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今日を生きる理由

作者: 雨山道秋

最近、初めて人の死に触れてその感想を残して置きたいと思い書いたものになります。

一人、5m四方の夜を昼のように変えてしまう光の元で

聞いてほしいわけでもないのに少し上を向きながら声を出す。


つい一週間ほど前に死んだと聞かされた。


死んだと聞いた時、特に驚いたりはしなかった。

前にあった時にはもう長くないと聞いていたのもある。


住んでいるところは、

様々な交通機関が発達した現代でも10時間はかかる遠い場所だった。

だから、会いに行くのは1年に一度だけの数日だった。


年に1度というのは、短い時間で名前だってちゃんと覚えていなかった。

でも優しいけどわがままで、変な所結構触ってくるんだよ奴だってのは知っていた。


そんな程度の関係だったけど、

私は死を確かめるために葬式へと向かった。


葬儀場に着くと似合わない花と一緒に飾られていた。

最後のお別れに「頑張って」と言って見送った。


あの時、私はxxxを見送ったはずなのに、あれはとてもxxxには見えなかった…

私には人に見えなかった。


零れる涙もないのに少し上を向きながら目を瞑る。

私は人であるために今日も生きる。

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