紅い約束ー昔馴染みー
登場人物
愛坂守
仙宮寺沙季
見た目は日本人形のような可愛らしい女の子、凄く泣き虫で気弱だけど、頑張り屋。
佐々木春香
あらすじ
転校生の名は仙宮寺沙季、守の従姉である。守と沙季は久しぶりの再会に話題を膨らませるが……
緊張気味な手でチョークを持ち、黒板に字を書く彼女。
名前は仙宮寺沙季俺はこの子を知っている。いつもドジって泣いてばかりいた女の子。
「......色々と不束な点がありますが......よろしくお願い......します......」
沙季は頭を下げると勢い誤って教卓に頭をぶつける、頭を上げると涙を浮かべて今にも泣きそうな顔をしていた。登校初日から賑やかなこって。
「どうやらかわいい女の子みたいだぜ」
俺は春香に話しかけるが反応がない、改めて春香を見るとさっきまでのふざけた様子とは対照的に固まっていた。
「春香?」
「......え? ......ど、どうしたの?」
「どうしたって、お前がどうしたんだ?」
「あっ、そうだね......」
珍しく返答に詰まっている春香、なんだか調子狂うな。
らしくないが少しふざけてみるか。
「あ~、もしかしてあの子のかわいさにあらんことを妄想してんのか? 百合か!? この学園にもそんな奴が居たのかー!」
らしくないことをした俺は直後、恥ずかしさと共に強烈な後悔が襲ってきた。普段の俺では有り得ないぐらい滑稽だ。
「う、うん......そんなとこかな」
おいおい、うなずくなよ絶対有り得ないだろ。そこはいつものように明るくしてくれ、俺が馬鹿みたいじゃないか。
「......ずいぶん元気ないな?」
「え? そんなことないよ! 全然ピンピンだよ!」
春香は手をかなり全快に振る。追求なんてしないが、絶対に嘘だ。
「うーん、席は......ロリタローの隣が空いてるな。佐々木! 仙宮寺を案内してやってくれ」
「えっ! 私ですか!?」
春香は驚きならが反応する。
「当たり前だろ、席が隣だし何より委員長だからな」
先生は当然の如く台詞を吐く、委員長だということには納得だが。
「はい、分かりました」
あまり元気の無い声で言うとら春香は近くの人にしか分からないくらいの深呼吸をする。
「よろしくね、沙季ちゃん」
春香は手を差し出し、沙季はその手を怖ず怖ずと握り返す。
「うん......よろしく......ね......」
春香と沙季、結構絵になってるじゃん。
「じゃ、佐々木、委員長として優しくしてやってくれ。仙宮寺は盛城町に昔住んでいたと聞いている、皆も知ってる者は仲良くするように」
先生はそれらしいことを言う、それに対し返事をする生徒たち。元気な返事、だるそうな返事と、色んな返事が重なる。
「こっちだよ、沙季ちゃん」
「うん......」
二人がこっちに向かってくる。春香はなんか表情が微妙で、沙季は緊張している。
「お疲れさん」
「ありがと......」
俺は沙季に目を向け会話を続ける。
「久しぶり......またよろしくな、沙季!」
「っ! ......ご、ごめんなさい、貴方は......?」
怯えたチワワの様に身を固くして、口調が弱々しくなる。
そういや長い間会ってなかったからな、分からないのも仕方ないか。
「ごめん、俺だよ。昔遊んだろ? 守だよ、愛坂守」
「......ま......も......る......くん? 本当に?」
沙季は恐る恐ると言った感じで聞いてきた、どうやら忘れられてはいなかったようだ、俺の見た目が変わったってことか。
「ああ、本当だ」
「本当......なんだね?」
「だから本当だって!」
「また会えたね!」
さっきまでの姿勢はどこえやら、沙季の表情が明るくなる。下から覗かれるような姿勢は子犬のようにかわいらしい。幻で尻尾をブンブンしているような気すらする。
「あの~、お取り込み中ごめんね......授業始まるよ?」
そこに春香が割り込む、折角の感動の再会に水を差すとは空気が読めない奴だ……と言いたい所だが、言っている事も分かるので退くことにする。話す時間ならいくらでもあるしな。
「仕方ない、じゃあ、次の時間話そうか!」
「うん、そうだね」
明るいが、お互い残念そうに相槌をうつ。ちなみに、沙季の席は春香を挟んだ先の左斜め後ろの席で俺とは話しずらい位置にある。
しばらくすると春香もいつもの明るさを取り戻し、三人で楽しく会話をして一日が終わった。
遂に主要メンバーが出揃いました!
初っ端からキャラクターが多いとは言わないでください(笑)
とりあえず、前書きが適当な感じになってきてるのが、本当にごめんなさい、投稿後も気になったらちょこちょこ修正したりします。