ファンタジーが好き
なんて、今さらですね。というわけで、ちょっと変わった視点からファンタジーを語ります。
最近思うのが、自分はつくづく人間が好きだということです。といっても現実で人と話したりするのは苦手なんですが。
どこかの誰かが生きた証や、その中で繰り広げられたかもしれない人間ドラマ、幾度となく過ちをおかしながらも確実に流れてきた歴史、そういったものに想いを馳せるのが非常に好きです。
ファンタジー世界は現実ではできないような冒険をできる一方で、現実世界の縮図だという気もします。
愛、友情、裏切り、国家、戦争……根底には現実世界と同じリアリティを背負っていてほしいと思います。
ただ、その世界は現実よりもずっとスケールが小さく、私たちは容易に世界の全体像を把握することができます。また、その世界の中に生きる人々は現実の人間よりもずっとシンプルで、だからこそ人間本来の習性や関係性が凝縮されているんですね。
ファンタジー世界という小さな鏡を通して人間を描く、私はそういったことにすごく魅力を感じます。
なんて自分は大した作品を書いてないのに、かっこつけたことを書いてしまいました。
とはいえそういうことをあまりにも前面に押し出されているのは好きではありません。やっぱり単純に、現実ではなしえない冒険や世界観にワクワクできるというのが一番ですねえ。