プロローグ
プロローグ追加です。
少しでも設定が分かり安くなることを願います。
空はどこまでも蒼かった。
空は風と共にあった。
空は全ての生物に平等にあるものだ。
パラレルワールドである、この世界であっても同じように存在した。
ここは地球。
ただ元の世界と違うのは神が本当に存在する事。
元の世界と違って神に見捨てられていない、もう1つの地球であり、もう1つの世界。
神が見え、神を感じられ、神に支配されている。
そんな世界に俺は召喚された。
俺を召喚する為の契約した契約者は自身の存在を代償として消滅した。
契約を受け取った神は、俺をそいつの代行者として義務を突きつけた。
その義務とは『神の支配下で館の支配人としてダンジョンを支配し攻略』する事。
館と俺の命は融合された。
それは館の崩壊が俺の命の崩壊であるという呪い。ダンジョンから館を守らなければ死ぬと言う宣告。
つまり、俺の命を人質として取り「自身の命は自身の手で守れ」という、勝手な神の支配。
俺は神を信じない。神は何もしないから。神は奪うだけの者だから。
そして――自らの為にダンジョン攻略に乗り出す。決して神の為ではない戦い。
ダンジョンに何が待ち受けているかも知らずに――