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悪役一家の末っ子に転生した俺、家族を守る為に破滅フラグをぶっ壊す  作者: おとら@9シリーズ商業化


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38/40

準備完了

よし、これで条件は揃ったはず。


俺達は森に入り、いくつかの魔物を倒すことに成功する。


後で絶対に怒られるけど、それは甘んじて受け入れよう。


「ふぅ、ゴブリン程度で良かったぜ」


「そうね。それに兵士達が巡回をしてたから助かったわ」


「にいさん、ねえさん、ありがとう!」


確かに兵士さん達も手伝ってくれたが、三歳の俺がトドメを刺すことには懐疑的だった。

なので二人が母上を助けるためだと説得し、ゴブリンを弱らせることもやってくれた。

そこを俺が氷魔法でとどめを刺した形だ。


「へっ、気にすんな」


「ふふ、そうよ。それで、次は何をしたら良いの?」


「えっと、牛乳が必要になるんだ」


「んじゃ、俺が一つ走り行ってくるぜ」


「うん、お願い。そしたら、ねえさんは僕と一緒に果樹園に行こう」


そうして二手に分かれ、俺と姉さんは急いでイチゴを収穫する。

それを持って教会に戻ると兄さんと鉢合わせ、音に気づいたのか教会から父上が出てきた。


「ナンナ! セリス! ……泥だらけじゃないか」


「私達、森に入って魔物を倒したの」


「なっ——」


「お叱りは私が受けるわ」


「いや、オレが受ける」


「違うよ! 僕が無理を言ったの!」


「……とりあえず、聞かせなさい」


ひとまず、父上に手短に説明する。

すると、物凄く複雑な顔をした。


「怒って良いんだか、褒めて良いんだかわからん……だが、今は褒めておく。三人共、お母さんのためにありがとう」


「そんなの当たり前だわ」


「そうだぜ!」


「うん! 大事な家族だもん!」


「……あぁ、俺は良い家族を持った」


その後、ホルンも合流して教会の中に入る。

すると、マーリンさん女の子と一緒にやってきた。


「来たみたいですね。では、まずはお金の方を」


「私からはこれを」


「俺からは、これをお願いします」


二人がテーブルにお金を置くと、マーリンさんが目を見開く。


「まさか、こんな大金を用意するなんて……これならば足りないということはないでしょう」


「私の全財産を持ってきました」


「俺は民のおかげ……そして、息子のおかげで用意出来ました」


「僕のおかげ?」


「ああ、そうだ。民達に頼みにいったらな……セリスが開発した冷蔵庫のおかげで生活が楽になったと。本来なら高価なものなのに、こうしてただでくださったことに感謝していると。故に、皆が快くお金を貸してくれたよ」


……そっか、家族を破滅から救う役に立てたんだ。

これもモーリスさんのおかげだね。


「なるほど、良い領主一族のようですね。ですが、これが最低条件です。特例を認めるには、私を驚かせてください」


「セリス、いけるのか?」


「うん! 任せて!」


「頼りない父ですまん……」


「そんな事ないよ! ちちうえは領民に好かれてるもん!」


そもそも俺の発明だって、父上がきちんと市政を敷いていたからだ。


積み重ねてきた信頼と実績があったから、こんな子供の言う事を聞いてくれた。


後は、俺がこの人を驚かして……破滅フラグをぶっ壊すだけだ。

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