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悪役一家の末っ子に転生した俺、家族を守る為に破滅フラグをぶっ壊す  作者: おとら@9シリーズ商業化


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それぞれの役目

教会を出たら、三人で顔を見合わせる。


考えてることは同じで、これから何をどうするか。


「ホルン、さっきお金がどうとか言ってなかったか?」


「はい……実はこうなることを見越して密かにお金を貯めていたのです。遠出をして、冒険者ギルドに素材を売ったりして」


「お前、休みの日にそんなことまで……すまん、俺が至らない男ばかりに」


「それでも奥様が選んだお方ですから。私は拾われた恩を返しているだけです」


……ふむふむ、何やら過去にあったみたい。

でも、今はそれどころじゃない。


「そうか。それで、治療費は足りるか?」


「いえ、相場からいって厳しいかと。後もう一声あると助かります。今から、残りの物も換金して受け取ってまいります」


「わかった。それじゃ、残りは俺がどうにかしよう。しかし、問題は何か驚くモノか」


「ちちうえ! 僕の氷魔法に任せて!」


「しかし、氷魔法を使えると知れ渡ったら……子供のお前にはわからないかもしれないが、お前に危険が及ぶかもしれない」


父上は言い淀んているが、言いたいことは何となくわかる。

希少性が高い魔法を使えると知ったら、危ない連中に目をつけられるのだろう。

でも、それで家族を救えるならどうでもいい。


「わかってるよ! でも、母上の方が大事!」


「お前に何かあったら、それこそセシルに会わせる顔が……いや、ならば俺達がセリスを守ればいい」


「ええ、私も微力ながらお手伝いします」


「よし、決まりだ。しかし、セリスを一人で行動させるのは……」


その時、兄さんと姉さんが駆けつけてくる。


「街の人に聞いたぜ! 母上は!?」


「どうなってるのか教えて」


「二人とも、良いタイミングだ。セリス、説明できるな?」


「うん! 任せて!」


俺をその場に残し、ホルンと父上が別々に駆け出す。

それを見送り、俺は二人に説明した。

そして、とあるお願いも……父上達には内緒で。


「なに? いや、でも……」


「それでお母様が助けられるのね?」


「多分……アレも用意するけど、インパクトが欲しい」


あの人は何か驚く《《モノ》》と言った。

だから形には拘らなくていいはず。

姉さんと兄さんは顔を見合わせ……頷く。


「オレが守ればいい話か」


「ふふ、鍛錬の成果を見せる時じゃない。キュアン、今回ばかりは協力するわよ?」


「ちっ、仕方ねえな。セリス、ただし手前までだ。それ以上は絶対に行かない……いいな?」


「うん! 二人共ありがとう!」


二人の許可を得て、俺達も急いで行動を開始する。


目的は果樹園にある果実と……森にいる魔物を見つけることだ。

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