全裸でも超然としているのが好き
全裸になっている本人、あるいはその目撃者が、なんらかの理由により羞恥心がなく、超然としていることが好きです。その人物が通常の感覚を持たない人間であったり、何者かに操られていたり、全裸が当たり前な世界であったり、危機的状況により羞恥心を感じている場合ではなかったり――人物や世界観が普通ではないことを表現するのに非常に便利な手法であると言えますね。その上ビジュアル的にセクシーというおいしい展開です。
また、男性の全裸というのはセクシーなのか滑稽なのか微妙なところがミソだと思っています。いくら見目麗しい男性でも、なんとなく女性の全裸よりは素直に喜べないというか……。でも嬉しいか嬉しくないかと言ったら、嬉しい。
以下は目撃者がいる場合を想定し、全裸側と目撃側、どちらが(あるいは両方)超然としているかによって萌えポイントを分類しました。また、表には記載していませんが、それぞれの項目をさらに性別で分類しました。分類が果てしなくなりそうなので、単独の全裸、同性間の目撃は割愛します。すみません。
①全裸側も目撃側も超然としている場合
a.全裸側が男性、目撃側が女性
これはなろう内のとある作品でしか見たことがありません。男性は全裸なのにお互い気にしていないというシュールな光景ですね。全裸側の男性が美しいキャラクターだったので大変興奮しました。
b.全裸側が女性、目撃側が男性
女性が男性の前で超然と全裸になっている場合、そのキャラクターは超然としていても、読者(視聴者)であるわたしは羞恥心を感じているので、以前書いたCMNF(着衣の男性と裸の女性)的な興奮があります。目撃者の男性は超然というより、冷静な性格か、危機的状況によりそれどころではない、というパターンが多い気がします。通常の感覚を持たない女性が全裸で戦っていて、それを必死に止めようとする男性など。男性の冷静さがかえって読者(視聴者)であるわたしの羞恥心を煽ります。
②全裸側は照れている、目撃側は超然としている場合
a.全裸側が男性、目撃側が女性
これは見たことがありません。どういう状況かわかりませんが、男性の立場になって考えるとかなり恥ずかしそうです。
b.全裸側が女性、目撃側が男性
女性が思いがけない事故や誰かに脱がされたなどで不本意に全裸になってしまった状況です。女性は恥ずかしがっているのですが、目撃者の男性は冷静な性格であったり、通常の感覚を持たなかったりして超然としています。また、わたしがよく妄想するのは男性が全裸側の女性のことを勝手に「俺の嫁」のように思っている状況です。長年連れ添った奥さんの裸に、今さら動揺する人はあまりいませんよね?(いたらすみません)
この場合は、実際には二人は夫婦ではないのに、男性が勝手にそう思い込んでいるということです。かなりわかりにくいことなので例を出すと、『オペラ座の怪人』のファントムなどがそうではないかと思っています――そんなシーンはないのであくまで妄想なのですが。
たとえクリスティーヌが着替えているところにうっかり遭遇したとしても(?)、普通の男性ならば謝って退室するでしょうが、ファントムにとってはすでに「俺の嫁」認定なので、超然と入ってきそうです。
以前書いた「ヒロインを翻弄するミステリアスな美少年が好き」の挿絵の少年もそのようなイメージで描いています。「俺の嫁」なので胸でもなんでも平気で触れることができるんです。
コレ。
③全裸側は超然としている、目撃側は照れている場合
a.全裸側が男性、目撃側が女性
これは、どういう状況でしょうね。具体的な作品は思いつきませんが、なんとなく人間外のものが人間の男性に変身したときなどを想像します。「変身してみたら全裸だった!」というギャグです。しかもなぜかイケメン。純情なヒロインは目をふさいで焦ります。向こうがあまりにも超然としているので、見ちゃったこっちのほうが恥ずかしくなります。
笑えるけどちょっと気になる、という感じ。
b.全裸側が女性、目撃側が男性
aと全く同じ状況で、性別が逆の場合に成立します。また、①のbの男性がウブな場合もこうなります。これはこれで羞恥心が掻き立てられるし、焦る男性に可愛げがあってよいです。
どれも好きですが、わたしが特に好きなのは①のb、②のb、③のaです。また、このキャラクターとこのキャラクターの場合はどうなるだろう、と妄想するのが好きです。




