Hな谷川さん登場
Hな谷川さんは、空気の澄んだ埼玉の郊外の山里に住んでいます。Hな谷川さんの住むその町には、住む人も少なく、そこにいる人全て、親類または知り合いと言う、うっかり悪さも恥ずかしいこともできないくらい密な所です。
Hな谷川さんには家族もいます。ちょっと年上の奥さんに、子供は一人。娘さんです。年上の奥さんには、頭が上がらず、いつも叱られてばかりです。昨晩も、おかずのことで注文をつけたら、もうミソクソに叱られてしまい、Hな谷川さんだけおかずを一品減らされてしまいました。
一方の娘さんは、小学三年生。まだ思春期には早いけど、ネット社会の波にしっかり乗って、すっかり耳年増。恋愛ごとならHな谷川さんより情報通です。そんなことHな谷川さんは知りません。娘もそんな素振りは見せず、可愛い娘を演じては、お小遣いやお菓子をせびっています。持ちつ持たれつの関係で成り立っている仲良し親子と言った所でしょうか。
Hな谷川さんの職業は、電器店の経営者です。いわゆる町の電器屋さんで、エアコンの取り付けや家電製品の修理を請け負って生業を立てています。小さな町に一軒だけの電器屋さんなので、何かと重宝されています。
そのせいで、Hな谷川さん、体形はすっかり、やせ細っては・・・・・・いません。
生来の不精な性格がたたってか、100kgを超す巨漢となり果てています。そのため、ちょっと動いただけで、真冬に雪が降っていようが、汗だくです。周囲の人は、勝手にHな谷川さんが働き者だと誤解しています。
今日もHな谷川さんはエアコンの取り付けを依頼され、とあるご家庭に向かいました。そこは娘の同級生のお宅でした。PTA総会で何度も顔を合わせたことのある、その奥さんとは顔馴染みさんです。
「やあ、こんちは。Hな谷川デンキです」
にこやかに呼び鈴を鳴らし、インターホンに向かってそう言うと、
「はあーい」
と明るい奥さんの声とともにドアが開きました。
「Hな谷川さん、こんにちは。いつも忙しそうですね」
「いえいえ、そんなことないですよお。さあ、とっとと片づけちゃいましょうね。今日も暑くなりそうだし」
奥さんが出してくれた、花柄のスリッパを履き、エアコンを取り付ける居間へと入っていきました。
「ここね。ここに新しいエアコンを取り付けてほしいの。今付いてるのは古くて、音もウルサいし、電気代もかかるから」
奥さんが困り顔を浮べました。
「大丈夫!任せといて!」
Hな谷川さんは一旦外に出て、車に積んである工具を取り出しました。普通エアコンの取り付け工事には、二人がかりで行う電器店が多い中、Hな谷川さんはその巨漢にものを言わせて、一人でちゃっちゃっと片づけてしまいます。
まずは、外にある室外機の元に向かいます。その奥さんの家は、Hな谷川さんの家から3kmほどの所にあります。この辺りではご近所の範疇です。さらにこの辺りには、家族世帯しか住んでないので、アパートやマンションはなく、一軒家しかありません。土地も安いので、広い庭のある家がほとんどです。
室外機は庭の端っこにありました。室外機の設置部分を確認しようと、周りを見ると、その隣には洗濯物が干してあります。子供の服や体操着、旦那さんのシャツや下着がはたはたと風に揺れています。しかし、Hな谷川さんの目線はその先に釘付けになりました。
『パ、パ、パ、パ、パンティ!ブ、ブ、ブ、ブラも!』
ダンナさんの洗濯物の隣には、奥さんのものと思われる洗濯物が干してあります。Hな谷川さんは、花柄や黒、ピンクとカラフルな下着が干されているの見て、興奮して仕事が手につかなくなってきました。そして、下着を見てしまったことで、それまであまり意識していなかった奥さんの体をイメージしてしまい、まともに見ることができなくなってしまったのです。
時折庭に出てくる奥さんをチラッチラッと見てみます。30代前半でしょうか。子供を産んでふくよかになったウエストラインや思った以上に豊満なバストにますますHな谷川さんは奥さんを直視できなくなりました。
兎に角、サクッと仕事を片づけてしまおうと作業を続けます。でも時折、チラッとパンティを見てしまいます。
『いかん、いかん、いかん』
心の声が御しますが、ムラムラとした気分が強くなってきます。何とか作業を終え、奥さんにその旨を告げると、そそくさと帰るのでした。
Hな谷川さんの家の庭には、小さいながら、ウッドデッキがあります。ウッドデッキには、リラクシングチェアが置いてあります。ここに座って本を読んだり、ビールを飲んだりするのが、Hな谷川さんの一番のお気に入りなのです。
仕事を終えて帰ってきたHな谷川さん、お気に入りのリラクシングチェアにビール片手に腰かけます。
「プシュ、プハウアーーー。クーサイコー!」
仕事の後の一杯は、これだから止められねえなあと呟きながらも、奥さんのパンティを思い出します。
『たまらんなあ。うーうー、いやらしいーーーーー』
と、その時、目の前に、あの奥さんが立っていました。
「先ほどはありがとうごさいます。いきなり帰られたので、ちゃんとご挨拶もできなくて」
そう言うと奥さんは、Hな谷川さんの座るリラクシングチェアのそばに寄ってきました。
「いいイスですね。ウチにもほしいな」
そして、Hな谷川さんの腰の辺りにちょこんと腰かけてHな谷川さんの首筋に手を回し、あろうことか首筋を舐め始めました。
「えっ、えっ、ええええええええ、奥さん、そんなこと・・・・・・」
奥さんはHな谷川さんを無視して、どんどん舐め回します。その行為はさらに激しさを増し、首から顔へと移っていきます。Hな谷川さんは唇を奪われ、声が出せません。
「ウグッ」
奥さんの行為はさらに激しさが加わっていきます。Hな谷川さんは興奮が絶頂に達し、股間がググッと膨らむの感じます。それに反応して奥さんの顔が胸から腹、そして股間へと移動します。
「あああああ、もうダメだあああああ」
とそう思ってHな谷川さんが奥さんに手を伸ばそうとした瞬間、ガブッ。
「い、痛ったいいいいいいいい」
股間に激痛が走りました。あまりの痛みに目が覚め、よく目を凝らすと、Hな谷川さんの上には、奥さんではなく、一匹の犬が乗っていました。さらによく見てみると犬ではなくキツネでした。キツネが乗っかり、股間に噛みついているのです。
「ひえーーーーーーー」
Hな谷川さんの大きな声に驚いて、キツネは森の方へ逃げて行ってしまいました。
「あと一歩だったのにい・・・・」
と股間の痛みよりも刺激的な奥さんの夢に悶々とするHな谷川さんでした。
【ホンドギツネ 食肉目イヌ科】
国内の本州、四国、九州に分布し、主に平野から高地の森林に生息している。外見は犬によく似ているが、鼻面がとがり、尾がふさふさしているなどおとぎ話やアニメに登場するイメージを持っている。
肉食であるが、特に腐肉や腐臭のするものを好む。
Hな谷川さん、体腐りかかっていませんか?




