表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役一家の末っ子に転生した俺、家族を守る為に破滅フラグをぶっ壊す  作者: おとら@9シリーズ商業化


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

31/40

いちご狩り

朝ごはんを食べたら、急いで着替える。


そして初の、家族全員揃ってのお出かけだ。


外に出ると天使も良く、まさにお出かけ日和である。


「晴れて良かったです!」


「ああ、そうだな」


「ちちうえ、そういえば何処に行くんですか?」


「果樹園に行って果物を採ろうかと思ってる。まだ、セリスを連れて行ってないからな」


果樹園……そういえば、アレを作るのに必要だよね。

まだ魔力が足りないけど、材料だけは欲しいな。

それこそ、冷凍していいし。


「でも、危なくない?」


「ガルムの件か。いや、あんなことは滅多におこらん。何より、今回はホルンがいるので問題ない」


「お任せください」


そのホルンだが、いつもの無表情。

だけど心なしか、やる気が燃えているように見える。


「どういうこと?」


「ホルンはな……単純な戦闘力は俺より強いのだ。何より、その耳と嗅覚は飛び抜けている。もし危険が迫るとしても、事前にわかるということだ」


「そうなんだ。ホルン、よろしくね!」


「ええ、セリス様。二度と、あんなことがないように」


そういえば、ホルンってキャラいたっけ?

俺の知る限り、そんなキャラはいなかった気がするけど……まあ、俺もうろ覚えだしね。

その後、のんびり歩いて果樹園に到着する。

そこには色とりどりの果実が実っていた。


「わぁ……綺麗です!」


「そう言ってもらえると手入れしてる甲斐があるな」


「へっ? これってちちうえが?」


「正確には俺とセシルだがな。領地の目玉としたくて二人でコツコツとやってきたのだ」


なるほど、既に名産みたいなものはあったと。

だったら、これを応用するのはとても良いことかも。

ただ、今はそれよりも……。


「あの! 僕、採ってみたい!」


「ふっ、セリスはまだまだ子供だぜ」


「ふふ、そうよね」


「ははっ、そういうと思ったさ。おかしいな……初めて連れてきたとき、キュアンとナンナも同じことを言ったが」


俺が視線を向けると、兄さんと姉さんが気まずそうに目をそらす。

それを見て、母上がクスクスと微笑む。

ただそれだけなのになんだか楽しくなる……はるか遠い記憶と共に。

その後はホルンと母上は果樹園が眺められるテーブルに行き、俺達三人は父上と共にビニールシートの中に。


「この大きいのはイチゴ?」


「よく知ってるな。この辺りの土壌だと、良く成長するんだ」


ゲームを基にしてるからか、見慣れた食材があるのは助かる。

ただ土壌が良いとはいえ、野球ボールくらいの大きさがあるのは驚いたけど。


「僕、イチゴが食べたいです!」


「じゃあ、まずはキュアンがお手本を見せてやれ」


「うぇ!? オレかよ……よし」


兄さんが採ろうとして……ブチュっと音がする。

はい、どう見ても潰れました。

どうやら、見た目以上に柔らかいらしい。


「げげっ!?」


「はぁ……やはり、お前は力加減を覚えなくてはな」


「相変わらずの馬鹿力ね。ほら、私がお手本を見せてあげる」


姉さんは期待通り、プチッと綺麗に採る。

それを見て、兄さんはわかりやすく悔しそうだった。


「ぐぬぬ……」


「ふふ、どんなもんよ。セリス、掌に包み込んで優しく引っ張ってあげると良いわ」


「うん! やってみる!」


言われた通りに掌で包み引っ張ると、プチッという良い音がした。


「出来ました!」


「あら! 上手!」


「いやいや、セリスは器用だな」


「……セリス! よく見てろよ!」


「「「あっ」」」


兄さんが再び挑戦するが……完全に潰れて顔にかかる。


それを見て、俺達は笑い合うのでした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ