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プロローグ

「ですから、あなた様はこの泉に入ってくださればよいのです。」

騎士が私を説得しつつ私の足にアンクレットをつける。

泉は静かに、厳かな雰囲気をまとっている。

騎士の話だとここに精霊がいるらしい。


───この足輪、めっちゃ重い… これ、絶対沈むよね!?


「そんなことしたら死んじゃうじゃない!」

「違います。精霊様の御許へ行くのです。」

「それって死ぬのと何が違うのよ…」

「……」


黙りこむ騎士。この国の人はいつもそうだ。

都合が悪くなると黙りこむ。


「でも、あなた様が精霊様の御許へ行ってくださらなければ我が国は災厄に見舞われ滅んでしまいます。どうか…」


そんなの知らないし、勝手に滅んでしまえばいいと思ってしまう。この国の民に罪はないと分かりながらも、この国を私はあまり好きになれない。

無慈悲だ、と私のことを批判する人もいる。


でも、誰だって急に死ねと言われたら躊躇うものでしょう?

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