プロローグ2
コツをつかんだのでだいぶ質が上がったと思います。
プロローグ2
俺たちが出会ってしまったもの
それは大きな箱だった。とても目立って気味が悪い。
「こーたん、なにこれ」
「わかんねぇけど、何が入ってるんだろうな」
材質は金属のようなもので、色は黒い。
渦のような模様が全体に描かれている。
祭りの屋台か何かに使うのかもしれないが、
こんなデザインのものは美術館かどこかの展示物なんじゃないかというほど奇妙だ。
大きさは小学高高学年の俺たちでも腰ぐらいの大きさで、巨人用のルービックキューブのようだった
「こんなの去年の祭りの時になかったぞ」
「あけてみようよ」
俺は少しためらった。大人に見つかったりすれば確実に怒られるだろう。
それに、爆弾とかだったら大惨事だ。
だが中を見てみたいという好奇心も少なからずあった。
その時、中からガタガタと音がした。
生き物でも入っているのだろうか。
「こーたん、中に何かいるよ」
「捨て猫か何かか?それにしてもでかすぎるだろ」
「あれだよ。ねこさんがたーくさん入ってるんだよ」
「それは絶対ないな」
「えーなんでー?」
「それはお前の希望だろ、それに蓋もしまってるんだすぐ息できなくなっちまうぞ。理科で習っただろ」
「そーだけどー。むすー」
天華はほっぺた膨らませすねてみせた。
箱の音は、さらに強くなる。
「わかったよ、開けるよ。開ければいいんだろ開ければ」
「そうそう」
俺たちは箱の蓋をはずそうとした。
その見た目故にとても重い蓋なのかと思ったが、重さはほとんど感じなかった。
「軽いね」
「ああ」
「よし!いっせーのーで、ジャーン!!」
中を見ると意外なこと空だった。
「あっれ~?またまたおかしいなー?」
「さっきまで音なってたのにな?」
「どこいったんだろー?」
そういって周りを探しても何もない。
だがあることに気がついた
「ん!?蓋を開ける前まで太陽がまだ上ってたのに夜になってる」
「あ!?ホントだ!蛍光灯もついてる!」
これはおかしい、夜になっても誰も来ないのは絶対おかしい。
月明かりに照らされ、三つの人影が揺らめく。
ん?
三つ!?三人目なんていなかったはず!?
俺は後ろを振り向いた。
さらに見てはいけないものを見てしまった...
そこには、人の形をしていたが、全身が影のようなもので覆われていた、怪物が立っていた。
身長は2メートルぐらいあり、俺たちの身長をはるかに超えている。
顔の部分には、あるはずの眼と口、鼻がなかった。
何が起きているのかもまったく見当もつかない。
「こーたん どーするの」
「逃げるぞ!」
すると黒い影は、そののっぺらぼうのような顔をこちらへ向けてくる。
とてもゆっくりと、そして静かに。
「こーたん!あれこっち向いてきたぁァァ!!」
足に力を入れ、地面を踏み込みうとした。
「動かない、どうして!?」
足に力が入らない、奴は少しずつ近づいてくる。
「こ、こないでえぇぇ!」
悲鳴が神社にこだまする。しかし誰も来ることはなかった。
黒い影は、天華に近づくと、影でできた触手のようなものを天華の腹部に突き刺した。みるみる浴衣が赤く染まり、
足元に血だまりができる。
血を吐き倒れこむ幼馴染を目の前にして、成す術もなかった
「 こイつ..では、なかっタ…か。なら…ヲ前だ…」
その化け物は日本語を話している。
しかし、その声はまるで変声器をつかっているかのように人のものではなかった。
電波の悪いラジオのようにノイズがかかっている。
俺は、この一瞬の出来事に戦慄した。
何か、何かしなければ、殺される!確実に、静かに、それも惨たらしく!
「何が目的だ!?喋れるんなら答えろよ!」
俺はがむしゃらにそう叫んだ。
黒い影は、その声を聴き足を止める。
「ソれ…をシって…モお前、はドう…する…こトモ、でき…なイ」
そういって黒い影はまた歩き出した。
「こっちくんなぁぁぁ!!」
「じゃぁ・・後、のこ・・とは、よろ…しく…」
黒い影は掌から小さな箱のようなものを取り出した。
「ひっ!?」
どんどん腕が近づいてくる。
「誰か!?誰かいないのか!?助けて、助けてくれよ!!」
どれだけ大声で叫んでも誰も来ない、足音すら聞こえない。
「やめろ!やめてくれ!」
影の持っていた小さな箱が、胸に当たった瞬間。
「うわあぁぁぁぁぁ!」
俺の意識はそこで途絶えた




