンタベレナクナル・・・
「俺が毎日なんか買って来てやるから大丈夫だ。」
ワカッタ。・・・ワタシ、ドコニイレバイイ?
「家の中なら自由にしていていいぞ。・・・ん?こんなところに穴が・・・」
リ!!ウゴカナイデ!!!
「どうした!?」
ブーーーーン・・・・・・・・・・・・・
(・・・トビモノダ・・ワタシ、トビモノコロサナキャ、リ、トビモノ二コロサレル・・)
・・・クル!
「何が!?」
キィイーーーーーーア!!
作者です。はい、当たり前ですね^^;
はじめまして♪
・・・今、すごく不安です・・・。
この小説を・・読んでくれている方はいらっしゃるのでしょうか?
もし、読んでくださっている方がいましたら、メッセージや感想、評価をしてもらえるとうれしいです。
では。