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第2章 新たな家族



「ここだぜ」

「ぼ、ぼろい家だな」

「犬小屋よりはマシだ」

「いいか、おとなしくしてろよ」

上夫がドアを開け、中に入っていった。

「ただいま!」

「アニキ、なんだよその犬・・」

上夫が話そうとした瞬間、

「上夫の妹だろ?かわいいなあ〜」

と、犬が先に喋ってしまった。

「な、何だこの犬・・喋ったぞ!?」

すると、

「何ですか、玄関先で・・」

母親の、して代が現れた。

「奥さん、美人で若いね〜」

普通なら、驚くのに、母して代は、

「あら、かわいいワンちゃん・・もうすぐお昼だから、上夫の部屋で待っててね」

「母さん、驚かないの?」

「私、子供の頃から、動物とお喋りしたかったのよ」

「じゃ、飼ってもいい?」

「冗談だろう!私はイヤだよ」

「愛ちゃん、家族が増えていいじゃない」


「犬、来いよ」

「上夫、俺の名前は?」

「・・ポチ」

「おいおい、ポテトチップの略みたいな名前はカンベン・・大体、犬みたいな名前だし・・」

「犬だろ」

「こんなヤツ、クズって名前が似合いだ」

「譲ちゃん・・クズは愛子おまえだ!」

「前の家とかでは、なんて名前だったんだ?」

「・・・(このガキ、俺が忘れようとしている事を・・)」

彼のかつての名前は、犬コロ、ワン公、化け犬などである。

「セイヤ・・セイヤにしよう」

「何で、俺達よりカッコイイ名前なんだ!」

「まあまあ、最終的には、神様が決めるんだから」

「神!?貧乏神か?」

「貧乏と言えば、貧乏だな・・あの方」

「お前、神様知っているのか?」

「この世界の神様と言えば、作者の生時さんに決まっているだろうが!」

ということで、犬の名前はセイヤに決まった。

「よし!神様がセイヤと決めてくださったぞ!」

「じゅあ、俺の名前も変えろ!」

・・・台所から母の声が聞こえた。

「ごはんですよ〜」

「作者め・・俺の名前帰るきないな・・」

「おおー、今夜は肉ジャガか!やっと人間らしい食事が出来る」

「いただきま〜す」

モグモグ

クチャクチャ

「お代わり!」

「お前、少しは遠慮しろよ」

「居候、三杯目から遠慮するな・・と言うじゃない」

「三杯目には、そっと出し・・だ!それに、最初から遠慮してねーじゃん」

「ごちそう様・・奥さんの料理サイコー!美人だし、旦那さんがうらやましい」

「・・親父は事故で・・」

「・・そうか・・ワリー・・」

父を尊敬していた上夫には、辛い現実・・・

「安心しろ!俺がお前達の父親になってやる」

バキッ!

「ふざけんな!」

上夫と愛子の鉄拳が炸裂!

「たく・・変なヤツ拾ってきて・・」

そういいながら、愛子はタバコに火をつけた。

「こらー、未成年がタバコを吸うな!変わりに俺が吸ってやる」

「お前のほうこそ、犬のクセにタバコを吸うな!」

「うるさいやつらだ・・ほれ、おて」

「アニキ!早く捨てて来い!」

「二人ともやめなさい!セイヤさんは、体は犬でも、心は人間なんでしょ!」

「・・コイツは、コイツで、苦労してるんだ・・」

「苦労したよ・・作者の生時さんを、憎んだり恨んだりもした・・」

下を向きながら、真顔で答えた。

「セイヤ・・」

「でも、痴漢や覗きをしても捕まらない!いいだろう」

「二度とコイツに、同情しねー」


はたして、セイヤはこの家族と、うまくやっていけるのか?

作者の私にも分かりません!



 



いつまで続くか分かりませんが、これからもヨロシクお願いします^^

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