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第十六章 ラヴィ

「ここが部屋?!」

「いえ、もうここは部屋ではありません。独房ゲームの世界です。」

「これが、『独房ゲーム』…?」



アリス達の目の前に広がる光景…

それは、一つの街だった。

どこにでも見かけるような、平凡な…

人が賑わい、食べ物などを売っていて、

明らかに独房ゲームなどを行う場所では…無い。



「こんな所で行うの?これじゃあここの人に危害が…。」

「ここの人達は本当の人ではありません。女王が作り出した『物』達です。

これは外の世界の街並みです。人々はこれを見て外の世界を知るのです。

そしてこの世界を見て自由を欲するのです。

この街に入ってしまえば隠れるも良し、建物などを利用して標的を射るも良しです。

この世界では特に疲労などというものはありません。眠気などもないでしょう。

あるのは食欲と受けた傷の痛みと死ぬ時の息苦しさ、です。」

「…………………。」

「あまり、長くは話してられません。街へ入って身を隠しましょう。」

「ええ。」

そう言って二人は街の中へと入っていった。





二人が入った建物には誰もいなくて窓から外が見えた。

外を見ると早速ナイフで切りつけあっている人達がいた。

「私達、こんな所で隠れていていいの?」

「ダメなわけではありません。それにこんな早くに殺りあうなんて馬鹿です。

知恵のある者、経験者、強い者はこうやって身をひそめ、戦略を練ります。

ですが、愚か者、弱い者は勝ち抜き方を知らない。

だからああやって初っ端から戦い始めてしまう。

まぁ、こっちとしては弱い者が初めの内に死んでくれていいのですが。」

「…それで、私達はこれからどうするの?」

「そうですね、ある程度の仲間は作らないとダメですね。」

「仲間って…さっきのファッドって人みたいに?

それだったら騙すみたいじゃない。」

「この世界では騙さないと生きていけません。

ですが…ある程度の敵の人数を減らせば仲間とは別れます。」

「何故?」

「自分の手で信頼した相手を殺したくはないでしょう?」

白兎の笑みにアリスもつられて笑いました。

「そうね、私も…殺したくはないわ。」

「さて、じゃあ仲間作りでも早速しますか。」

「えっ?今から?下手に動いたら危ないんじゃ…。」

「何を言ってるんですか。今動かないと後の方が危ないですよ。」

そう言って白兎はアリスに手を差し伸べた。

「何。」

「お一人じゃ寂しいでしょう。手を繋いで差し上げます。」

「私は子供ガキじゃないんだけど。」










街は人で賑わっている。

すれ違う人々は皆笑顔だ。

「アリス様。」

「何。」

「そこの建物の間でナイフを研いでいる女が見えますか。」

白兎は前を見て喋っているのでアリスは最初どこかわかりませんでしたが、

すぐに左の方だということに気がつきました。

「…それが?」

「あの女、見たことありませんか?」

「見たことって……あ…。」

ラヴィだ。

「使用人が、何で?」

「誰も使用人は出れないなんていう決まりはないですよ。

どうしますか、彼女を誘いますか。」

「いいと思うけど…でも…。」

「強いかどうか、ですか?」

白兎の言葉にこくりと頷いた。

「それでは少し見てましょうか。」

と言って隠れてラヴィを見ていた。

するとラヴィの所へナイフを持った男がゆっくりと近寄った。

「ラヴィ…気づいてないんじゃない?」

「…………。」

アリスは白兎を見てまたラヴィと男に視線を戻した。


ナイフの男がラヴィに切りかかった…!


ラヴィは反射的に男の反対側に身をかわした。

そしてすぐさま男の懐に入り腹を蹴った。

男が倒れ、ラヴィは目にもとまらぬ速さで男の首にナイフを突きつけた。

「何か用?」

「ひ、ひぃっ!!」

「女の子にいきなりかかってくるなんてちょっと卑怯なんじゃない?」

「す、すいませんっ!」

「謝ったって遅いって。」

そう言ってラヴィは男の首を切った。

返り血をあびないようにすぐに後ろへと跳んだ。

「まったく、愚か者が。」




「…あれが、ラヴィ?」

「そうです、あれが。」

アリスは呆気にとられていた。

もちろんアリスだってナイフぐらい使いこなせるが、

あの身のこなしは私には無理だ…と思っていた。

「アリス様、どうしますか。」

「ラヴィの所へ行きましょう。」





「ラヴィ。」

ラヴィは一瞬キッと睨んだが人物がわかったようでぱぁっと表情を明るくした。

「白兎さんっ!それにアリス様も!」

「…ラヴィ、仲間にならないか?」

「えっ?仲間、ですか?でも…。」

ラヴィはあまり乗り気ではいなかった。

「少しの間でいいんだよ。」

「でも、敵がいなくなったら私はあなた方と戦わなければいけませんよ。」

「いや、そうなる前に別れよう。」

「…そうですね、それなら…。」

ラヴィはそう言って微笑んで見せた。



一人目の仲間 ラヴィ




独房ゲーム開始です。

でもせっかく始まったのに白兎とアリスの戦闘シーンが無い!(泣)仕方ないんです…。最初は仲間作りということで。とゆうか私は戦闘シーンには向いていません!

ああ、どうすれば上手くかけるんだろう…。

誰かアドバイスないですかねぇ??

何かアドバイスある方はどうか教えてください!

そしてこの頃書いてて思うのが

「アリスってどんな格好してるんだろう…。」

私は何となくで書いてるんですがはっきりとしたものがありません。どなたか、こんなんじゃないかな〜?っていうのがあれば教えてください!それを元にこれからのアリスの戦闘シーン考えます!!

どうかご協力を…。

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