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魔女の昼寝  

ぶつ切り短編ですのですぐ終わります。

 魔女


 魔女が川の堤防で休んでいた。魔女はしわくちゃの老婆である。

 秋の空にはとんぼが沢山飛んでいる。

 今、対岸の草むらのあたりの一部分の空間が歪んだ。

 常人には見ることは出来ないが、魔女にはその歪みが見える。

 草むらの一部がぐいっと捻れてすぐ反発するように戻り元通りになった。まるで特撮の特殊効果のような現象。


「正人・・・だな。相変わらず小物のくせに手出ししたがる」


 正人とは性格の悪い魔法使いのこと。

 最近出てきたイキリな新米魔法使い。実力はこの魔女の足元にも及ばない。

 だが、正人が嫌いな魔女はどうしたものかと考えていた。嫌な奴の魔法はぶっ潰してやりたい。なんのことはない、実は魔女も性格が悪い。すこぶる悪い。人の嫌がることが大好きなのだ。だが怠け者でもある。

 ついでに腹が減ってやる気がでないから傍観を決め込んだ。


 次に空が捻れた。今度は結構大きい。

 そして元に戻った。

 魔女にだけ見えた現象。


「なんだ。ならいいか」


 そういって魔女は草に寝そべる。

 本当に何もしないことにした。あれはもういい。

 そして、草の先に留まった赤とんぼを指で捕まえて・・・・・食べた。


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