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死なない人間

作者: 片桐正一

初めてな物で訳が分からないかもしれませんので先に謝らせてもらいます。

そう、奴が現れたのはちょうど一年前だ。

一年前の今日、俺(川田龍)は、はれて捜査官になった。

そして捜査官になって記念すべき初めての仕事は、一本の通報からである。その内容はこうだ。

「公園に人の首が転がってる・・・」

とのことだ。

その通報者はひどく怯えていた。

直ちにその公園にいくと、確かに人の首が転がっていた・・・そこで一つ疑問が浮かんだ。

体は何処だ?何故首だけが?と首を傾げた。

「おい、川田、新米のくせして何首傾げてんだよ」

と少しイライラした口調で言った

「あぁ。山中先輩。ちょっと気になることが・・・・・」

と言いかけた瞬間、

「た・・・すけ・・・て・・」

とその場所にあった首が喋ったのだ。

そこにいた警察官やら報道陣。野次馬が一瞬にしてその後首に見入った。

「た・・・すけ・・・」

何も言わなくなってしまった。

「山中先輩・・・いったい何なんでしょう。あれは」

と少し困惑した感じでゆった。

「わ・・わからん。こんなことあってはいけないことだ。川田直ちに鑑識を呼べ。俺は署に報告に行く」

少し体が震えているようだった。

「分かりました。呼んできます」

と言い残し俺は携帯を出し鑑識に電話した。

「鑑識班か?直ちに桜公園に来てくれ」

と慌ただしくゆった。

「分かった。10分で行く」

と電話が切れた。

鑑識班がつく頃には野次馬が二倍程度増えていた。そして公園の鑑識が始まった。

「どうだ?何か手がかりになるような物はありそうか?」

俺は、落ち着いて喋るよう努力したが、少し声が震えているのが自分でもわかった。鑑識班は首を横に振った。

「無いのか手がかりが?おかしいだろ?何か落ちていてもいいはずだ。何か・・・」

と言った物の結局手掛かりは一つも無く、署に帰った。

「手掛かりは一つも無かったか。犯人は何て奴だ。証拠を残さず殺すとは・・・」

山中先輩はかなり困惑しているみたいだった。

「違う場所で殺してその桜公園に首だけを置いて逃げた、って推理して見たんすけどね」

俺と同期の左枝勝木だ。頭はいいのだが、一部かけている。

「えっと。左枝君だったね。そんな分かりきったことを。今更ゆうんじゃないよ。まったく」

と睨めつけてゆったのは長山署長だ。

「署長。今回の一件、まだ犯行が続きそうなのですが・・」

少し喋りづらそうに敬語で話した。

「私もそれをいいに来たのです。厄介な事件なので特別部隊を作ることになりましたので。

えーと捜査班を今日から特別部隊にします。

捜査班は、この一件、解決を目指し頑張って下さい」


とはきはきとした口調で、ゆうとそそくさと部屋を出ていった。


「何考えてんだ。署長は。ただでさえ人材が少ない捜査班を特別部隊にしやがって」


と顔を真っ赤にしてゆった。


「仕方ないですよ。山中さん。署長が決めたことですから。それに優秀な部下もいることですし」

俺の方を見ながらゆった。この感じが悪い奴は佐野正。かなり頭脳明晰で東大出身だ。

「今から聞き込み捜査に行くぞ・・・」

と山中先輩がドアに手をかけたと同時に電話が鳴り出した。

「こちら捜査班。何か要か?」

電話に出たのは、佐野先輩だ

「要があるからかけるのさ」

その声は極端に低くそして殺気に満ちていた。佐野先輩が小声で

「山中先輩、犯人らしき男からの電話です。逆探知を」

とゆうと言葉を返した。

「要とゆうのは何だ。ゆってみろ」

佐野先輩ははっきりとした口調でゆった。

「えらく強気だな。ふん。まあいい。今日桜公園に首が落ちてたろ?あいつ殺したの、俺だ」

何の怯えもない口調だ。

「何?お前が犯人だと!じゃあ体はどうしたんだ」

佐野先輩は興奮しているみたいだ。

「体は食べたよ。生のまんまで。美味しかったよ。ちょっとちなまぐさかったがな。フッハハハ。あと何人食べようかなハッハハハハハ」

と不気味な笑い声とともに電話は切れてしまった。

「食っただと!人の肉を何て奴だ!」

俺は信じきってしまった。

「馬鹿やろう!信じる奴があるか!」

ドカッ!頭を殴られた。

「痛い!すいません・・あんまりのことでつい信じてしまいました」

反省しなきゃな。

「逆探知は?」

佐野先輩が空を切るかのように言った。

「成功です。半田地区の28アパートです」

と逆探知専門の田中さんがすぐに言い返した。

「よし全員出動!目的地に急ぐように!」

と叫び声に近いぐらいの声で山中先輩がゆった。

一同が部屋を飛び出し目的地のアパートに急いだ。

そして到着した。そして着いた途端に無線が入り

「五階の5○8号室です」

とのことだ。

「みんなよく聞け!身の危険を感じたら射殺してもかまわん!よしいくぞ」

山中先輩がそうゆうと、八人の捜査班が一斉に五階までかけあがり、ドアの前に集まった。

「よし!ドアを蹴り破るぞ」

とゆうと山中先輩と佐野先輩が同時にドアを蹴った。

古びてるせいか、あっさりドアは壊れ中にはいることができた。中に入るなり山中先輩が

「動くな!お前を殺人容疑で逮捕する!」

とゆうとその男が

「おっともう見つかっちゃったか。ゲームはこれから楽しい所なのに」

とニヤケながら言った。

「さあ一緒に来い。話は署できいてやる!」

と山中先輩は男の腕をつかんだ。その時、

「旨そうな腕だな・・・。食べてみたいなぁ」

とゆうと男は山中先輩の腕に噛みついた。

「ちくしょー」

そうゆうと山中先輩は銃で男の頭めがけて発砲した。

見事に当たり男はその場に倒れこんだ。

「ちくしょー。食いちぎりやがった!」

よくみると山中先輩の腕は骨が見えている状態だった。俺は慌てて、

「誰か救急車を呼べ」

と叫んだ。その時だった。

「救急車?必要ないよ!どうせお前たちは俺の餌なんだから」

と男が立ち上がりよくみると頭の傷が無くなっていた。

「そうだ。お前たちを食う前に教えといてやるよ。俺は死なないのさ。何度自殺もしようとした。だがな一度も成功しなかったのさ。何故かはわからんがな。そして最近人間を食べたいと思いだしてね。誰でもよかったんだか・・だからあいつを殺して食ったんだ。どうしても頭だけは食べれなかったけどな!フハハハハ」

不気味な笑い声と共に銃声が響いた。

そうそこにいた八人全員が発砲したのだ。

男めがけて。

玉がつきるまで・・・そして男は動かなくなった。

いやむしろ動くなと心の中で思い願った。

そしてその男は二度と動くことはなかった・・・。

・・そしてあの事件から一年の月日がたった。

「おはようございまーす。今日も一日頑張りましょう」

今年入った新人の山下だ。

山中先輩は今年引退した。

腕の怪我はまだ完全に治ってはおらずまだ痛むらしい。

俺は相変わらずだ。

左枝も少しは利口になった。

佐野先輩は一段とリーダーシップをとり捜査班をまとめている。

最高に平和だ。

一年前が嘘のようだ。

このまま平和が続けばいいのになぁ。

おっと親父クサいセリフだったな。

何か嫌な気がする。何だこの寒気は・・・突然ドアが開き

「久しぶりだな!食いに来たぜ!・・・いや殺しにきたぜ!この死なない人間が!!」

読んでいただきありがとうございました

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[良い点] ●読み易い ●面白い [気になる点] ●何故、腕を噛みちぎられたのに、あんなに落ち着いて居られるのか。 [一言]  内容自体は面白く、続編が期待出来る様に思います。  執筆活動、頑張って…
[一言] 主語のない文章が多く、一体誰の台詞・行動なのかが分かりにくかったです。そのためキャラの違いもはっきりしませんでした。もっと描写が欲しかったです。 台詞が多いという点でも読みにくさを感じました…
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