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大聖堂が好き
理屈抜きでキリスト教の聖堂がとても好きです。元々西洋の建物全般が好きだったのですが、イタリアで初めて立派な大聖堂を見てから、こんなに素晴らしい建物があるのかと、それ以来すっかりとりつかれてしまいました。
まず、高さからしてけた違いです。クラシカルな空間でこれほど高い建物を見たことはなかったので、とにかく圧倒されました。装飾の量もハンパではありません。最初はあまりの過剰装飾に辟易していたものの、ずっと見ていると高揚感を覚えてきます。時代物の映画から飛び出してきたような、信じられない服装をした聖職者が平然と歩いていたりします。
「人間好き」としての観点から言えば、たかが人間の妄想の産物である神(すみません)にこれほど情熱を注ぐことに、神秘とロマンを感じずにはいられません。それに、「高ければ高いほどありがたい」「装飾は多ければ多いほど立派だ」という原始的な感性を感じます。侘び寂びなどのある種斜め上な美学も素敵ですが、西洋の直球な美もそれはそれで「人間らしく」、わくわくします。




