第二章 「穴」
アリスは白兎をじっと睨みました。
「貴方は誰。何故名前を知っているの。
私が城を出ること知ってたの?
あぁ、護衛ね。護衛なのね。
それならいらないわ。私一人で大丈夫よ。」
「護衛なんて、とんでもない。
アリス様、貴女が城を出ることは知っていました。
ですが、貴女の城の者は誰一人として貴女が城を出ることは知りません。
そして私は貴女の城の使いではありません。
白兎です。不思議の国からやってきた、シロウサギです。」
そう言うとにやりと白兎は笑った。
「貴女は一体何者なのよ。」
「不思議の国のアリスというお話を貴女様はご存知でしょうか。
ある日、アリスという少女は姉に本を読んでもらっている時
ふと脇をシロウサギが通ります。
そしてそのシロウサギにアリスはついていき、
とうとう穴へ落ちてしまいます。
その穴の中ではハートの女王や、いかれ帽子屋、
そしてあの忌々しい…ゴホンッ…
チェシャ猫などがいてお話は進んで行きます。
そしていろいろな事を体験して…アリスは目覚めてしまいます。
そうすべて夢だったからです。」
「何が言いたいの。」
アリスは冷たく言い放ちました。
「夢ではない不思議の国へと行ってはみませんか?アリス様。
この長く続く道は不思議の国へとつながる「穴」です。
不思議の世界へとご招待いたしましょう。
さぁ、行きましょう。アリス様。
貴女の求めるものがそこにあるかもしれません。
貴女の知りたいものがそこにあるかもしれません。」
そう言って白兎はまたにやりと笑いました。
たぶんこの人は普通に笑うことができないのでしょう。
「私の求めるもの…とは?」
「それはわかりません。」
「私の知りたいものとは?」
「それもわかりません。」
白兎は何か裏があるように笑いながら答えました。
「いいわ、おもしろそうじゃない。行くわ。」
「そうですか、それでは今すぐ行きましょう。」
そう言うと白兎は歩き出しました。
「あ、それともう一つ。」
ふと止まり白兎は言いました。
「向こうの世界へ行った時、私はアリス様の命を保証することはできません。
それでもよろしかったでしょうか。」
白兎はにっこりと笑った。
「いいわ。自分の身ぐらい自分で守れるから。」
アリスはそう言ってナイフをちらつかせた。
「それはそれは、アリス様はお強いのですね。
それは良かった。ですが、私も私です。
役目を果たすまで逃げ出しません。
それは安心してください。」
アリスは白兎を見つめた。
アリスには「役目を果たす」とはどういうことなのかよくわかりませんでしたが、
人それぞれ何かがあるんだろうと思いました。
これから予期せぬことに巻き込まれるともわからずに…
「アリス様、行きましょう。」
「…………。」
アリスは意味の無い笑いを続ける白兎の後をついていきました。
一体この男は何を考えているのか。
そしてこの長く続く道…「穴」とは何なのか。
アリスは気になって仕方がありませんでした。
その時白兎が喉で笑っているのが聞こえてきました。
「何。」
「いえ…。アリス様、最後に一つ…お聞きしてよろしいでしょうか。
アリス様はゲームはお好きですか?」
ああ、一日で第二話を投稿してしまった…。
中間一日前なのに私は何をやっているんでしょう。
とりあえず、誰か読んでやってください。
お願いします。
でもってどなたかアドバイスをお願いします。
こんなへぼいのは載せるのやばいっすよ。
誰か助けて…(泣




