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悪役は二度目も悪名を轟かせろ!  作者: 大恵
第6章 右手の魔弾と左手の右手
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激突! フモセ対ザルガラ!


 ザルガラ・ポリヘドラはヴァリエを介しアザナへの連絡を頼んだが、残念ながらそれは正しく伝わらなかった。


 古来種がいない現在、通信魔法はいちじるしく衰退している。1万年の時を経ても、いまだ復興されていない分野の一つだ。

 【念話】と呼ばれる通信魔法は、親しい者同士の間でしか使うことができない。もしくは高価な魔具の利用など、使用に制限がある。古来種の魔力供給経路がある王都内では問題にならないが、使い手の魔力によって距離に限界もあった。


「ヴァリエさんからポリヘドラ様がいらっしゃると連絡がありました」

 庭に狭いながらも緑が植えられ、小さいながら機能的で白く優美な屋敷。ソーハ家が借り受けている邸宅の玄関ロビーで、使用人たちを集めてフモセがザルガラの来訪予定を告げた。


 ソーハ家騎士セタはアザナの友人来訪を聞いて、鼻の傷を撫でながら目を細めて微笑んだ。


「ほう、ポリヘドラ家の……。お友達がくるというのにアザ坊がいないのは残念だ。アリアンマリのお嬢様に連絡してすぐ来てもらうようにするかい? ポリヘドラ家のご子息に待っててもらうなら歓迎の準備でも……」

「歓迎?」

 怪訝な顔をして、フモセが大柄なセタを責めるように見上げた。上目使いが怖い。


「アザナ様がいないことを知って、あのポリヘドラ様は卑劣にもガラク……いえ発明品の魔具を強奪してくるに違いありません」

「おい、それを外でいうなよ。って、ガラクタって言いかけたか?」

「もちろん言いません。あとガラクタなんて言ってません」

 セタは騎士として伯爵子息への暴言を諫めたが、しかし、フモセは聞く耳を持たなかった。あとガラクタと言いかけた。


「わたしたちは玄関で迎撃します!」

「歓迎でなく迎撃!?」

 友人を迎撃するとはどういうことかと、セタは多いに混乱した。そんなセタの前を横切り、フモセはメイドたちに包丁などを押し渡す。


「あなたたちもこれを持って、ほらっ!」

「そ、そんなぁ~」

「ご無体なぁ」

「お許しくださいぃ~」

 3人のメイドたちは、手渡された包丁とフライパンを握りしめ涙目で訴える。フモセの魔法によって包丁はギラギラと危ない光を放ち、フライパンはシュンシュンと周囲の空気を熱していた。


「セ、セタ様! なんとかしてください~」

「いや、そういわれてもな」

 使用人たちはかつてフモセをイジメていた過去があり、負い目と立場の弱さがあって強く反論できなかった。この場で唯一、フモセより高い地位にある騎士セタに救いを求めたが、彼は本家ではともかく王都の屋敷ではあまり立場が高くない。

 王都におけるアザナの身の回りに関してはフモセに一任されているため、武官に過ぎないセタは提言程度しかできない。

 むしろ屋敷を守れと言われたら、従わなくてはならない立場なのだ。


「ま、頑張れ」

「セタ様ぁ~」

「いやーっ!」

「ひーん、おとうさまぁ……」

「あなたたちには死守を命じます!」

 悲壮に立ち尽くすメイドたちに、フモセは死守命令を下す。


「ではガラクタ部屋の最終防衛はあなたたちに任せました!」

「おいおい、ガラクタってはっきりいっちゃったよ」

 騎士セタは苦笑しながら、玄関からゴーレムを引き連れて出陣するフモセについていった。


   *   *   *


「へへ、オレぁこれまたウッキウキになってきたぜ」

 アザナの家に遊びにいけるとワクワクしてきてみたら、予想以上にウッキウキな状況になってるな!

 オレを出迎えたのは、ライバルのアザナではない。


 アザナ謹製ゴーレムを従えて、震えながらも玄関前に立ちふさがるフモセだった。


『……猿?』

「ウッキーウキ―じゃねぇよ、ディータ」

 ディータが余計なちゃちゃを入れてきた。


「おい、フモセ。アザナがいないから帰れじゃなくて、魔具を渡さないぞって意味か?」

「そ、そうです!」

 すこし怯える目を見せながらも、毅然とした態度でオレの言葉を肯定した。どうやらヴァリエからの連絡が不行き届きを起こして、フモセが勘違いしてしまったようだな。

 しかし、この勘違いもある意味ではうれしい。

 まさか付き人ふぜいのフモセが、オレにたてついてくるとは……。うれしくてみあげたもんだぜ!


『……女の子を見上げたらパンツみえちゃいます』

 うるさい、黙ってろディータ。オマエ、本当にお姫様か?


「ティエ。オマエは下がっていてくれ」

「……かしこまりました」

 まず護身用の武器しか持っていないティエには下がってもらった。騎士である彼女だが、魔法戦もできないこともないので戦力に数えてもいいのだが、それでは楽しみが減るので大人しくしてもらおう。

 ティエも子供のケンカと理解してくれてるので、特に口を挟まない。


『ザルガラさまー。アタイはどうすればいいの?』

「よし! タルピー、オマエはそこで応援の踊りをしていてくれ!」

『なんという、てきざいてきしょっ!! ……うんしょっと、それっ! ぴっぴっぴ! ぴっぴっぴ! ぴぴぴぴぴぴぴっ!』

 引っ込んでいろという意味だったんだが、タルピーは喜んで門柱に昇って踊り出した。適材適所とかタルピーのわりに難しい言葉を使っているが、それ合ってるのか? 

 …………合ってんのか。


「ポリヘドラ殿」

 決死のフモセの後ろにいた大柄の男、たぶん騎士だろう。横に真一文字の傷が、鼻の上を走る精悍な騎士が一礼をしてみせた。


「あー、そのこのたびは不幸な行き違いがあったらしく、ご無礼をいたし」

「いーや、行き違いじゃないぜ」

 ソーハ家の騎士は良識派のようだ。フモセとの衝突を避けるため、横から口を挟んできたが……悪いけど黙ってもらう。


「コイツはオレに取って最高の歓迎だッ!! アザナ不在は残念だが、それを補ってあまりある歓迎の大宴会だぜ!」

 この言葉に偽りはない。

 アザナ謹製の魔具を並ばせ、オレに立ち向かうフモセ。あっちは必死のようだが、こっちは愉快極まりない。

 これを歓迎と言わず、なんと呼ぶべきか!

 魔具を使ってくるだけでも嬉しいことこの上ないのに、あのフモセが……アザナをいさめてばかりで立ち向かってこなったあの付き人が……、このオレに手向かいをしてくるだと!

 

 クラメル兄妹たちがオレに挑戦してくるのと同じくらい、嬉しくてたまらない!!


 高揚して笑うオレを見て、呆けるソーハ家の騎士。だがすぐに「ふっ」と小さく笑ってみせた。


「では手加減、願いいたします」

「わかってるって。先手はそっちな」

「ふははっ! そこまで言われると意地を見せたくなりますな!」

 ソーハ家の騎士は戦意を持って剣を引き抜く。

 これを合図にして、第一次ソーハ王都屋敷防衛戦が始まった。


「いけーっ! ゴーレム!」

 まずフモセが前線を押し上げる。8体のゴーレムが足並みをそろえて前進してきた。

 

 フモセは魔力こそ弱く、取り巻き4人娘の中で魔法技術も最低だが、魔具の扱いには長けている。特にアザナが造った魔具に関しては、幼馴染ということもあり操作に一日の長がある。


 8体のゴーレムは、【グレープジョーカー】を真っ二つにしたあの発射型ゴーレムではない。防御に特化したゴーレムだ。

 無骨な鎧を装備し、内部は青銅でできた軍隊で使われそうな本格的ゴーレムである。

 さらにフモセの魔力を絶えず受け、防御陣を強化させられている。さらにもともと内臓された魔石で、装甲の硬度をあげている節があった。

 

「まずは小手調べだ」

 前進してくるゴーレムたちに向かって、バラバラに時間をズラして魔力弾を叩き込む。

 防御魔法陣と魔力弾が衝突し、ガツンと破壊音のメロディを奏でた。


「魔力弾だけでゴーレムは倒せませ……え? ええっ!?」

 悪手を打つオレに優位を感じたフモセだったが、すぐにそれが間違いと気が付いて慌てた声を上げた。

 ゴーレムたちは攻撃を受けると、その場に一度立ち止まってしまう。改めて歩き出そうとするが、オレの魔立方体陣から放たれる魔力弾を受け、再び歩みを止めた。


「な……、そんな! 魔力弾だけで負荷を与えて、動きを止めるなんて!」

「よくわかってるじゃねぇか。防御特化てのは、その防御特化が足かせになるんだよ」

 防御を優先するあまり、魔力をそちらに回し過ぎて、動力へ回す魔力が足りなくなる。かといって防御を切れば、すぐさまオレは物理的破壊魔法でゴーレムを破壊する。

 潤沢な魔力があるからこそできる力技の足止めだ。


「う、うう! そんな……しかも意地悪く時間差で攻撃してくるから、ゴーレムの戦列がバラバラですぅ……」

『バラ、バラ、バラバラ、バララ!!』

 地団駄を踏むフモセ。なかなか面白い地団駄だったので、タルピーが真似して地団駄を踏む即興踊りを見せた。フモセから見えないからいいが、見えたらすげー怒ると思うよソレ。


 一度、適度な負荷を与える魔力弾の威力がわかれば、あとは砲台として作った立方体陣をそのままにしてゴーレムを実質無力化できる。


「く……。でもこれで、あのザルガラ・ポリヘドラ様に立方体陣をひとつ分を使わせたままというわけに――」

「ほう、なかなか前向きな解釈だが……フモセ。ゴーレム8体で正20面立方体陣じゃ割に合わないと思うぜ。オレならあと正20面体なら50個は作って維持できるし」

「ぐぬぬ……」

 悔しがるフモセは、打開を願う視線を横に送った。騎士の攻撃参戦を望んだのだろう。

 だが――。


「こちら、つまらないものですが」

「これはこれはご丁寧に。あ、わたくしはソーハ家係累士族の騎士。セタ・ライナーと申します。いごお見知りおきを」

 視界の隅でウチの騎士ティエとソーハ家の騎士セタが、和やかに挨拶をかわしていた。完全に休戦状態である。

 剣を抜いたはいいが、状況が魔法戦のみとわかると出番はないと感じて収めたようだ。


「あああっ! セタさん! なにやってるんですかーっ!」

「ほらほら、よそ見してる暇はないぞ」

 嫌がらせに魔力弾を一発、フモセへ向かって放つ。

 彼女も然るもので、本気ではないオレの低威力魔力弾をなんなく魔胞体陣で弾く。いつの間にかコイツも、魔胞体陣を投影できるようになっていたのか。


「いいね、いいね、いい感じにケンカっぽくなってきたね!」

「ケ、ケンカじゃありません!」

「ケンカだよ。本気だしたらイジメになっちゃうからねぇ~」

 女の子をイジメるなんて体裁が悪い。悪評が広まるのは構わないが、オレが女の子をイジメるなんてオレ自身が許さない。


「……ぐぬっ! いけ、ピュータ!」

 早くも追いつめられた、という表情でフモセが新たな魔具を放って攻撃を仕掛けてきた。

 彼女の周囲に置かれてあったサンダルみたいな物体がふわりと浮き上がる。

 その数16個。

 それぞれが別軌道を描きながら、踊るようにオレの周囲を駆け巡る。

 おお、すごい!

 驚異の技術だ!

 

「どうですか! このピュータの能力は飛び回るだけじゃありません!」

 この空飛ぶサンダルは【ピュータ】という魔具か。高速飛行して攪乱かくらん、体当たりを目的とした武器らしい。16体中4体が、ゴーレムに魔力弾砲撃を加える立方体陣に体当たりし、3角陣にして5枚ほどを削り取ってきた。

 どうやら先端に立方体陣を投影し、それを衝角ラム代わりにしているようだ。

 

 しかしオレは黙って見ていない。砲撃用立方体陣に体当たりしたピュータは、一時その動きを止めた。

 そこを見計らって石弾と魔力弾を放つと――、石弾はピュータを包む立方体陣に阻まれた。完全に無力化された。これはしかたない。一方、魔力弾は立方体陣の一部を破壊しながら貫通したが、サンダル本体に当たって弾き飛ばしただけだった。

 なかなか頑丈な素材でできているらしい。素材が鋼鉄だとしたら相当重いだろうに、それを飛ばすか……。


「うぉ……っとマジかぁ?」

 攻撃用の衝角と防御立方陣を纏った高速飛行突撃魔具。

 質量は大きく、硬度もある。なんて厄介な魔具だ。

 こうしている今も、12体のピュータがオレの防御魔胞体陣を削っている。


 はっきり言おう。

 これに魔力弾を当てるのは無理だ。相手が高機動すぎる。

 飽和状態になるほど数を撃てば当たるだろうが、それでは一発一発の威力が低くピュータ本体を破壊することができない。3角陣にして、72枚相当の正5面魔胞体陣から強力な一発を放てば、ピュータの防御魔立方体陣を破壊して本体も壊せるだろうが――、数発の弾幕では命中させる自信がない。


 範囲攻撃魔法ももちろん無意味だ。たった1枚の3角陣の防御魔法だとしても、破壊魔法にはほぼ無敵だ。クラメル兄妹のように息を合わせ、魔力弾と破壊魔法を同時に着弾させれば破壊も可能だろうが、1人では不可能に近い。

 せめて自在に飛び回る高機動さがなければ、オレも1人で破壊は可能だが。


 まあやりようはあるんだけどな。


「さあ、観念してかえってくださいポリヘド……って、きゃあっ! 真っ暗! なにも見えない!」

 オレはフモセが投影する防御魔胞体陣より大きな闇を作り出し、彼女の周囲を覆った。視界を失い、魔具の操作がおろそかになったのか、ピュータはただオレの周囲をブンブン回るだけの軌道を繰り返す。


「おい、フモセ。こういう便利な魔具使うときは、オマエが隠れとけよ!」

 他にも飛行禁止にさせる魔法を最大出力で使うとか、フモセ自身を狙うとか。こうして視界を奪うとか、いくらでもやりようがあるもんだ。


「ま、まだです! 登録座標に一斉射撃!」

 闇の中からフモセが魔具ピュータに指示を飛ばす。と、驚いたことに、すべてのピュータがオレに鼻先を向けて、一斉に魔力弾を放ってきた。


 ネーブナイト夫人が操っていた共和国新型ゴーレムに、搭載されていた魔力弾を撃つ魔具か!

 チクショウ!

 アザナは大量にゴーレムを鹵獲ろかくしていきやがったからな!

 解析を終えて、もうこんな魔具おもちゃを作りやがったか!


 しょせん、普通の魔力弾16発だから、なんなく弾くことができた。だがこれは驚きだ。高機動突撃に加えて一斉射撃だと!


 マズい、全方向からの一斉魔力弾攻撃はマズい。

 防御のため魔力を満遍なく全体に配さねばならず、この最中に強力な魔力弾を一点に放たれたら――。


 ぐ……フモセ相手に手加減を止めるってのは――いくらアザナ謹製の魔具をつかっているからと……どうする?

 ちょっと本気を出すか?

 いや、アザナ相手ならともかく――。


 などと悩んていたら、魔力弾を放った直後のピュータたちが、予測不可能な軌道を描き始めた。


「なんだ!」

 16個のピュータが突然、鋭角に高度を下げて庭の地面に突き刺さり、地を這いながらがりがりと表土を削る。


「地、地面に潜るのか!? い、いや……」

『……あ、あ~らら、止まっ、ちゃい……、ました?』

 さっきまで元気いっぱいに飛び回り、一斉に魔力弾を放った16個のピュータたちが、今は地面に潜ろうとして息絶えたモグラのような姿をさらしている。

 ディータは近くに落ちたピュータを、触れもしないのにつつく。


『……つんつん。ザル様、これ動かなくなりましたね?』

「……まさかと思うが、内蔵した魔石の魔力切れか?」

 継続的に魔力供与しても、内蔵魔石の魔力が底をつけば魔具は動かなくなる。こうなると再起動が必要だ。

 王都地下の魔力プールから魔力を得て、魔具を半永久的に利用するにしても、別途タンクと子機を兼ねた人間大の魔力受容魔具が不可欠となる。大型か据え置き魔具ならともかく、このような小型の魔具に利用できない。



「う……ぐぬぬ……」

 魔法の闇の中から出てきたフモセに訊ねると、彼女は悔しそうにうめきはじめた。

 図星か。

 失敗作とまでは言わないが、これじゃあ実用品に届いていない。燃費が恐ろしく悪いようだ。大型にすれば飛ばないだろうし、配分が難しいところだな。


「あー、なんでアザナが金ないのか、改めてわかったような気がするぞ。発想に技術が追いついてないというか……開発費用が追いつかないというか」

『……とりあえず作ってみて、失敗しているわけですね』

 トライ・アンド・エラー。

 技術者、発明家としては間違いではない行動だが、金をドブに捨てる茨の道である。オレだってベデラツィ商会の協力がなかったら、ゴーレム【グレープジョーカー】の製作をしなかっただろう。

 

「ま、まだまだです! アザナ様が造った魔具はこんなもんじゃありません!」

 フモセが負けるもんかと、懐からあらたな魔具を取り出した。


「なんだなんだぁっ! 次はどんなびっくりどっきり魔具だ? どんな魔具もオマエが使うなら大したことぁなさそうだな! ぽちっとなって潰してやるぞ!」

「お、おのれーっ! い、いまにみてなさいよ!」

 あおってアザナの魔具を出し尽くさせる作戦に、フモセはムキになりまんまとはまった。

 いつもは貴族であるオレたちに遠慮がちなフモセが、社会的地位なんて捨ててケンカを挑んでくる。

 この子供染みたケンカ……、たまらない幸福感がある。


 このオレがアザナ以外と、こんなに仲良くケンカできるなんて――。


『……ザルさま、コスイねん』

「え? そ、そうか?」

 煽って魔具出し尽くさせる手がこすいと言われて、ちょっとショック……。

 フモセが魔具を準備する間、オレは少し落ち込んだ。


 そんなオレの後ろでは、ティエとセタが並んで観戦している。怪我がないように、と見守る夫婦みたいだ。


「ええっとこの魔具は……、ちょ、ちょっと待っていてください! これをこうして、ああしてこうすると、ふふふ。どうですか、こうなるんですよ!」

 一方、フモセはご丁寧に起動手順を説明しながら、魔具の準備をしてくれている。フモセって追いつめられると、独り言多くなるのか。

 情報公開あざッス!!


「これってフモセが魔具の紹介を、ライバル相手にしてるようなものだぞ……」

 呆れる騎士セタが、ぽつりとそんなことを言った。



一回データがとんで消えましたが、かえって短くなって良かったです。当初はメイド三人の話を長く書いたりしてましたが、改めるといらんところですね。よってカット。


ピュータ……太……16bit…16体……bit……ビットといえば……う、頭がっ!

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