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四季の騎士のナイト様  作者: 有河 さくら
5/13

紅い約束ー騒がし馴染みー


登場人物


愛坂守


佐々木春香(ささきはるか)

守のクラスメイトで委員長、とても明るくクラスでは人気者発言の数々は所どころでオヤジくさい。


仙宮寺沙季




あらすじ


時間ギリギリに教室に辿り着くと、いつものように話かけて来るクラスメイトの春香、おちょくるような彼女の話術に翻弄され弄ばれるうちに時間はホームルームへ、そこで唐突に転校生がやってくる。


『キーンコーンカーンコーン』


 学校の鐘が鳴る前に何とか教室に辿り付く。


「はぁ、はぁ、なんとか、間に合った......」


 他の奴らはどうだろうか、冬也は間にあったとして。夏希と朝霧は大丈夫だろうか、一年の教室は一つ階が上だから微妙かもしれない。


「今日は遅刻寸前の日かな? 愛坂君!」


 隣から毎日聞きなれた声が聞こえる。


「その台詞、今ので何回目だ?」

「うーん、二学期だけだと七回で、入学時からだと五十二回かな」


 そんな問いに普通に答えてくれたこいつは佐々木春香(ささきはるか)、このクラスの委員長で俺の幼なじみだ。


「......本当か?」

「もちろん! 嘘!」


 春香はニッコリと笑いながら言う。ピンク色のミディアムヘアーがその笑顔と上手くマッチして、無駄にかわいいのだが同じくらいむかつく。


「あのな~、分からないなら分からないと言えよ」

「そんなあっさり分からないなんて言ったら、私のメンツか立たないよ!」


 春香は甘いねぇ、甘すぎるよと言いたげな表情をしながら喋る。


「お前にメンツも何もあるのかよ」

「もちろん委員長として!」

「......」


 絶対違うと思ったが、俺はこれ以上言っても切りがないと感じたので何も言わないことにする。


「何か言ってくれないかな?」

「面倒くさい」


 春香は俺の顔を覗き込みながら言ってくるが、俺はそれに合わせてそっぽを向き素っ気なく即答する。


「ひどいなー愛坂君は......そんな事ばっかり言ってると......いつか牛になるよ?」

「......」


 俺は喋らない、喋ったら負けだ。


「牛になっちゃったら、家を追放されちゃうよ! それでどこかの家の人に見つかって『おお! こんなところに美味そうな牛が居るぞ』と言う台詞と共に連れてかれて、焼き肉にされちゃうよ! 『上手に焼けました~』とか言われちゃうよ!」

「......」


 色々と突っ込みたい事があるけど突っ込んだら負けだ、耐えろ! 耐えるんだ俺!


「何か言わないと本当に牛になっちゃうよ? いや、牛より馬かな? 馬だったら焼かれる可能性は減るね!」

「......」


 何言ってるんだこいつ、次は馬かよ......牛もどうかと思うが馬って。


「『これは末期ですね、奥さん』『そんな......じゃあ夫はどうなるんですか!?』『はい......奇跡が無いかぎりは......』『そんな......』」

「......」


 春香は突然、一人二役で演技をし始めた。何のドラマだよ、てか話が急展開すぎないか。


「『病名は』『......ごくっ......』」

「......」


 なんだこの空気、気まずいぞ......


「『......馬耳東風です』『そんな! 嘘と......嘘だと言って下さい! 先生ッ!』」

「......」


 耐えるんだ俺、こんな訳の分からん芝居に反応してはダメだ、耐えなければ俺の負けだ......


「『このまま、夫は馬になってしまうんですか!』『残念ながら......』『私は夫とこれから馬の耳に念仏の生活をしろって言うんですかッ! 先生!』『くっ......すいません......』『そんな......先生!』」


 ......俺の肩がピクっと揺れる! こいつの言動を止めろと! 轟叫ぶ!


「だぁ~れが、夫だ! 馬だ! 馬耳東風! 馬の耳に念仏だぁー!!! 俺が黙って聞いていれば頭にのりおって!」

「『先生! ......これは!?』『奇跡だ! 奇跡が起きた......』」


 なおも続ける春香、どうやら俺のゴールドフィンガーの餌食になりたいようだな。

 

「ほぉ~、この期に及んでまだふざけた芝居をするかコノヤロウ」


 俺が殺気を込めて言葉を発すると、春香は腰に手を当てて人差し指を俺に向けてきた。


「ちっちっち! それは違うな~」

「何がだよ!」

「これは愛坂君を試す試練だったのだよ!」

「はぁ? 何を試してたんだよ」

「愛坂君の我慢強さ」

「そんなん試す必要あんのか?」

「え? 必要ないよ」

「無いのかよ!」

「うん、私の気分でやってただけだもん」

「あのー、俺の無駄に消費したエネルギー返してくれません?」

「どんまい! 人生そんなもんだよ! ちなみに先生が来るまで我慢出来てたら合格だったんだけどね」

「てか、不合格なんかい!」


 そんな会話をしていたら、タイミングよく先生が来た。何だろう、凄いくだらないことだったのに悔しい。


「ほら! 席に付け! 今日は転校生が居るんだから静かにしろ!」

「うん? 転校生? 初耳なんだが」


 同じことを思ったのか周りも似たような反応をする。


「そういえば今日は転校生が来るんだった」


 春香は、今思い出したようでそんなことを言う。


「知ってたのかよ」

「うん、来るってことだけで性別も何も分からないんだけどね」

「ふーん、そうなのか」


 あまり興味がないため、俺は適当な反応をする。


「男の子ならかわいい子。女の子でもかわいい子が良いな~」

「かわいい子限定なのか」

「かわいい子に悪い子なんて居ないからね!」

「それは偏見だろ!」


 まぁ、別にかわいくなくても春香のことだから仲良くするだろうけど。


「お前ら静かにしろ! ......よし......入っていいぞ」


 すると、主役である女の子が入って来た。身長はかなり低く髪は綺麗な黒髪で長い。顔は……あれ? なんだか見覚えがあるような。


「は! 初めまして......仙宮寺......沙季と言います......」

「!?」


今回は春香登場です、前の話しでちらっと名前だけ出現していた彼女です。


この初回の会話は大分ぶっ飛んでいるので、この先このキャラを活かせるか不安でありますが、こういう子です(笑)



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