危険な孤児院
「元気にしとったかっ! みんな!」
ワイルデューは生まれ育った溝隠孤児院へと、久々に帰宅した。
エンディアンネス魔法学園は中央よりとはいえ西地区。ロベリア孤児院は王都北地区のさらに北限近くなので、学園から歩きでは半日以上時間がかかってしまう。そのため寮住まいのワイルデューで、たまにしか帰れない。
建物は小さいが、敷地の広いロベリア孤児院の門を潜ると、外で家庭菜園を手伝っていた孤児がワイルデューの姿に気が付いた。
「ワッちゃんだっ! おかえりなさーい!」
家庭菜園をしていた子供が叫ぶと、建物中から孤児たちがわらわらと飛び出してきた。
「ワッちゃん! お土産! お土産は?」
先輩ワイルデューの来訪も喜んでいるが、目的は彼の持ってくるお菓子だ。
なお、ワッちゃんとはワイルデューのワと、おっちゃんと、あんちゃんが複雑な経緯で混じった愛称である。
「おお、待っとれ、待っとれ。中に入ってからだ」
ワイルデューは魔具製作工房員の1人息子として生まれた。
両親は王都エンクレイデルで一旗揚げようと、氏族社会のドワーフの村から飛び出した。そんな理由があり、ドワーフ社会と縁が希薄となってしまった。
本来、ドワーフとは血縁同士の結束が強く、一丸となって家族のように互いに助け合う。孤児などは村内の協力で育てられるものだ。
そんな環境から飛び出したワイルデューの両親は、幸いにも独力で成功した。
だが成功虚しく、両親は相次いで他界。
幼くして両親を失い、人間社会で孤児となったワイルデューは、王都北地区にあるお救い孤児院へと引き取られた。
10年、ワイルデューを守ってくれた孤児院の戸を感慨深く開くと、品の良い高齢の女性が笑顔で出迎えてくれる。
「あらあら、今日は遅かったわね、ワイルデュー」
ドワーフという些か異質な存在を、わけ隔て無く育ててくれた老齢の女院長だ。
「すまんのぅ。低空飛行船が一杯でのな。乗り合いの馬車を乗り継いで来たんじゃ」
「あら、そう。最近は街は人出が多いですもんねぇ」
髭面のドワーフと老院長が出あうと、まるで長年の茶飲みが挨拶しているかのようだ。しかし、片や育ての親であり、片や孤児である。
お土産の菓子の袋を女院長に手渡し、ワイルデューは多目的に使われる大部屋へと向かった。何人かの孤児は、お菓子が気になるのか、院長へとついて行ってしまった。
ワイルデューはザルガラを警戒している。
彼の評価が如何に変わろうとも、その素行は決して褒められたものではない。
貴族としての振る舞い、所作をできないわけではないのだろうが、とにかく言動と態度が悪い。孤児であるワイルデューから見ても、だ。
とりわけ口が悪い。
これを孤児たちがマネたら大変である。
最近では、孤児の間でもザルガラは有名だ。古来種の意と威に従わぬ魔物たちを、退治する勇者と重ね合わせ、話を仕入れてきたり、ごっこ遊びに取り入れたりする。
巷でも……どうやら現代の英雄カイタル・カタラン辺境伯が、「ザルガラはワシの後継者だ」と公言するからだろうが、ザルガラを次代の英雄と持て囃す。
そんなザルガラが、この孤児院にやってきたら、子供たちは彼の言動を真似るに違いない。
ワイルデューはそれを恐れて、共同研究の申し出を断った。
クラスメイトとの課題があったのも本当なので、ウソはついていない。――にも関わらず、乱入してきたテューキーのせいで無駄になった。
彼女がザルガラを引き入れたら、元もこうもない。ワイルデューは子供たちを見守るため、仕方なくザルガラとの共同研究を受け入れた。
「困ったわい……」
と、呟きながら大部屋の扉を押し開けた。
「遅かったわね」
大部屋で小さいエルフが、子供たちと遊んでいた。
「テューキー! なぜ、お前がいるっ! なんできた?」
ワイルデューは先に帰院していたテューキーを怒鳴りつけた。
「テューキーはね、低空飛行船で来たの」
「そうじゃない! なんのために来たと言ってる!」
「きまってるでしょ。テューキーが受けた課題の共同研究のためよ」
会うなり諍いを始めるエルフとドワーフ。周りの孤児たちも慣れたもので、特に怖がる様子も怯える様子もない。
「聞いたわよ。貴族様にお手伝いを頼まれたんですって?」
老院長が菓子とお茶を載せた盆を持って、言い争うエルフとドワーフの間に入った。
院長の前では仲の悪さも収まるのか、2人は唸り声を上げつつも怒声を静めた。
「いい話じゃない。こんな事いうのもなんだけど、こっちからお願い申し上げたいくらいだわ」
最高権威たる老院長の援護を受け、テューキーが「どうだー」とばかりに鼻息荒い笑顔を見せた。優美なエルフらしからぬ仕草である。すっかり人間色に染まっている。
ワイルデューはしたり顔のテューキーを睨みつけ、ぐぬぬと唸り声を上げるばかりだ。
わらわらと集まってくる子供たちが、院長の配る菓子に飛びつく。その不作法な様子を見ながら、この子たちがやがて悪態までつくのではないか、とワイルデューは心配した。
「ね、いいでしょ? 院長先生? だって、お給金もでるんですもの!」
無邪気に子供らしく、それでありながら金勘定できる大人の顔で、院長に同意を求めるテューキー。
テューキーことテュキテュキは、冒険者の父と母を持つ。
エルフで冒険者など変わり者。エルフは森の管理を古来種に任され、森の中で長い年月暮らし、森で一生を終える者たちだ。
そこを飛び出し、人間社会に出てくるだけで変わり者。さらに冒険者など常軌を逸した変わり者である。
成功を収めていたテューキーの両親だったが、つまらない事故でその命を落としてしまった。
天涯孤独となり、森の氏族の事も知らないテューキーは王都に取り残された。
幸い両親が冒険者として成功してた部類ということもあり、昔仲間に連れられてテューキーはロベリア孤児院へと入院した。
もしも両親出身の氏族の元に送られていたら、身内を捨てて飛び出した子の上、森をろくに知らないこともあり、エルフたちの間で肩身の狭い思いをしたことだろう。
テューキーは人間社会で育ったため、しっかりと人間世界に染まっている。それは悪い事ではない。
ワイルデューが孤児たちの素行を心配するように、彼女も彼女なりの考えがあった。
ザルガラの評価が不安定でも、貴族は貴族。既得権益をいくつも持った貴族だ。勢力は小さいが、ポリヘドラ家は古い貴族であり、国内の名家を並べれば10番目くらいには出てくる。
そんな貴族と関係を持てれば、何かしらの恩恵に預かれる。
孤児たちの就職先のコネだって出来るだろう。
エルフのテューキーは実利を、後輩たちに与えようと考えていた。
「そうね。ワイルデューもいい人に声をかけてもらったわ。貴族様のお仕事なら、安心できるし」
院長もテューキーの考えに同意のようだ。
内職にも組合の決めた振り分けと適正価格がある。
しかし学生――しかも貴族の勉学の手伝いならば、報酬に制限も組合への申告も必要ない。出来上がったものが、市場にでる事もないので、組合もうるさくは言う必要が無いからだ。
「ところでワイルデュー。なんでも今回の話、学校のお勉強――他の学生さんと競うそうだけど?」
「ん? あ、ああ。一回生の子とな。正直、負ける気はせんが強敵じゃぞ」
ワイルデューは腕に自信がある。子供たちも加工の手伝いでは中々の物だ。
「あら、手ごわいのね。じゃああちらも、どこかに手伝いを頼んでるのかしら?」
お菓子を頬張る子供たちを優しく抱きかかえ、老院長が訊ねる。テューキーもいつの間にか菓子を手に、老院長に寄りかかっていた。
「おう。そういえば手伝ってもらうと言っておったかのう。なんといったかな? 学園から近い……。ああ、そうそう、葡萄孤児院じゃ」
葡萄孤児院という言葉が出た瞬間――。
「あの女の孤児院?」
温和な院長の顔付きが変わった。
良き年月を重ね、慈愛を現すような院長の顔の皺が、悪鬼でも宿ったかのように歪み果てる。狂気を孕んだ小さな瞳に、力んで剥き出す白目。食いしばる歯……。
その変わり様を間近で見て、寄り添っていたテューキーは思わず声の無い悲鳴を上げた。
一瞬だったが、その顔をテューキーとワイルデューは記憶してしまった。
老院長の醜悪な顔を――。
「あ、ああ……。ごめんなさいね」
すぐさま、老院長の顔から悪鬼が抜き出た。いつもの温和な表情だ。
だが、2人の心はすぐに平静を取り戻せない。
「は、はい……」
ワイルデューもテューキーも、同じ不安を抱いた。
悪童ザルガラよりも、危険で良くない何かが、老院長と葡萄孤児院の間に燻っているのでは? と――。
「そ、そういえばなんかさー、ローイがいなくない? 呼んでこないと、お菓子なくなっちゃうよ」
寄り添っていたテューキーが、院長から距離を取って話をはぐらかした。
ワイルデューは言われて、集まっている孤児たちをよく見てみた。ローイという頭脳明晰な年少の男の子がいない。
彼ならエンディアンネス魔法学園に推薦を受けられるだろう。それほどの逸材だ。
「ああ、ローイ? あの子は東地区の孤児院にいったの」
事も無さげに、老院長が答える。
「え? ああ、そうなの……」
テューキーの声はまだ上擦っていた。
ローイの思わぬ転院に驚いたように見えるが、それは院長の変貌を見た衝撃が未だ抜けていないからだった。
「ローイの親戚さんが東地区にいてね。その親戚さんが、しばらく面会を重ねて引き取るか決めるそうよ。近くの方がいいと思って、転院したの」
「そっか……。あっちでイジメられたりしないかな?」
「平気よ。あの子は賢い子だし、親戚さんも安心して引き取ってくれるわ」
「そ、そうよねー。うん、そう」
テューキーは話を合わせるため、努めて明るく同意してみせた。
それを横から眺め、ワイルデューは小さく呟く。
「最近……多いのぉ……」
ロベリアから転院して行くだけでなく、転院してくる孤児も多い。急な引き取り手の登場も、ままある。
不自然なまで多い、孤児の出入り。2、3年ほど前から、活発に孤児が動いているように感じていた。
数人は連絡も取れない。大都市の王都なので、そういうこともあろうとワイルデューは自分の中で解決させていた。
不思議には思っていたが、さほど気にしていなかった――。
* * *
「まずいな」
スロウプは巡回兵として、職務を果たすべく葡萄噴水広場周辺の聞き込みをしていた。
その最中、幾度となくスロウプは先の言葉を呟いた。
聞き取り調査中、アマセイに問題が浮上したのだ。
彼女は各所から寄付を貰いすぎている。もちろん正当な寄付は問題ない。しかし、アマセイが個人的に貰ったプレゼントがマズい。
いつの世も、金の動きは犯罪の証拠となる。
出所の分からない金やら、帳簿にない出費などの証拠が多くては、疑われること間違いない。
アマセイはそういった脇の甘さがあった。
そこを騎士団に突かれると、それこそ痛くもない腹を探られる事になる。
最終的には、アマセイの個人的な脇の甘さということで、厳重注意と始末書程度の収まるだろう。だが、それまでいろいろと、孤児院のあれやこれやがひっくり返される。孤児院からの申請書や、軍の帳簿を一緒に掻きまわされる。
外勤のスロウプだが、十人隊長を任されるだけあって、決して頭は悪くない。
騎士団が捜査してくるにあたり、巡回局と軍は反発する。ひと悶着あったうえで、ある程度のところで手打ちが行われるが、かなり面倒が繰り返されるに違いない。そんな様子が容易に想像できた。
「その最中に、アマセイさんだってそうとう叩かれるだろうしなぁ」
アマセイは立場的にも悪くなることが確実だ。
軍に面倒事を引きこんだと、孤児院長を更迭させられるかもしれない。ただでさえエルフという異人種である。それを理由に排斥する者もいるだろう。
「アマセイさんに会えなくなるな……」
つらつらそんな心配をしつつ、下町を歩く婚期を逃した中年男性スロウプ。斜に構えすぎて、すっかりこの歳だ。
「やあ、スロウプくん。……だったかな?」
路地から鎧の音とスロウプを呼び止める声が聞こえた。視線をやると、家屋の影が差すところに輝かんばかりの騎士がいた。
「カヴァリエール卿! どうしてここに?」
スロウプを呼び止めたのは、浮いた噂に事欠かない美中年。王都騎士団大隊長フランシス・ラ・カヴァリエールであった。
彼は何故か下町の人々から隠れるように、裏路地の物陰からスロウプを呼ぶ。
鎧は着ているが騎士の物ではない。おそらく個人的な持ち物なのだろう。
「ちょっとこちらに」
フランシスはスロウプを裏路地に誘い込む。
「ど、どうされたのですか?」
仕事上、関係のある人物だが、相手は王都騎士団の大隊長である。そんなフランシス相手に、緊張しながらも、どこか気を抜きながら接するスロウプはなかなかの度胸だ。
「カヴァリエール卿。貴方もこの件に?」
「いや、僕はね。この件に関わっていないのだがね……。なにぶん、王城内の後始末で……いやそれはともかく。実は個人的にアマセイさんと懇意にしていてね」
貴方もですか! という声をスロウプは飲み込む。
「安心したまえ。僕は味方だよ」
いや、敵である。強敵だ。アマセイ争奪の――、という見解をスロウプは抱く。
「君があの孤児院に良くしてくれてるという事を知っているから、君には言うんだ。よく聞いてくれ。アマセイさんが【招請会】の一員だという疑いがかかっている」
「……ん? まさか……」
一瞬、フランシスの発言を呑み込めず、スロウプの表情が固まった。
「招請会って、あのいろいろ怪しい【招請会】ですか?」
「そうだ」
スロウプの疑問を、間違いないと肯定するフランシス。
この大陸中央では、古き支配者である古来種を信奉する者が多い。
古来種との交信を試みる【交信会】。
古来種の遺物や書籍から意図を推し測る【研究会】。
古来種の娯楽文化を復刻させようとする【回顧会】。
おおざっぱにこの3つの派閥がある。
大陸の主流は、ごく稀に古来種との交信に成功して功績を遺す交信会だ。王都の教会施設も、ほとんどがこの交信会由来派閥の支配下である。
研究会はその名の通り、研究肌の者が多く、信者というより学者たちの寄り合いとなっている。
回顧会はほとんどが貴族や金持ちの道楽で、的外れな結果を残す事が多い。
そして問題の【招請会】。
招請会は古来種信奉者の中で亜流も亜流で、邪道とも言われる集団だ。
ほとんどが謎に包まれ、見当違いにも子供を生贄にして古来種を呼び出そうとする噂がある集団である。
「ははは……、ご冗談を」
アマセイが下手な悪魔崇拝の出来そこない集団の一員と言われ、スロウプは信じられないと一蹴した。
しかし王都騎士団フランシス・ラ・カヴァリエールの目は本気である。それをスロウプは笑い飛ばせない。
「彼女の孤児院だけ孤児に動きが見えない。これを怪しいと見る者もいるんだよ」
「は、ははは……そんな」
「僕はこれを彼女の排斥活動と踏んでいる」
ラ・カヴァリエールの推測を聞いて、スロウプの目が巡回兵のそれに変わった。
「……まさかと思いますが、王都騎士団はもともと狙い撃ちで?」
「ああ、あの孤児院を潰すつもりで動いている――」
* * *
1人の商人が、葡萄噴水広場下町の酒場で燻っていた。
否、彼はもはや商人ではない。
元商人の無職である。
ある金貸しに商人株を奪われ、今は店を畳んだ際に受け取った僅かな金で、日がな一日、酒を浴びる生活をしていた。
「うぃ~、チクショウ……、金貸しのベデラティめ……。いつか痛い目に会わせてやるぞ、あの野郎めがぁ~」
男の商売失敗の原因は、二代目である彼自身の放漫経営であるにも関わらず、ここにはいない金貸しに恨みつらみを並べていた。
「アマセイさんもアマセイさんだ……。いろいろ支援してやったってのによ~。それにあの白柄組のバカどもだって……ちくしょう……、商売の邪魔しやがって……。アバズレがぁ~。不良のバカどもがぁ……」
孤児院のエルフと、士族六派の無頼組の陰口まで叩く。酒場の誰もが見て見ぬふり。
関われば損。と、目線すら向けない。
――そんな彼に近づく小さな男がいた。
「いやいや、聞きましたよ。大変でしたね。どれ、1つ、奢りましょう」
笑顔の小男はそう言って酒瓶をテーブルに置き、勝手に隣席へと座った。
「あんだぁ? てめーは?」
胡乱な目で小男を睨む元商人。そんな目を受けながらも、小男は笑顔を絶やさない。
「――そんなヤツラに仕返しをしてみませんか? ああ、もちろん報酬もご用意させて頂きます」
あからさまに怪しい話の持ちかけだった。
しかし酔っている元商人に判断能力はない。
「話してみろ――」
元商人は酒杯を傾けて、聞こえのいい小男の言葉にも耳を傾けた。
* * *
翌日――。
さまざまな注目が集まる葡萄孤児院の夜――。
夜闇に紛れて、孤児院に近づく小さな人影があった。
「やるぜぇ……。オレはやってやるぜぇ」
小さな人影は武者震いをしつつ、闇の中を進む。
黒装束で息巻く人影は、ザルガラ・ポリヘドラであった。
「明日は運動大会。あのアザナも自室でぐっすりしてることだろう。昨日、ここにゴーレムの部品を持ち込んだのは聞いた。この隙に、葡萄孤児院に忍び込んで、その技術……盗んでやるぜ!」
1つくらい部品を盗んでも、子供の管理の甘さとなるだろう。それを見込んでのことだ。
全く持って酷い判断である。
しかしザルガラは、アザナの悪辣さに対抗するため、その手を汚す決断を下していた。
「孤児院なら警備なんてないも同然だ。今後の潜入経路を確保しておくのもいいな。ふふふ……待ってろよ。そのゴーレム製作技術……。全部、丸裸にしてやるからな、アザナぁ~」
言葉の最後だけを聞けば、勘違いしそうな悪巧みだった。
『ザルガラさま、悪役~っ!』
ザルガラの悪巧みを間近で聞くタルピーが、拳を振り上げる。
「おうよ! どうだ! 悪いだろ? オレ!」
嬉しそうに呼応するザルガラ。
『……頑張って、ザルガラさん。私の身体のために』
ぐっと拳を握り締め、渇望の視線をザルガラに浴びせるディータ姫。
「おう……って、姫さん。ほんと、いい根性してるね」
2人の女の子に応援されながら、悪役ザルガラは闇の中を進む。
余多の危険が溢れる無防備な孤児院に向かって――。
交信会「は? 古来種様を呼び戻す?」
研究会「古来種様たちがいらっしゃらないから、元奴隷の我々は羽を伸ばせるのに」
回顧会「マゾかよ、あいつら」
こんな理由で招請会は嫌われてます。
孤児院の名前が、ロベリア(溝隠という花)とか葡萄とか植物の名前なのは、魔法の設定がフィボナッチ数に基づいていたころの名残です。
魔法陣とか魔法弾が、フィボナッチ数に基づいて描かれたり発射されたりする設定でしたが
「絵面が完全に某同人弾幕シューティングゲーム」になるのでボツりました。
そのなごりです。




