99/143
暗くて狭い空間が好き
鍾乳洞などの、暗くて狭い空間を探検するのが好きです。鍾乳洞は今まで四つほど行きましたが、大きな鍾乳石が通路を塞いでいるもの、とにかく広いもの、水が溜まっているものなどどれも個性的で面白いですね。オーストリアではカタコンベ(地下墓地)を見ました。本物の骨があったりして禍々しかったですが、すごくどきどきしました。あの感動は忘れがたいです。
草原や海などの広い空間も大好きですが、暗くて狭い場所は、独特の緊張感がたまらないです。恐怖と紙一重であるため、どきどきが好きにつながるという、お得意の吊り橋効果の一種かもしれません。また、固定された複雑な通路を歩くという、迷路を攻略するようなわくわく感があります。暗い空間に灯る懐中電灯などの小さな明かりは、とてもありがたいものに感じますね。神妙な気持ちになります。
自作のファンタジーでもたびたび洞窟を出していますが、迷ったり、仕掛けを解いたり、狭い空間だからこそ、文字通り「探る」楽しみがありますね。単に広い空間は文章では描きにくいせいでもありますが。




