裏切り者が好き
誰かが裏切る展開って、読むのも書くのもすごくどきどきします。やっぱりね、ってときもあれば、嘘だろ!? ってときもあり。永遠のロマンです。
どんなタイプの人が裏切っても好きですが、とりあえず今回は優しげなお兄さんを裏切り者としましょう。
主人公になにかと世話を焼いてくれていた憧れのお兄さん。主人公が少年なら(剣などの)稽古をつけてくれたり、相談に乗ってくれたりした人。主人公が少女なら、小さい頃から可愛がってくれて、頭を撫でてくれて、主人公がひそかに恋心を抱いていた人。
しかしお兄さんはじつは裏切り者で、国を売ろうとしていました。邪魔な人物を始末しているところを、主人公が目撃してしまいます。見られたからには生かしておけないと、ついには主人公にもお兄さんの魔の手が伸びます。「○○君(○○ちゃん)」といつもの優しい笑顔で迫ってくるので、怖いことこの上ないです。(笑)
ついに主人公たちは裏切り者を追い詰めます。単純に戦いなどで負けて追い詰められるのもいいし、情に流されて詰めが甘くなってしまったから、というのもいいです。
なぜ裏切った!? と糾弾する主人公。お兄さんは淡々と語りますが、じつはやむにやまれぬ事情あっての裏切りです。平和主義者で、戦争を防ぐため、とかね。
で、だいたいこういう場合って主人公をかばったりして死んじゃうんですよねえ。「許してくれとは言わない」とかなんとかキザなセリフを吐きながら。
ベタですがたまりません。
ミスリードを仕込むのもいいですね。とあるキャラを裏切り者と見せかけておいて、じつは別のキャラが犯人だった、という。その場合疑われていたキャラは真犯人を追っていたり、あるいはかばっていたり。真犯人と関わりが深いだけに、みんなに疑われてしまいます。




