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悪役一家の末っ子に転生した俺、家族を守る為に破滅フラグをぶっ壊す  作者: おとら@9シリーズ商業化


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経験値

何にも役に立たないかと思ったけど、貢献できて良かった。


すると、父上が慌てて駆けてくる。


しまった……勝手にやって怒ってるかな?


「セリス!」


「ご、ごめんなさい!」


「別に怒っては……いや、勝手に行動するのは良くないことだ」


「はい……」


「ただあの場面では、判断を待っていたら間に合わなかっただろう」


怖くて目を瞑っていると、頭に大きな手が触れる。

ふと目を開けると、そこには微笑む父上がいた。


「良くやった。あれを逃していたら、もしかしたら民が犠牲になっていたかもしれない。それこそ、女性などが捕まったら大変だ」


「そうよセリス、見事だったわ」


「僕、役に立った?」


「ああ、流石は俺と母さんの子だ」


「そして私の弟ね」


「……えへへ」


その言葉が何よりも嬉しい。

前世界では、満足にできなかった親孝行だから。

すると、兄さんが魔石を持って戻ってくる。


「キュアンも、良く反応したな」


「まあ、こっちの弟も褒めておくわ」


「セリスが何をするかわかったからな……セリス、ほれ」


「にいさん?」


「ハイタッチだよ」


「……うん!」


そうして、ハイタッチを交わすのだった。

その帰り道はみんなも疲れていると思ったので、出来るだけ自分で歩くことにする。

そこで俺は、とあることに気づく。


「あれ? ……あんまり疲れない?」


「セリス、大丈夫? 抱っこする?」


「平気! むしろ……疲れてない」


「行きも歩いたし帰りは抱っこかと思ったけど……あっ」


「ねえさん?」


「ちょっと待ってね、お父様を連れてくるわ」


うーん、めちゃくちゃ体が軽いんだよね。

兄さんに預けられ待っていると、先頭にいた父上がやってくる。


「セリス、話は聞いたぞ。おそらくだが……経験値が入ったのかと思う」


「経験値?」


「オークを倒してはいないが、お前の魔法によって転んだだろう? 間接的に倒したと認定されたのかもしれない」


「……倒さなくても経験値が入るの?」


「細かい原理はわからないが、戦闘に参加した者にも入るのは立証されている。無論、貢献度が高い方に経験値が多く入ることも」


なんか、如何にもゲームっぽいや……細かいところがわからないところとか。

昔のレトロゲームは、そういう細かい原理は気にしなかったし。


「それじゃ、あのやり方なら参加しても良い?」


「……我々がいるときには許可しよう」


「わぁーい! やったぁ!」


これで、僕も役に立てるぞ!


多分、魔力も増えたし……何から始めようかなっ。

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