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威厳ある話し方が好き
「では今宵も萌えポイントについて語ろうではないか。さて、威厳ある話し方が好きとのことだが、これについて君はどう思うかね。
なに? 意味がわからない? はあ……君は今までなにを学んできたんだね。実に残念だ」
「ふはははならばわしが説明しよう。このような意味もわからぬとは笑止千万。端的に申すとわしのような話し方を好むということよ」
「いいや言語学的に見て君の話し方に威厳があるとは思えんね」
「なにを言うか。では貴様には威厳があるとでも言うのか。実に片腹痛いわ」
「僭越ながらわたくしめには貴殿方がなにを仰っているのかまるで理解できませぬ」
「この阿呆めが」
「ふむむ、これは誠にいかんともしがたい問題だ」
完。
なんなんでしょうねこれ。




