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同担拒否は、ホントは拒否したくない!  作者: 櫻木サヱ
彼女は私の敵

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15/19

夜空の下で、初めての告白

夜。

 街の灯りがまばらに瞬く帰り道。

 夏海さんとボクは、まだ手をつないだまま歩いていた。


 今日一日、推しイベントでの笑顔、声、笑い声……

 すべてが、頭の中でぐるぐる渦巻いている。


 胸が痛いくらい、幸せで。

 でも、どうしようもなく、ドキドキしている。



 公園の前で、夏海さんがふと立ち止まった。

 街灯に照らされた顔は、少し赤くて、でもすごく穏やかで。


 「ねぇ、みおちゃん」

 耳元でささやく声に、ボクの心臓は一瞬止まった。


 「……うん?」

 声が小さく震える。


 夏海さんは深呼吸をして、少し恥ずかしそうに笑った。

 「ずっと、伝えたかったことがあるんだ」


 心臓がバクバク鳴る。

 胸が締め付けられる。

 手のひらに汗が滲むのを感じながら、ボクはただ見つめるしかできない。



 「みおちゃんのこと……」

 夏海さんの手がぎゅっとボクの手を握る。

 「……好きです」


 その一言。

 短くて、でも全部を包む言葉。


 言葉を聞いた瞬間、

 胸の奥の熱が一気に溢れ出す。

 涙がこぼれそうになって、でも笑顔になる。


 「……ボクも……好きです、夏海さん!」

 思わず叫びそうになったけど、声は震えるだけ。

 でも、手を握り返すことで、全部伝わる気がした。



 夏海さんが、そっとボクの頬に触れる。

 その温もりに、全身がじんわり溶けていく。


 「よかった……」

 小さく、でも確かに聞こえる声に、ボクは胸いっぱいになった。


 「ずっと一緒に、推し活も、ラジオも……全部、一緒に楽しもうね」

 夏海さんの笑顔が、夜空よりも輝いて見える。


 ボクは頷き、声にならないけど大きな気持ちで答えた。

 「うん……ずっと、一緒に」



 そのまま二人、夜空を見上げる。

 星が瞬くたびに、心臓も一緒に跳ねるみたいだ。

 手をつないだ感触、胸の高鳴り、初めての告白――

 すべてが一生忘れられない夜になった。


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