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テーマ詩集:いつか

その日がいつきてもいいように

作者: 歌川 詩季

 恋愛じゃなくても、大好きなひとはいます。

 いつまでいっしょにいられるか わかんないから

 ちゃんと逢って さよならを

 言わせてもらえるときのための笑顔と

 言わせてもらえないときのための泣き顔を

 しっかり 練習しといた


 悲しくても そのどっちかにしか

 あたしのハッピー・エンドはないみたいだから

 その日がいつきてもいいように

 あたしはこの練習を 欠かさないようにしてるんだ



 ねえ あなたにとってのあたしは

 宝石箱にしまっとく

 きらきらした石には なれなかっただろうけど

 帰り道になんとなく気にいって

 うちまで けっとばしながら歩いてける

 石ころになら なれたのかな


 だとしたら うれしいなんて

 ばかみたいなこと 言っても

 ばかにしないできいてくれる そんなあなたなのに


 ほかのひとのことじゃなくて

 あなたのことだってのは

 きっと わかってないんだろうから

 ほんっと! それだけが にくたらしい


 でもね そのほかのところは だいたい大好きだから

 その日がいつきてもいいように

 ちゃんと逢って さよならを

 言わせてもらえるときのための笑顔と

 言わせてもらえないときのための泣き顔

 あたしはこの練習を 欠かさないようにしてるんだ


 その日がいつきてもいいように



 ほんとは そんな日ずっとこなければいいのに!

 このくらいになら、おもってもらえたのかなって。

 かんちがいしても、ゆるしてもらえるかな?

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― 新着の感想 ―
[良い点]  一途な想いが伝わってきます。  素直で一途。  可愛いと思う。  きっと、伝わっている気がします。    純粋な気持ちが切ないです。  (ノ_・。)
[一言] それでも、どっちも「ハッピー」エンドなのかな。 エンドをいつ迎えても良いように準備するのって、結局いつ死んでも後悔しない生き方をする、というようなことに通じるのかもしれません。
[一言] 相手を切実に想うメンタリティがとても刺さります。こういう作品は、書き手の方にそういう要素がないと生まれてこないものなのだと思うのです。 笑顔と泣き顔の練習、宝石でなくても石っころになれたら、…
感想一覧
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