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3.いざ、ダンジョンへ

 ダンジョンがある銀の箱の列に並んだ。

 列はゆっくり歩く速度で動き、後ろに人が連なっている。


 前に40代位の男性は大きなリュックに普通の服と短剣を持っているから、ブリング(採取者)だと思う。

 リュックの補修具合からベテランだと思う。


「お兄ちゃんは新人さんかい?」


 後ろから皮で出来た鎧を着けた20代の男性と女性が話しかけてきた。


「はい。

 洗礼を受けて、来ました」


 一礼すると男性が話しかけてきた。


「懐かしいね。


 薬草か肉狙いかな?


 初めてダンジョンに行った時はこんなものかって、思ったよ」


 女性が笑いながら、話に入ってきた。


「そうね。

 ダンジョンの中の記憶がないから、変な感じなのよ」


「記憶がないの?」


 ダンジョンの冒険の話は聞かないけど、記憶がないと聞いた事はない。


「知らないの。

 ダンジョンの中の記憶はないんだよ。

 説明されると思うけど…」


 初めて聞いた。


 ディルのダンジョン店で働いていた時はダンジョンから持ち帰った食品や薬草の名前や使い方、剣や槍、弓の戦い方を習った。

 でも、ダンジョン内の話はしていなかった。


 天空のダンジョンの武勇伝は売られているが、地上のダンジョンの中の記憶がないから情報がないわけだ。


 それからは2人の出会いの話を聞かされた。


 ダンジョンの情報はやっぱりなかった…


-----

 銀の箱に触れた人が次々と消えてった。


 銀の箱の壁の前に立つと威圧感を感じる。

 本当に金属の壁で出っ張りや凹みもない。


 壁に手を触れてみた。



 眩しい…


 目の前に金属のテーブルがあり、紫水晶がその奥の壁に埋め込まれている。


「ダンジョンに挑みし者よ。

 ダンジョンからの恵みを祭壇に置きなさい」


 ペンダントをテーブルに置いた。


 光が現れ、人が出てきた。


「初めての方なので、説明を行います。


 地上にダンジョンは4個あり、神から選ばれた管理者が統治しております。

 ダンジョンな20階まであり、上に行く程に強くなります。

 ダンジョンは神の意向で1階と2階は生き物に攻撃しなければ戦いになりません」


「父はいますか?」


 クリアスは突然言い放った。


「お仲間ですか?

 お名前は?」


 クリアスに優しく微笑んでいる。


「クリステリアです。」


 1分位の無言があり、優しい言葉で語りだした。


「このダンジョンにいません。

 説明を続けていいですか?」


「天空のダンジョンいいると思います」


 クリアスは必死に食い付いて、話をする。


「天空のダンジョンは統括管理者の管理なので、分かりません。

 天空のダンジョンは地上のダンジョンを攻略しないと行けません。

 説明を続けます。」


 優しい語りだが、感情は感じられなかった。


「地上のダンジョンを攻略すると天空のダンジョンへ行けます。


 ここから地上のダンジョン内の説明を行います。


 ダンジョン内はあの扉から入り、ダンジョン内の記憶は残りません。

 ダンジョンは祭壇に乗せた3個の物を持っていけます。

 防具や武器は身に付けた状態だと数に入りませんが、指輪やペンダントを持っていく場合は祭壇に乗せて下さい。」


 天空のダンジョンへ行けば、父の情報が分かる。

 地上のダンジョンを攻略しなければ。

 

 日記帳と干し肉、水筒を祭壇に乗せた。

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