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短調が好き

 稚拙な言い方をすれば、寂しい感じや悲しい感じのする曲調のことですね。楽典的な話をするとわたしもよく知らない上、長くなりそうなので割愛します。

 短調と言って真っ先に思い浮かぶのは、イングランド民謡の『グリーンスリーブス』です。シンプルながら切なく美しい旋律で、これぞ短調の醍醐味、と勝手に思っています。

 小さい頃から無条件に短調が好きでした。なので、全ての人類が短調を好むものだと思っていました。長調はなんというか、まあ、盛り上げ用のためにつくられた曲かなにかだと思っていました。

 でも本当に長調のほうが好きという人もいるんですよね? というか、そちらのほうが多数派でしょうか?

 と、このように今でも微妙に疑ってかかっているのですが……。

 わたし自身はのほほんとした性格の上、翳りのない顔をしているので、意外だとよく言われます。自分でもそう思うのですが、なぜかどうしても胸に響くのは短調の曲です。自分にはないものを求めているのかもしれません。

 以前は全くと言っていいほど長調の曲に関心がありませんでしたが、最近はいいと思う曲も増えてきました。一概に長調と言っても、一部に短音階が使われている曲もありますね。ふっと曲調が変わる瞬間が素敵で、こちらはわりと早い段階から好きでした。

 有名なところでは、バッハの『主よ人の望みの喜びよ』です。ずっと同じ長調の旋律が続きますが、途中で曲調が変わるのがわかりますでしょうか?

 また、一切短調の要素がない曲でも、その裏に寂しさや切なさを感じる曲がいくつかあるんです。「この曲、明るく振る舞っているけどじつは……」みたいな気分です。わたしにとってのそういう曲は、パッヘルベルの『カノン』です。どことなく音がはかなげで、聴くと切ない気持ちになります。しかしそういった意見は一度も見たことがないので、そんなふうに思うのはわたしだけかもしれません。(笑)

 長調の曲が切ない歌詞であったり、悲しい物語に使われていたりすると、すっかり気に入ってしまったりすることもあります。

 でも、結局のところ音楽に寂しさや切なさを求めていることには変わりがないようです。

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