第5章 イジメに負けるな
愛子が現れると、ヤンキー達は、神威龍一の時のように怯えだした。
「お、おい・・修羅の後は愛愛子かよ・・・」
「私は弱いものイジメが嫌いなんだよ」
「ま、待ってくれ・・ほんの冗談・・こいつ等と遊んでいただけだよ」
「なら私が暴れる前に、消えな!」
「・・い、行こうぜ・・」
ヤンキー達は愛子に恐れて逃げてった・・
「お前ら大丈夫か?」
「俺達は大丈夫だ」
「ぼ、僕も大丈夫です・・」
「お前、確か私と同じクラスの・・名前は知らないけど・・」
「大岩力也です」
「そうそう、大岩君だ」
「愛子、コイツ完全に名前負けしているな・・」
「お前、昔からいじめられていたな」
「僕は愛子さんみたいに強くないから・・」
「愛子、お前、喧嘩強いんだ」
「最近、アニキから武道を学んでいるんだよ」
「何!?では上夫も強いのか?」
「アニキは、いろんな格闘技を学んだんだよ」
「それはすごい」
「生時さん・・今回初のセリフですね」
「生時!?コイツか!?この物語の作者は?」
「どうも、生時と申します。最近、仕事クビになったクローン病患者です」
「大変だな・・頑張れよ」
「・・は、はい(自分の考えたキャラに励まされるとは・・)」
「大岩、アンタも武道を学んだら」
「・・僕には素質がないだろうし・・だから弱虫君のままでいいんだ」
「やりもしないであきらめるのか?情けない男だ」
「愛子の言うとおり、強くなってあいつらを見返せよ。ですよね・・生時さん」
「・・石山君だったかな・・・」
「大岩です」
「生時さんアンタ作者だろ」
化け犬のセイヤにつっこまれた。
「(こんなヤツが作者で大丈夫なのか?)」
愛子は心の中で不安になっていた。
「君の事を心配する前に、俺自身この先どうしよう・・」
「・・大岩、お前はこんな大人になりたいか?」
「もう、僕の事なんかほっといてくれ」
大岩はそう言って走り去っていった・・・
「大岩の馬鹿・・」
「愛子・・大丈夫さ、化け犬の俺でも楽しく生きているんだ」
「セイヤ・・お前、意外といいヤツだな」
「やっと分かったか」
作者の生時が出ている時は、セイヤはまともなヤツだと愛子は思った。
早く調子を良くして、仕事見つけなくては・・・