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悪役一家の末っ子に転生した俺、家族を守る為に破滅フラグをぶっ壊す  作者: おとら@9シリーズ商業化


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自分にできること

そうなるとやることは山積みである。


不幸中の幸いにして、母上の容体は最悪ではない。


とりあえずご飯は食べられるし、会話などもしっかりできる。


なら、その間に色々と考えなければならない。


「まずは母上が死ぬ運命にあり、それによって家族達も不幸になって……そして領地は荒れ、それが引き金で主人公達による反乱が起きるよね」


これを防ぐためには、母上を救えれば良い。

そうすれば家族も不幸にならないし、反乱も起きないはず。

そしたら主人公も別に探さなくても良いし。


「うん、話が簡略化されたぞ……いや待って」


この世界がゲームの世界だとしたら、そんなに簡単に設定を覆せるのかな?

それこそ、強制力とかあったり。

その場合母上は死んで、領地が荒れるに関係なく主人公による反乱が起きるとか。


「……ははうえが死ぬのは嫌だ」


なら今の俺にできることはなんだ?

まだ三歳で、少し魔法を使えるだけの俺が。


「そうだ、ねえさんは光魔法を使えたらって言ってた。でも、それを雇うためにはお金がかかる」


あの母上の性格上、無理をしてお金を用意したら嫌がるだろう。

そもそも、そんなことしたら領民にも負担が……それこそ、反乱が起きちゃう。

そんなことで救われたとしても、母上は喜ばないはず。


「じゃあ、ははうえが気にしないくらいのお金を稼げたら良い」


よし、考えがまとまってきた。

先にするべきことは、まずはお金を稼ぐことだ。

もしくは、領地を栄させる。

そしたら領民だって、最悪お金を出してくれるかもしれない。


「でも、そのためには何をしたら良いんだろ?」


スッキリしないなぁ……頭が痛くなってきた!

縁側でそんなことを考えていると、後ろから頭に手を置かれる。

振り返ると、父上が優しく微笑んでいた。


「セリス、唸ってどうした?」


「ちちうえ……あのね、僕も強くなりたい。だから、何か武器を教えてください」


「しかし、お前はまだ三歳だ。魔法はともかく、武器を扱うには早い」


「でも、僕も家族のために何かしたい……ははうえ、辛そう」


具体的に何をしたら良いのかはわからない。

俺は世界のことも知らなすぎたし、ゲーム内容も見ていたに過ぎない。

でも、じっとしてなんかいられない。


「お前に何かあったほうがお母さんは悲しいと思うがな」


「うん、わかってるよ……でも、このままじゃいけない気がするんだ」


「お前は不思議な夢を見て、それは実際に起こった……何か感じているのかもしれん。わかった、許可しよう」


「わぁーい! あっ……でも、ははうえ反対するよね」


「安心しろ。お父さんが、一緒に説得してやる……まあ、あとで怒られるがな」


そう言い、頬をかきながら苦笑する。


とにかく、やれることからやっていこう。


よーし! 明日から頑張るぞー!

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