プロローグ
俺は17歳の高校生。
「また朝が来てしまった」
そう言うとベットから起き上がりトイレに向かう。
(学校行きたくないな)
そう思いながら用を足す。これが平日の日課だ。
俺は学校になんか行きたくないと思っているけど、親が厳しくて学校を休ませてはくれない。
なぜ俺が学校を休みたいかだって?
それはイジメられてるからだ
初めてのイジメ?は2か月前だ。
その時は筆箱を隠された程度だった、それくらいならいいかと思った俺を殴ってやりたい。
それからだ俺にだけプリントを渡さなかったり、軽く殴られたり、話しかけても少し無視をされるようになった。
そんな日々が1か月続いたある日、クラスメイトから「遊ぼう」と公園へ誘われた。
今までイジメをしてきたことに対する謝罪でもあるのかなと思っていた俺は何も考えずにOKしてしまった。
その日は少し雲が出ていて6月の下旬なのに涼しかったため、着る服に迷ってしまい公園につくのが集合時間を5分程度遅れてしまった。
「ごめん少し遅れちゃった」そう笑いながらクラスメイトのもとに走った。
すると返ってきたのは、慰めの言葉ではなく強烈なパンチを左の頬に食らった。
倒れこんだ矢先に待ち合わせをしていた4人全員に蹴られてしまった、
痛みでうずくまっているとヤンキーのような見た目のクラスメイトが「時間も守れないのかゴミが」
みたいなことを俺に向かって言ってきて金を要求しだした。
俺は嫌だと言ったら、無理やり財布を取られて入っていた五千円を取られてしまった。
その後の学校生活は地獄だった。
殴る蹴るは当たり前、金も取られるし、汚いトイレの床で土下座をするように言われたりした。そんな日々が1か月続いた。
そして今日に至る。
親や学校に相談したが、親は仕事が忙しくて相手にしてくれない、学校もイジメアンケート的なものをするけど全く影響はない。
俺は今日、熱があると言ったら学校を休むことができた。
親が仕事に行ったのを見計らって、俺は手紙を書いた。
内容は親への今まで世話をしてくれたことに対する感謝とクラスメイトからのイジメの内容、イジメをしてきた人の名前を書いた。
それをリビングの机の上に置きその上に飛ばないように重りを乗せた。
その後、ホームセンターに行きロープを買った。
お金を取られた公園に行き、周りに人がいないことを確認した後、一番太い木にロープをくくりつけて、自分の首にもロープを巻いた。
そして俺は自殺をした。