バカップルとは呼ばないで
「あのねぇ…あんたら…ちょっとべたべたしすぎやねん。」
と、近所の女王様「以下:近」に言われる今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか?
私の名前は…そうですね。仮に元女王様「以下:私」としておきましょうか。
え?なんで元なのかって?愚問です…それは今はもう…引退しちゃったからなんです♪
何で引退かって?それは…なんと…この…元女王様の私に…
彼氏ができちゃったからなんです。うふん♪
あっ…痛い…ご…ごめんなさい。鞭で打たないでください。蝋燭をたらさないでください。
縛らないでください。そして吊り上げて…私の○○△をXXXして???するだなんて……
と、掴みの関西風ジョークはさておき、いやまぁ、なんというか私も皆様と同じく健全な独身人生を送ってきていたのですから街中でいちゃつくカポー(カップル)がいれば
私:「ねぇ…あの二人包丁で刺していい?いい?」
と近所の女王様Aに尋ねたり、
私:「あの二人を蹴り飛ばしてホームの下に転落させたら遅刻確定やんね〜」
近:「やめておきなさい。その前に警察沙汰やん」
私:「近所の女王様は…殺意わかないん?」
近:「湧くに決まってるやん」
私:「沸くよなぁ」
と、乙女チックな会話に薔薇の花を咲かせた健全な自称、乙女なわけです。
皆様の憤りはよぉくわかります。ええ、もぉ、まったく。
え?彼氏ができたくらいで喜ぶなって?それは甘い!甘すぎて不○家のぺ○ちゃん「以下:ぺ」とぽ○ちゃん「以下:ぽ」がスピードワゴ○みたいに漫才を始めて
ペ:「なぁ…私たちってスピー○ワゴンっていうよりは南○キャンディーズよねぇ…」
ぽ:「え?なんでだい?ペ○ちゃん?」
ぺ:「だってさぁ…あんた…○ちゃんそっくりやん」
ぽ:「軽く君に殺意を覚えるね。それ訴えられるよ!ぺ○ちゃん」
…話が全く進まないやんか!!!と、まぁ、完結に結論を述べると
私:「ねぇ…なんで私たちによってくる男ってMな男ばっかりなんかなぁ…」
近:「そりゃぁ…職業病?」
私:「あぁ…職業病かぁ…」
近:「うん…」
私:「ねぇ、彼氏の条件ってなに?」
近:「贅沢は言わないけど…まず…」
私:「うんうん」
近:「年収は贅沢言わないけど600万円以上で、顔はほどほどに格好良くって、太ってなくて、趣味がスポーツで車(軽自動車を除く)を持っていてぇ…家は一戸建てでなくていいからマンションとか、自分の家を持っている人で私と年齢が同じくらいの人かなぁ…」
私:「寝言は寝てから言ってね?」
近:「え〜!でも、安売りしたくないやん」
私:「そこは同意。でも、20代後半〜30代前半でそんな男っている?」
近:「…M男くんにはいそうだけど…」
私:「…M男君と結婚したい?」
近:「嫌」
私:「だよねぇ…」
と、上記の文面からも容易に推察できる通りいい男との出会いが少ないっっっっ!!!!(ここ重要)
いや、有象無象の女王様という蜂蜜の如き甘い匂いに誘われてM男君は寄っては来るが、
こう、いわゆるひとつの一般ぴーぽぉとの出会いってのは少ないのですよ。
いや、SMを趣味として嗜んでいる人たちが一般人じゃないといってるわけじゃないですよ?ただ、どーしても「女王様…はぁはぁ」な顔で寄ってこられると100年の恋も冷めるというか
「この○○○!!!」
とか
「○▲▲▲には□□□がお似合いよね」
と冷たい言葉をかけたくなるというもの!
いえ、それで喜んでいる彼らは可愛いといえば可愛いのだがぶっちゃけ恋愛対象には見えない!
ほら、ペットは可愛いけど恋愛対象じゃない〜のと同じことだと思って欲しいのよね。
まぁ、結論から言えば私たちは職業的に女王様という業種にあれども理想は高い!
むしろいつか現れる白馬(BMW)に乗った王子様が…と夢を見たっていいじゃない!
と主張する二人だったりするわけです。あ、補足すれば私は彼女ほど高望みはしてませんよ?
私の条件は「なんとなぁくだけど、M男性は嫌だな」って言う程度の条件だったんですよ。本気で。
え?なんで?いやぁ、なんとゆーか私だって人間です。M男性に
「踏みつけてください!女王様!はぁはぁ」
といわれること自体に抵抗はないわけですけどそういう一面を見た男性を
「彼氏です」
と私の身内に紹介したいとはあんまり思わなかったわけです。
いえ、M男性にもすばらしい人はいるんです。ええ、もう、まったく。
こう、近所の女王様の最後の部分と容姿NOT端麗辛口なのと、奥さんがいないければ
ストライクど真ん中な人も多いんです。
いや、なんとなく傾向として社会的にステータス(地位)がある方のほうが実は
「いじめてください!女王様!はぁはぁ」
とおねだりしてくるんだから世の中ストレス社会なのよねぇ…と今の歪んだ世の中の一端を垣間見てしまいまがらも、女王様してしまう私がいたわけなんです。
と、ここまでの説明でいかに私が乙女チックに
「彼氏がほしいなぁ」と思っていたかは理解できたと思います。
え?20代後半まで彼氏がいなかったの?ぷ?…えぇっと…まぁ、そのあたりを掻い摘んで言えば
「駄目男しか寄ってこなかったんじゃぁ!!!!」
と、まぁ思い返せば私には駄目男を惹きつける何かがあったのかもしれないんですよねぇ…
まぁ、思い出すのもあれなんですけど、Mじゃないってだけの駄目男に母性本能なんてものを発揮したのが運のつきというか…まぁ、結論から言えば直ぐに別れましたよ。ええ、もぉ、まったく。というか振りました。とゆーのも、なんとゆーか、彼氏とゆーものは一時の気の迷いで作っちゃ駄目なのよねぇ…と判っていても弱っているときの私はそーゆー方向にふらふらぁ〜と流れて……閑話休題…
「ケッ…男なんてやりたいだけかよ!」
と、やさぐれたこともありましたよ…ええもぉ、まったく。
ええ、私の人生いい出会いなんてないのかも…と鬱々しながら女王様を続けていたわけです。
♪SMの学校の先生は〜鞭を振りふり〜♪てな感じですよ。
しかぁし…!!!!そんな私にも
私:「遅い…遅いよぉ…」
春:「ごめん…待った?」
私:「もぉ…しらない!」
春:「本当にごめん…機嫌直してくれよ…子猫ちゃん」
私:「ばかぁ…」
って、書いていて本当にバカだなぁ…と、まぁ、要するに春がやってきたのです!!!
思い出せばあの頃の私はある意味乙女チックな人生を諦めかけていた所謂心の冬将軍到来!な時期だったわけです。
そして奇しくも季節は冬…!!!私はいつものように女王様家業を終え狭い自宅に帰宅し、疲れた体を横たえしばしの休息を満喫する。ZZZZ…と可憐な鼾を奏でながら惰眠を貪ること10時間…そして携帯電話の着信音で目が覚める私。時刻は夕方4時過ぎ…
「おなかすいたなぁ…」
と独り言を漏らしながら携帯電話を開くと
「subject:今夜は鍋」
「from :P(仮名)」
「件名:今日は寒いから鍋をするんだぁ。しかし、寂しく一人鍋にゃり〜」
と、能天気なメールが届いていたのであった。
そのPさん(仮名)はいわゆる…近所の女王様の近所に住む、なんとゆーかある意味変わっている男性で近所の女王様が縁でメールアドレスを交換した男性だったのだ。
Pさんは近所の女王様と親交があるため当然、SMに対する理解と実践能力があり、おまけに
P「俺ってばSかMかと言われれば…Hだなぁ」
私「H…ってすけべってこと?」
P「いや、変態のH」
……と、まぁ、少し?変わったところもあるが常識もあり、「ふぅぅぅん…結構まじめなところもあるんやなぁ」と憎からずは思っていたわけです。
え?どこが真面目かって?まぁ、それはおいおい語られていくでしょう(たぶん)
そんなところにこのメール…どしよっかなぁ…と迷ってるとお腹が「はらへったぞ〜」と叫ぶ。手を当てると確かにぺこりーにょだった。
そこで、「鍋いいなぁ…食べたいなぁ…」と、眠たい眼で返信すると直ぐに
「じゃぁ、一緒に飯食う?」とのメールが!…そこで「食う食う!」と間髪おかずに返信!
するってぇと「あ、でも、鍋だとまずいかぁ…どこか外で食う?」と妙に弱気のメール。
しかぁし!私は純粋に思った。化粧がめんどくさい…と。
あ、そこ!え〜!なんで?とか言わない!女王様メイクはしんどいんです!
とゆーか、休日モードの私は最低限度のメークしかしない主義!…いえ、まぁ、なんとゆーか
女としてなにか間違ってるのはわかってるんですけどとにかく!そのときはそーゆー気分だったので「外食は用意が面倒なので家でい〜よぉ〜、迎えに来て〜」とメールを返したのであった…
そこからはまぁ、紆余曲折あったわけなのだが、翌朝には二人はカップルに…
え?なにがあったんだって?そんなことを書いたら18禁になっちゃうじゃないですか!削除ですよ!削除!この小説は健全な青少年も読める全年齢対象の健全な恋愛小説を目指していますから!え?SMって単語が出ているだけで18禁だ!?そんなことはないです!
今は情報化社会!SMのことを(サイエンスマガジン)って読むとほら不思議…あいたたたた
痛いから石を投げないで…
まぁ、要点のみをかい摘んで話せば、仲良く鍋をつつく、そして食後お茶を飲みながら語らう二人…絡み合う視線…
私:「ねぇ…P君って私のこと好きでしょ…」
P:「え…き…嫌いじゃないけど…」
私:「嫌いじゃない…ってことは…好きなんでしょ?でなかったら…誘わないでしょ?」
…よくよく考えれば女王様モードに入ってるなぁ…私ってば…
いえ、P君からは好き好き光線が照射されていたことは判っていました。とゆーか、うん
そのときの私にはわかったの。野生的な勘!というか、狩猟民族の本能が
「喰え!喰っちまえ!奴はお前に食われたがっているぜ!ひゃっほぉ〜!」
と叫んでいたんだと思う。
で、まぁ、そのあとどーなったかといえば、
「キスまでならいいよ?」
と優しく耳元で囁いた私を彼は強く…まるで獲物を捉えた熊のように抱きしめ…
「キスだけで…我慢できるわけないだろ…」
と、それまで猫の皮をかぶっっていた彼が急にサーベルタイガーに…でも、私も負けじと…
…と、色々あってめでたく獣同士になったわけなんですね。これが♪
…痛いっ…!皆さんの視線が痛い!…くっ…いつの間にか視線が氷の刃に…やるな!
とまぁ、そんなこんなでめでたく彼氏彼女になった二人。
おもいっきり端折ると、この後も付き合い始めて1ヶ月後にP君のご両親に突然お会いする羽目になったり、私が女王様を辞めたり、近所の女王様や女王様友達にP君を紹介して「いつのまに〜!」とか「抜け駆けしやがってぇ〜!」とか色々な意味で驚かれたり、P君が「両親に縁を切られても君と一緒に…」と男らしい一面を見せて惚れ直したり、なんやかやあって結婚…え?3ヵ月後?なんでそんなに急やねん!とかとか…etc
そんなこんなで付き合い始めて既に4年経つ二人。P君は変わらず「可愛いよ」とか「愛してる…」ってお前はアメリカ人かぁっ!!って位に褒めたおしてくれます。褒め殺し?と思うくらいに。服を買いに行くときも
「彼女の可愛さを引き立てる服はない?」
ってお前はリチャードギアか!とゆーか、言われる私が恥ずかしいわい!
と、脛を蹴ってもにっこりと微笑んで流されてしまう…もしかして…これって羞恥プレイ?(※羞恥プレイがわからない健全な方はそーゆープレイがあるのだと思ってください)
と疑いたくなるほどに褒めてくる。
&奴はハグが好きだ。ハグとか日本語で言えば抱きしめる〜!って行為なのだが、奴は人前でもハグをしてくるのだ!だぁかぁらぁ!人前ではやめろっちゅ〜ねん!家に帰ってふたりきりのときにできるやないの!と、主張するのだが「善処する」とか「いいやん」って回答以外は帰ってこない。
あ、いたたたたた、そこ!ものを投げない!この悩みを友人の女王様に打ち明けたときも
「感じ悪」
の一言で一蹴されてしまったけど、皆さんの反応も同じですかぁぁぁいたたたたた!
いえ、私も本当に嫌じゃない…嫌じゃないけど恥ずかしいんだぁ!と声を大にして言いたい。
二人きりのときは「にゃ?」とか「にゃん」と猫のように甘えた声を出して甘えたいときもあるし、寧ろそーしたい。いえ、そっちのほーが恥ずかしいけど二人だけの世界なら恥ずかしくはない。いえ、恥ずかしさもエッセンスになる。
「お姉ちゃんの旦那(彼氏)になれる人なんて世界中を探してもいないと思うなぁ…あ、私がおねえちゃんの彼氏なら?無理にきまってるやん」
とは妹の証言だが私もまったくの同意見。
私はこーみえて(みたまんまだけど)かなりのわがままさんで、歯に衣着せた表現が苦手の直球勝負な人間だったりする。そんな私の暴投(妹曰く:殺人魔球やん)を受け止められるのはP君だけだと思う。P君でなければこの関係は続いていないと思う。
でも、私はみんなの前ではP君にべたべたしたりしない。だって、そんなことをしたら昔の自分なら「…ヤッチャッテイイ?」とにこやかに物騒なことを言っているだろうから…
あら?皆さんの目が怖いんですけど…え?いい加減にしやがれ!このバカップルっ!!!?
のんのんのん…違いますよ?皆さん…勘違いしてませんか?
もう、私は結婚してるから馬鹿夫婦なんですよ?既にバカッポーなんて2年前に通過……あ、駄目です!包丁は!ナイフは…
でもいつかは皆さんだって素敵な相手が現れて…え?そんないい相手がいるなら紹介しろ?
駄目ですよ?P君は私だけの素敵な旦那様なんだからぁ…大丈夫ですよぉ♪いずれはいい相手ができてあなたも立派なバカッポになれたら……いたたたた…痛い!痛いですぅ〜!あ、何処に連れて行くんですか?やめてください!今日は20日だからジャス○に買い物に行かなきゃ行けないんです!あ、痛い痛いっ!!!吊りは駄目です!私吊る人なんです!あ、海老無理!亀○は熱いって…!!!一本鞭はやめてぇぇぇぇぇ!!!いやぁぁぁぁ…!!!!!!!!!
私:「たまにはこーゆープレイもいいかなぁ…♪ぱぱが帰ってきたら…あは♪」
子:「ままぁ…ぷれいってなぁに?」
私:「あなたも大人になればわかるわよ?だって…ぱぱとままの愛の結晶なんだから♪」
あいたたた…ジャンルは恋愛?それともコメディ?
それを決めるのは読者のあなたです!
いえ、この小説を書こうと思ったのは
「近所の女王様」ってフレーズがなんとなく気に入ってってだけで…あ…痛い…みんなの視線が痛い…でも…気持ちいい…(ヲイ)
まぁ、そんな思い付きから書き始めたこの小説ですがいかがでしたか?
最期まで読んでいただけただけでも感謝感謝であります。
それでは、またいずれかの機会にお会いできることを願っております。