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2.第一王子side

第一王子side




 最初に彼女を見た時、花畑が見えたんだ。


 微笑んで姉を見つめる姿。


 慈愛に満ちた表情で我が婚約者を見つめる姿。


 とてもじゃないけれど、緊張して彼女を見つめることすらできなかった。彼女の姉と会話することで平然としているように見せたのだった。





 婚約者との間の関係は良好だが、お互いに友情以上のものと見い出すことができなかった。

 そのため、どちらかに想い人が現れたら婚約を破棄しようと約束していた。国家情勢的にも問題はない。


 私が彼女に惚れた様子を見て、嬉しそうにこちらを見つめていた我が婚約者。王妃の椅子はそんなに不要か……まぁ、自由に生きたい彼女にとっては、枷となるだろうね。




 我が婚約者は、いつの間にか彼女と彼女の姉の聖女判定の儀に同席できるようにしてくれていた。まさかの大聖女と聖女だ。

 彼女が、王家に縁づく……。弟や叔父、それ以外の者たちにも取られたくないと思った。

 こんな気持ちは初めてだった。




 父上と掛け合って、婚約者トドリーを婚約者候補の一人に変えてもらった。トドリーの大賛成を得て、反対は誰からも起こらなかった。


 父上としても、聖女や大聖女と王家が繋がる確率は少しでもあげたいのだろう。

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