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甥と年下の伯父

 にこやかな少年紳士を前にしてアンデルス子爵夫人もアルトゥールも困惑したようにマジマジと見つめていたが、アルトゥールがレディ・ロベルティーネに向き直り言う。

「伯母上…何の冗談です?貴方の夫と名乗るこの少年は!」

冗談と言われたレディ・ロベルティーネは表情のないまま、アルトゥールを見つめる。その視線にたじろいだようだが、更に言い募る。

「僕よりどう見ても2つ3つ年下に見えますよ!?」

その言葉にヴィレムは苦笑に変えてからアルトゥールに向かって、

「そんなに私は幼く見えるのですかね?君とは1つ違いの筈ですが…」

年下なのは否定しなかった。レディ・ロベルティーネもアルトゥールを見つめて、カップに手を伸ばし、一口お茶を飲む。

「成人はしております。貴方より年下だからといってそれが何です?」

「年齢なんて愛の前には関係ないと思いませんか?それに私との結婚は国王陛下の名の下に許可されております」

さらりと答えたレディ・ロベルティーネの言葉に続くようにヴィレムが言葉を綴る。ぎょっとするアンデルス子爵夫人とアルトゥールを尻目ににっこりと微笑みながらヴィレムがかつんっと杖を鳴らす。

「まあ、ともかく…正式なお披露目は来月行われる国王陛下主催の夜会にていたします。どうぞお帰りください、お二方」

ヴィレムの言葉に何処からともなく従僕や侍女が現われ、退出を促すように動き出す。その様に驚いた様子でアンデルス子爵夫人がレディ・ロベルティーネに視線をやるが、素知らぬ顔でお茶を飲んでいる。

「……アルトゥール、帰りますよ!!」

アンデルス子爵夫人はそう言って、アルトゥールを連れて来た時と同様にどたどたと足を踏み鳴らして出て行った。

「………申し訳ありません」

 ちょっと間が空きました、すみません。

次も現代だと思います。

というか、過去の王様とかもちょっと出しておきたいんですが…(笑)

他の話も書きたくなってきたので、もしかしたら更新が交互になるかもしれません。

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