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第6章 桃太郎

次の日の朝・・・


「愛子、少しは元気になったか?」

「スースー・・」

「何だ。寝ているのか・・」

そういいながら、セイヤはまた愛子の布団の中に入ろうとした。

バキッ!

愛子の鉄拳が炸裂した。

「この化け犬!今度こそ殺してやる!」

「わあ・・待った・・俺はお前の事が心配で・・」

「うるせー」

その時、上夫が入ってきた。

今日は土曜日だから、学校は休みである。

「何やってるんだ?」

「アニキ、この馬鹿犬が・・」

「いや・・俺は愛子のことが心配だったから・・」

「だからって、布団の中に入ってくるな」

「分かった、分かった・・セイヤが悪いんだな」

「えっ?俺が悪いの?」

「ほんとに殺すぞ!」

「・・す、すいません・・僕が悪かったです」

「今日は土曜なんだから、静にしてくれよ」

「はい、はい・・」

そう言って、セイヤは散歩に出かけた。


1時間後・・・

セイヤは、一冊の本を拾って帰ってきた。

「上夫!上夫!」

「何だ?」

「本を拾ってきたから、読んでくれ」

「ん?・・・桃太郎・・」

セイヤが拾ってきたのは、桃太郎の絵本だった。

「こんなの拾ってくるなよ・・もとの所に捨てて来い」

「上夫!お前には捨てられたものの気持ちが分からんのか?」

「ただの本じゃないかよ」

「ただの本じゃないもん・・かわいそうな本だもん」

「お前は子供か?」

「・・分かったぞ!上夫、お前読めないんだろう」

「お前と一緒にするな」

「じゃあ読んでよ」

「めんどくさい」

「読んで、読んで・・」

「うるさい奴だ。読めばいいんだろう」

上夫は、仕方なく読むことにした。

「昔々、あるところに・・」

「上夫、あるところって、何処だ?日本か?フランスか?」

「日本のおとぎ話なんだから、日本だろう」

「そうか・・その絵を見ていたら、フランスかと思った」

再び上夫が読み始めようとしたら、

「上夫、昔々って、昭和の初期か?」

と、セイヤが聞いてきた。

「もっと昔だよ」

「そうか」

「昔々、あるところに、おじいさんと、おばあさんが住んでいました。おじいさんは山へ芝刈りに・・」

「何!?山でしばかれた!?」

「・・おばあさんは川に洗濯に行きました」

「川で洗濯とは・・大正時代の人は大変だなあ」

「あのな、昭和や大正よりも、もっと昔だから・・」

「じゃあ何時だよ?縄文時代か?」

「・・・そうそう」

上夫は適当にごまかした。

「続き読むぞ・・おばあさんが川で洗濯していると、大きな桃が流れてきました」

「縄文時代には、そんな大きな桃があったのか・・」

「おばあさんは桃を拾って・・」

「あんまり拾いモンはしないほうがいいぞ」

「・・そうだな・・お前なんか拾ってこなければ、お前の拾ってきた本を読まずに済んだもんなあ」

「・・あっ、続き読んでください」

「おじいさんとおばあさんが、桃を切ろうとしたら、中から男の子が生まれました」

「ハハ、桃から生まれるなんて、変わった奴」

「お前がなあ」

「・・・」

「おじいさんとおばあさんは、桃太郎と名づけました。やがて、大きくなった桃太郎は、鬼が島に、悪い鬼を退治しに行く事にしました。おばあさんから、キビ団子をもらい、桃太郎は出かけました。途中で、一匹の猿が現れました。桃太郎さん、お腰に付けたキビ団子、一つ私に下さいと言いました。」

「おいおい、猿が喋るのかよ」

「お前は喋るな。静に聞け」

「スイマセン」

「桃太郎は、猿に、鬼退治についてくるなら、あげましょうと言いました。」

「桃太郎ってケチな奴だな」

「セイヤ・・」

「すまん。静に聞きます」

「イヤ、俺もここだけは納得いかない。お前の言うとおり、ケチな奴だよなあ」

「そ、そうだろう・・」

「途中で犬とキジも仲間になり、桃太郎たちは、鬼を退治して、村に帰りました。めでたし、めでたし」

「上夫、桃太郎って、ケチで一人じゃ何も出来ない奴何だな」

「そ、そうか」


その日の昼のデザートは桃だった。

セイヤが桃を食べていると、中から虫が出てきました。

めでたし、めでたし・・・



おまけ・・・知人、友人、読者様のメッセージからの質問コーナー


Q,生時の後の (レジェンド)て何ですか?

生時・・・レジェンドは20代前半に、遊びで作ったバンドです。

脱退やメンバーチェンジが多いため、バンドらしい活動はしていません。

後、前に生時で載せていましたが、パスワード忘れて管理者に連絡したが、返事が来ないため新しくペンネームを生時 (レジェンド)にしたんです。 


Q,エンシュアリキッドって知っていますか?

生時・・・はい、栄養剤ですね。


Q,格闘技がお好きらしいですが、そのきっかけは?

生時・・・親父がブルース・リーが好きなのと、父と兄が少林寺拳法を習っていたからです。弟も空手を習っていました。


Q,本当にアニメのキャラが初恋何ですか?

生時・・・たまたま仕事の休憩中に、初恋の話をしていて、皆学生時代には好きな人がいたのに、自分はいないと思い、半分は受け狙いもありましたが、中学時代彼女に夢中なのは確かです。

現実の人では、18の時入院したときお世話になった看護士さんです。


Q,いじめをテーマにしていますが、生時さん自身はどんな子でしたか?

生時・・・小学生は普通でした。中一の時はいじめられた事があります。逆に高一の時はいじめをしてしまいました。ヤンキーではありません。ハンパ者でした(笑)


Q,病気して辛い事は何ですか?(変な質問してすみません)

生時・・・絶食、痛み、恐怖です。


Q,私もベーヂェット病で大変です。特に職場が理解してもらえなくて、生時さんはどんな仕事をしていますか?良かったら教えてください。

生時・・・パン工場に就職してすぐにクローンになり、後はバイトを転々としています。僕もなかなか理解してもらえる職場が見つかりません。


Q,あなたはレジェンド先生ですか?(あるサイトのコメントより)

生時・・・そのサイトのコメを見たとき、僕のことを知っている人もいるんだ〜と感動しました^^


Q,忍者って今もいるんですか?

生時・・・僕の心の師である初見先生は現在を生きる忍術家(僕自身は、現在の忍者は忍術家といっています)


Q,私はGacktが好きです。ガクトってカムイと名乗っていたのですか?(マリス時代をあまり知らないので)

生時・・・マリス時代(その前は私も分かりませんが・・)から現在でも神威楽斗と名乗っています。


また質問などがありましたら、送ってください^^

生時     

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