表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
同担拒否は、ホントは拒否したくない!  作者: 櫻木サヱ
同担でなければ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/19

放課後の約束、ふたりだけの時間

放課後。

 教室の窓から差し込む夕陽が、教科書のページにオレンジ色の光を落としていた。


 ボクは机の上で手を組みながら、心の中で何度も今日の予定を確認する。

 “放課後、夏海さんと約束した時間――楽しむ”

 ただそれだけなのに、胸がぎゅうっとなる。


 授業中も、ノートよりも夏海さんの笑顔を思い浮かべてしまう。

 窓の外に風が揺れるたび、心臓が小さく跳ねる。


 そして、放課後のチャイムが鳴る。



 教室のドアを開けた瞬間、廊下に立つ夏海さんを見つけた。

 少し照れくさそうに、でも満面の笑顔。


 「みおちゃん、待った?」

 ボクの心臓は一気に加速する。

 「いや、ちょうど今出たところ!」

 声が思わず弾んでしまった。



 教室を出て、ふたりで近くの公園へ向かう道。

 手をつなぐと、昨日のイベント以上にドキドキする。

 触れた瞬間に伝わる温度が、胸をぎゅうっと締め付ける。


 「ねぇ、今日のこと……ずっと覚えておきたい」

 夏海さんの言葉に、ボクは胸の奥が熱くなる。

 「うん……ボクも」


 夕陽に染まったふたりの影が、ぴったり重なる。

 誰もいない道、手をつなぐだけで心臓が破裂しそうだ。



 ベンチに座ると、夏海さんが小さくため息をつく。

 「ねぇ、みおちゃん……実は、ちょっと話したいことがあるんだ」


 心臓がドキリ。

 なにを話すんだろう。

 でも怖くない。

 だって、夏海さんが隣にいるんだから。


 「……ボクも、聞きたい」

 素直に答えると、夏海さんの指先がそっとボクの手に触れた。

 その瞬間、胸の奥の熱が溢れ出す。



 夏海さんは小さく笑いながら、目をそらす。

 「……これからのこと、ちゃんと決めたいなって思って」


 「……これからのこと?」

 ボクの声は震える。

 だけど、胸がいっぱいで、もう言葉じゃなくても伝わる気がした。


 「うん、みおちゃんと一緒に……」


 その言葉を聞いた瞬間、ボクは心の中で小さくガッツポーズをした。

 “ふたりだけの時間”が、まだまだ続く――

 そう思っただけで、胸がぎゅんと跳ねる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ