「ピエタ」的構図が好き
「ピエタ」とは、聖母マリアが十字架から下ろされたキリストを抱きかかえる様子を表した像や絵のことです。なかでもミケランジェロがつくった像が有名だと思います。
わたしは小学生のとき、美術館でこのミケランジェロのピエタ像のレプリカを見て衝撃を受けました。当時はマリアやキリストのことを知らなかったので、単純に女性が自分より重そうな男性を抱えていることにすごく驚いたんです。マリアとキリストは親子ですが、あのピエタ像のマリアはなぜか非常に若く描かれているので、当時はまさか親子だとは思わず、恋人同士だと思っていました。
男性の身体はたくましく重そうで、頭が女性よりも低い位置にあり、みんなを守って亡くなっています。女性は慈悲に満ちた表情で、男性を介抱するように包み込んでいます。この構図は、わたしの男女に関する萌えに驚くほどマッチしているんです。ピエタを見たからそのような萌えが生まれてきたのか、萌えるシチュエーションに一致しているからピエタが好きなのか、どちらが先かはわかりませんが。
そんなわけで、映像であろうが話の展開であろうが、ピエタを感じさせる構図がとても好きです。とはいえあれほどしっかり抱きかかえるのは普通は無理だと思うので、男性が女性にすこしもたれかかる程度で構いません。そちらのほうが現実的で萌えます。
今まで書いてきた男女に関する多くの萌えがこの構図に則しているのは間違いないですね。




