子供好きな人が好き
子供は好きですか?
わたし自身は残念ながらあまり子供の扱いが上手いほうではありません。子供という存在は好きだし、子供が遊んでいるのを眺めるのは好きなのですが……。
そんなわけで、子供好きな人、とりわけ、子供の扱いが上手い人、子供に好かれる人にはとても憧れます。キャラクターに子供好きという設定があるだけで一瞬にして惚れてしまうほど好きです。
言うまでもなく、本人が子供ではだめです。いや、そういう人も好きですが、ここで取り上げる萌えとは別ジャンルですね。あくまで大人として、子供に上手く接することができるということです。
また、ここでは主に男性の話としておきます。
小学校で、面白くて優しくてやたらと児童に大人気な先生がいましたが、未だにその先生が担当の授業のときのワクワク感が忘れられません。本当に大好きだったんです。現在の萌えはそんなところからも来ているのかもしれません。
ここからまるっきり話は変わってしまいますが……。実は、単純に好きというのを飛び越えて、恐れとか嫉妬とか非常に屈折した思いがあります。
恐れというのは、子供が思っている以上にその人はずっとずっと大人であることです。子供から見ればただの面白くて優しいお兄ちゃんやおじさんですが、その人は大人としての人生をしっかり歩んでいて、難しいことを考えていて、あえて子供にはおどけてみせてるんです。
大人からしてみれば当たり前の話ですが、わたしはどういうわけかその部分にやたらととりつかれているみたいです。その、ちょっと怖い、というドキドキ感を萌えと混同しています。
嫉妬は、わたしだけを見てほしいという気持ちです。そういう人は当然ながら全ての子供を平等に扱うので、なかなか思い通りにはいきません。すごくひどいですが、ときには嫉妬の対象はその人自身の子供だったり、奥さんや恋人にも向けられます。
反対に自分が子供好きの人の奥さんや恋人だった場合、嫉妬とまではいきませんが、子供をものすごく可愛がりすぎるのは複雑な気持ちになります。
嫉妬するけど、みんなに優しいこの人が好き――そんな矛盾した気持ちが昇華されて、やっぱり萌えになります。失恋萌えと同じ原理です。




