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今日は木曜、今は昼休み。
光介は、朝の夢から今までの半日、ずっと考え込んでいた。
昨日のあれはなんだったんだろう…
-あの後、家につく頃には陽は沈みかけ、ダッシュで二階にある自室に駆け込んだ。
母親に「光介ー?帰ったのー?」と声をかけられたが、あの時は返事すら忘れていたと思う。
20分くらいだろうか…
自分の部屋に閉じこもり、少しは落ち着いたかと思うと、急にお腹が鳴りだして、意外と身体は普段どうりに活動してる事がなんだか不思議だった。
身体は正直って事?
「な、なんだかなぁ〜」
自分で自分に呆れていると「ご飯だから降りてきなさーい!」といつもどうりの母の声が
聞こえてきて、それが俺をまた少し安心させた。
「た、ただいま…」
とりあえず降りて、空腹を満たしに居間に顔を出すと、母はびっくりした顔で俺を見る。
やっぱり、こんな悲惨で怯えた顔してたら、誰でもびっくりするよね…
「あんた、なんでそんな小汚い格好してんの!ご飯の前に風呂入ってきな!」
「そっち!?」
おもわず聞き返してしまった。
だが、言われて初めて、自分の格好を見直し、顔やシャツに、土汚れがついていて、そういえば途中、二回くらい転んだような……と思いかえす。
「わ、分かった…」
お腹空いたんだけどなぁと、頭の中で呟き、仕方なく風呂に向かって、その後はいつもどうりに過ごして1日を終えた。
そして、今現在。
いてもどうり過ぎた朝は、夢で見たもののやはり今となってはあまり実感が湧かないのだ。